回遊魚の旅日記

時の流れる音をききながら歩いたり歌ったり
少しづつ昔の暮らしをとりもどしつつ。

幸福は干した布団

2009-03-05 15:07:58 | 町歩き・季節の日記・エッセイ・コラム

ぴーちゃんのエサを買いに鳥屋さんへ。

風もなく久し振りにいいお天気。

花粉対策マスクをして自転車を走らせていたらマスクを通して甘酸っぱい匂いが鼻をくすぐる。

お~、どこかでジンチョウゲが咲いてるな、と思って曳舟川親水公園沿いを探したらお花茶屋の踏切近くの公園で発見。

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花に鼻を精一杯近づけて芳香を嗅ぐ。

コブシの白い花もお日様に誘われてちらりほらりと咲き出した。

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灰色の毛に蔽われた蕾に手を伸ばして触ってみるとふんわりと柔らかくて暖かい。

昨日3月4日は3階の義父の誕生日、一日遅れになったが小さいケーキをお祝いに買う。

帰路途中、家を出るときに空気はちゃんと入れて出たのに自転車後輪がパンク

仕方ないので押して歩く。

通りがかりにあるわたしが昔通った幼稚園では園庭で先生と子どもたちが遊んでいる。

わたしは幼稚園や小学校時代は泣き虫だったし、運動神経も悪かったし、人見知りだったし、全然おもしろい思い出がなかった。

絵を描いたり本を読んだりしていれば一日中それだけで楽しかったが、あとはぼんやりと窓の外の風景や人々の動きを追っていたくらいのものだ。

あれから何十回と春が巡っても、結局あまり変わっていない自分に呆れる。

・・・そんなことを考えながら家に着いて干した布団をパンパンはたいて取り込む。

コブシの蕾と同じようにあったかくて日向の匂いのする布団を抱っこすると幸福感でいっぱい

まあ、なんだかんだと言ってもいい人生を過ごしているのかもしれない。

(花粉症でも晴れたら布団は必ず干すのであります!)