俳句日記/高橋正子

俳句雑誌「花冠」代表

5月23日(月)

2011-05-23 05:39:17 | Weblog
★燕子花を抱え一束の湿り  正子
水の中から生える燕子花。葉の大きな花ですから、一束を抱える時は、腕の中に水をだいているような心地になるでしょう。燕子花の他にない「湿り」です。(川名ますみ)
水辺に育つ燕子花。切花として数本を束にして抱えれば、(包装紙を通してさえ)ひんやりとした湿り気が感じられ、濃紫の花のみずみずしさまでもが、くっきりと目にうかびます。 (小川和子)

○今日の俳句
茄子苗の影なすほどに確と付く/小川和子◆
夏野菜の苗を植える季節。茄子苗も植え付けはじめは、心もとない感じだった。しっかりと根付いた今は「影をなすほど」になった。「影なすほど」は、茄子苗の存在感。(高橋正子)

◇生活する花たち「すずらん・にしきうつぎ・エニシダ」(横浜日吉本町)
コメント (2)
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