そぞろ歩き 2

彩の国を中心に、身近な自然や歴史あるいは文化的スポットを訪ね、その魅力を写真等でご案内。

江ヶ崎久伊豆神社(埼玉・蓮田市)

2009年08月09日 | Weblog
蓮田 最古のお宮、江ヶ崎久伊豆神社 拝殿

 “春は花“夏は緑“秋は紅葉映える” 埼玉県指定「ふるさとの森」久伊豆神社へどうぞ...。と神社のリーフレットにあるように、この神社は周囲を樹木で囲まれた自然豊かな環境の中にあり、その社叢(神社の森)は平成2年に「ふるさとの森」として県の指定を受けている。 
 この江ヶ崎久伊豆神社の祭神は大国主神(だいこくさま)、室町時代の嘉吉三年(1,443)に勧請された。その後、永禄六年(1,583)現・宮司矢島家の祖・権大僧都法印・矢島頼憲を開祖とする神宮寺・大雲山南学院が開山され、矢島家が累代世襲神職家として神社の祭祀を継承していると、案内板に記されている。
 蓮田市には7つの久伊豆神社があり、全て元荒川流域のみに分布しているという。この7つの久伊豆神社巡りも楽しいものと思われる。“古きをたずね、七つの幸せさがし”(クリックするとコース、由来等が読めます)
 また、境内に建つ「南江筆塚碑(なんこうふでづかひ)」は、学問・書画に秀で「風流の盟主」と称えられ、多くの門弟を教えていた“十二世南学院法印慶学”の死を悼んだ弟子達が建立したものであると言う。
 その後もこの地の学びの要として「寺子屋」を継続、明治になって現「黒浜小学校」に継承されるなど、この地域の教育の普及発展に大きく貢献した。
 なお、宮司矢島家には「円空仏」(クリックすると由来等が読めます)18体が伝わり、県指定有形文化財とされいる。(現在は「埼玉県立歴史と民族の博物館」にて展示)

  駐車場:有(無料)

 
境内は木立の囲まれ、昼でも薄暗い  境内片隅の置かれた力石
 
歴史を見守り、苔むす阿吽の狛犬
 
南江筆塚碑(なんこうふでづかひ)    彫り込まれた筆子名

江ヶ崎久伊豆神社 地図
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