11月3日(日)曇り
7時にホテルを出て昨日歩き終えた「大網」までバスで戻るべくバス亭に行くと本日は休日のためバスは50分待たなくてはならないことが判明!(昨日ちゃんと調べておくべきであった)
しかたない、50分待ちはあまりにも辛い。ここは大大大奮発してタクシーで大網まで。
(昨日のお昼をおにぎりとお稲荷さん一個づつ・・200円ですましておいてよかった~)
大網からは上徳次郎を経て大沢宿にいたる。
杉並木は相変わらずサクラになったりエノキになったりいろいろ。
左にいつも日光にいくときに使う、日光=宇都宮道路がみえる。
当然のことながら街道から見る景色は車道からのそれとはまるで別世界である。
川沿いにはりんご園。
山里の景色は水も木々も田畑も豊かで、歩いていても全く疲れない。
日本っていいところだなあ、と改めて思う。
ところどころに大谷石で建てた蔵があるのも、このあたりの特徴。
さて、いよいよ大沢の宿。
徳次郎宿と同様、宿場の面影を残す遺構はほとんどない。
が、本格的な杉並木はここから始まる。
もうずっと以前から憧れだった日光の杉並木をいよいよ歩けるのだという感慨がふつふつとわいてくる。
杉を保護するためなのか、新しい車のバイパスが作られ、今はこのあたりは並木の中には人しか入れなくなっている。いいことだ、たいへんいいことである。
さあ、日光杉並木を歩くぞ!
倒れた杉、朽ちた杉、まだ若い杉、時折り道の両端に流れる清い流れ。
フィトンチッド横溢!
陽が射してきても、少しばかりの雨が降ってもここを歩く限りは日に焼けたり濡れたりする心配はなさそう。
ここからまずは今市まで杉並木は続き。今市からはさらに日光まで続く。
世界に類を見ない長い杉並木。
実は、朗々とした気分のみなぎる東海道歩きに比べ、日光道中は殺風景で乾燥した感じの道程だと思いつつ歩いていたのだが、ここで生気が甦る気がする。
東武電鉄のガードをくぐると今市の宿である。
杉並木をでたところにある蕎麦屋でお昼。
並木の反対側には追分地蔵尊を挟んで、日光例幣使街道の杉並木が続く。
車では今市は何度も通っているが、じっくりここを歩くのは初めて。
ここにも道が続いていて、人々が暮らす町や村がある・・・。
なんだろうか?すべての景色に目をこらして歩いてくると、時間と距離が幾層にもなって複雑に自分の中を行ったり来たりするようなこの不可思議な感じは?
今市宿を抜けると鬱蒼と茂る杉並木が日光までさらに続く。
戊辰戦争の際に砲弾を受けた杉も、大人が3人両手を延ばしても抱えきれない大きなすぎもある。
JRのガードをくぐると、いよいよ杉並木は終わりを迎え、日光社寺への参道がバッと開ける。
異空間、別世界から現実の世界へ戻る。
旅は場所の移動だけでなく、空間の移動である。
並木の終わった場所がちょうど東武日光駅のそば。
少し戻って美しいJRの駅舎を見る。
ここからさらに700メートル近く参道を登ってゆくと日光道中の終点となる鉢石である。
神となられた家康公を祀る東照宮がある。
輪王寺は修復中。東照宮への道をたどるが今日は連休のド真ん中とあってすごいラッシュ@@!
山門をくぐり、神橋へ下る。
東京日本橋から歩いて約143㎞。
歩いてくると見慣れた神橋が、いつもにもまして神々しく見えた。
さて、次はどこの街道を歩こうかな(^^)?
本日は今市までの予定だったのだが気分よく歩いて日光に着いてしまったので、今市に予約した宿に戻り宿泊。
明日は奥日光で遊ぶ予定☆。