基になった記事は22日(金)のもので
石炭火力発電「30年廃止」 日本は削除要求、孤立も
の見出しが目に留まりました。
5月下旬の先進7カ国(G7)気候・環境相会合に向けて議長国ドイツが示した共同声明の原案に「各国内の石炭火力発電を2030年までに段階的に廃止する」と盛り込まれ、二酸化炭素排出削減のため賛同する国が多い中、石炭火力への依存度が高い日本は削除を要求しており、孤立しかねない状況だそうです。
原案について各国が事前協議をしており、日本の削除要求には欧州連合(EU)、カナダ、フランスなどが反対し、争点になっているこの状況を考えたとき「風前のともしび」が浮かびました。
「ともしび」「灯」「灯火」どれを使うか考えた結果、「火」を見せたくて「灯火」にしたところ、投句にはなかったルビ付きで掲載されました。
ロシアによるウクライナ侵攻の直後だけに、この問題は何だかきな臭く思えて仕方ないのです。
共同通信が配信したニュースが元になっていると思いますが、そこには次のように書かれていました。
「ロシアのウクライナ侵攻で、各国は天然ガスなどのロシア依存脱却を進めている。代替調達に苦慮し、CO2排出量の多い石炭火力に回帰する懸念もある中、G7として脱炭素化を後退させない姿勢を示す狙いがある。」
これを逆にとれば、「CO2排出量の多い石炭火力への回帰を避けるため、ロシアから天然ガスを調達し続けることはやむを得ない」と読めてしまいます。
議長国のドイツは自国の経済を優先するため、ロシアからの天然ガス調達を続けたいわけですが、これを環境問題にすり替えているように思えます。深読みしすぎでしょうか?
いずれしても日本は厳しい対応が求められます。エネルギーと食料を他国に頼るので、どうしても弱い立場にならざるをえません。新エネルギーの開発と、食料自給率向上が国の危機管理の根幹であるべきです。
いつまでも「風前の灯火」ではいけません。「風」は自分で吹かさなければいけません。
ご紹介いただいた「ロシアのウクライナ侵攻で、 中略 姿勢を示す狙いがある」この件は購読紙にも載っていましたが、素通りしておりました。なるほど、石炭火力廃止はロシアからの天然ガス調達を、やむを得ないものと言わせるための方便と言うわけですね。
私にはそこまでの深読みは出来ませんし、複雑過ぎて17音に収まりそうもありません。
最近気温が急上昇し停電の危機がありましたから、石炭火力にたよる日本は大変ですね。
ガソリンと電気料金の高騰は痛いです、食料品の値上げも困りもの、何とかしてほしいですが、爆風にさらされているウクライナの国民のことを考えれば我慢しないと、とも思います。