俳句日記/高橋正子

俳句雑誌「花冠」代表

6月4日(木)

2009-06-04 23:59:45 | Weblog
俳句
山風の菖蒲の花をひるがえす
蝶飛べリ菖蒲の花の高低を
谷の田に菖蒲ほつほつ咲き初めぬ
菖蒲田に水音ひくく巡りたる
菖蒲田の遠き花にも蝶飛べり
菖蒲田にすずしき花の色多き
花菖蒲遠きもむらさき失わず
水こぼす水車の音の菖蒲田へ
菖蒲田にときに山気の流れ入る
菖蒲田にゴッホの橋のごときがあり

山の蝶疵つく羽のうすみどり
緑蔭の高さを蝶の飛びいたり
田ほとりに花の小さき夏椿
どくだみの花にうすうす日がありぬ
山水の湧き出すところ若楓
葦までの池の水面のさざなみす
野薊の草にこそあれ紅ゆかし
立葵水面の照りを花に受け
落ち水に大きくゆれて白睡蓮
睡蓮に空を映せる水輪あり

曇り、ときどき晴れ。
○花冠8月号の選、今日までの投句分を済ませる。

○全国こども俳句協会総会の準備を整える。明後日になった。治代さんから、お祝いを遅くなったけれど送ったからと電話。みなさんが励ましてくださるので、力強い。

○中山の四季の森公園へ菖蒲の花を見に出かけた。昼間までに帰る予定で9時に出発。中山駅からバはスに乗り、「長坂」で下車。ここが、四季の森公園入り口(南口)となっている。紅葉谷を通って、菖蒲園へ出る。

菖蒲はちょうどよい咲き加減。まだまだ咲くだろう。木道の端の木陰に座って熱いコーヒーを飲みながら、目線を低くして句作。紋白蝶がよく飛んでいる。絵を描くグループがあって、こちらは、目線がやや高い。

ヤマグワの実はすっかり落ちてしまった。夏椿、紫陽花、睡蓮がこれから。野薊が草のなかに目立つ。京鹿の子の花かもしれないが、一本咲いていた。今日は菖蒲園のあと、芦原の奥まで行った。公園を出て帰り、街路樹の植え込みのへこみで、捻挫。
コメント
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