俳句日記/高橋正子

俳句雑誌「花冠」代表

9月7日(日)

2014-09-07 08:37:02 | 日記
★揺れもせず夕日当れる青稲穂  正子
鮮やかに広がる稲田の緑。稔り近いことを暗示するように動きを控え、そこにまた濃厚な夕日を受けて重量感を湛える。心に補色の融け合いを感じさせる、重厚な景色です。(小西 宏)

○今日の俳句
露ころぶキャベツ外葉の濃き緑/小西 宏
キャベツの濃い緑の外葉にころがる露に、力がある。丸く、収れんした露の力と輝きは秋の朝のすがすがしさ。(高橋正子)

○あざみ

[野薊/横浜・四季の森公園]        [野薊/群馬・尾瀬ヶ原]

★野薊の野に散らばりて自由得し/高橋信之
★野あざみの棘に刺さるは秋さびし/高橋正子
野あざみは、春の季語だが、まれに10月まで咲いているものもあり、この句は、そういった「野あざみ」を詠んだ。下五の「秋さびし」が効いた。作者の主情がいい。(高橋信之)

ノアザミ(野薊、学名: Cirsium japonicum)はキク科アザミ属の多年草。茎の高さは0.5-1mになる。葉は羽状に中裂し、縁にとげがある。茎葉の基部は茎を抱く。花期にも根生葉は残っている。花期は5-8月で、アザミ属の中では春咲きの特徴をもつが、まれに10月まで咲いているものも見られる。花(頭状花序)は筒状花のみで構成されており、直径は4-5cm。花の色は紫色であるが、まれに白色のものもある。花を刺激すると花粉が出てくる。総苞はよく粘る。アザミ属は、分布域が比較的広いものと極端に狭い地域固有種がある。ノアザミの分布域は広く、日本の本州、四国、九州の草原や河川敷に見られ、アジア大陸にも変種が分布する。


◇生活する花たち「桔梗・風船かずら・芹の花」(横浜都筑区ふじやとの道)
コメント (2)
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