回遊魚の旅日記

時の流れる音をききながら歩いたり歌ったり
少しづつ昔の暮らしをとりもどしつつ。

増上寺

2005-04-06 21:22:36 | 町歩き・季節の日記・エッセイ・コラム

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DSCN0723晴れ

初夏の陽気で家にいるのはもったいない。

どこかに出歩きたいなあ、と思っていたら、入学式が終わったのでお昼を一緒に食べたい、と娘から電話。夫も誘い出して芝の増上寺まで行ってみた。大きな記念法要があったようで増上寺山門付近はたいへんな賑わい。境内の桜がほぼ満開。桜はどんな景色にもよく合うけれど、桜の儚さと人の世の無常を映し出すお寺との組み合わせはまた絶妙なのではないだろうか?すぐ近くの東京タワーがなんともいえない不調和の調和をかもし出している。
お昼は大門近くのお蕎麦やさんでよもぎ蕎麦と白魚の天ぷらを食べる。ビールがこのうえなくうまいっ!!

帰ってからいつもの屋台を止めている焼芋やさんでお芋を買う。「今年はいつまでお仕事?」と聞いたら「今日で最後」と言っていた。この哲学者風のおじさんについては何回も書いてるけれど、夏が近づくと網戸屋さんに変身するのだ。
季節とともに職を変えて静かに町を練り歩いているおじさんは、俗世間から離れた仙人のようでもある。