俳句日記/高橋正子

俳句雑誌「花冠」代表

3月31日(日)

2013-03-31 06:19:25 | Weblog
★沈丁の香の澄む中に新聞取る  正子
インクの色も清々しい配達されたばかりの新聞。それを新聞受けから取るとき、沈丁花の香りが漂ってきました。よき日々の生活が思われます。 (多田有花)

○今日の俳句
新刊の図書を抱きて春風に/多田有花
新刊の図書には、本の匂いがして、これから読もうとする気持を高めてくれる。買い求めた新刊書をもって、春風のなかにいることは知的なよろこび。(高橋正子)

○繁縷(はこべ)

[はこべ/横浜日吉本町] 

★カナリアの餌に束ねたるはこべかな/正岡子規
★籠の鶏に子の呉れてゆくはこべかな/富田木歩
★はこべ挿す模型の小鳥慰めて/堀口星眠
★はこべらや乗降あらず無人駅/島田菊美
★やわらかに繁りしはこべを鶏の餌に/高橋正子
★繁りたるはこべを抜けば手が湿り/高橋正子

 ハコベ(繁縷、蘩蔞)とは、ナデシコ科ハコベ属(Stellaria)の総称のこと。単にハコベというときは、ハコベ属の1種であるコハコベのことを指す場合が多い。コハコベは越年草。ハコベラとも呼ぶ。春の七草のひとつ。
 背の低い草本で、一年草、越年草または多年草。茎は株状になるか1本立ちになり、よく枝分かれして密集した群落を作る。茎には節があり、節ごとに葉を互生する。葉は扁平で、茎の下部に葉柄があるものと無いものがある。花は集散花序か茎先や葉腋に単生する。萼片は5個。花弁は白色まれに緑色で5弁であるが、根元近くまで深く2裂するものがあるため、一見では10弁に見える。まれに花弁が退化して無いものもある。雄蕊はふつう10個。花柱はふつう3個。果実は果でふつう6裂する。
 世界に約120種あり、日本には約18種ある。


◇生活する花たち「花桃・菫(すみれ)・桜」(横浜日吉本町)
コメント (1)
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