goo blog サービス終了のお知らせ 

はりさんの旅日記

気分は芭蕉か司馬遼太郎。時々、宮本常一。まあぼちぼちいこか。
     

西安の旅 7

2016-09-06 20:10:00 | 中国の旅
西安3日目の朝を迎えました。晴天を期待していましたが、どんよりとした曇り空です。
今日は、はじめに西安市の南方約5キロのところにある大雁塔を訪れます。西安市内といっても広いので、移動にはタクシーを使います。大雁塔のある場所は、現在では城外ですが、唐代では城内だったそうです。当時の長安というのが、いかに大きな都だったか想像できます。


大雁塔は唐代の遺構で、大慈恩寺の境内に建っています。まずは入館料を払って、博物館の「特殊人」に味をしめて、ここでもと思ったのですが、その後はどこでも「特殊人」扱いはありませんでした。(中国人オンリーは有りましたが…)

西安に来てはじめての寺院の訪問です。門をくぐると、左手に鐘楼、右手に鼓楼があります。どこかでみたような伽藍配置ですが。


こちらの線香は太くて長いようで、なにやら書いてあります。


灯明です。カラフルですね。


ここが日本でいえば本堂なんでしょうか?


仏さまは金ぴかで、いかにもご利益があるようですね。


中国の人たちは、五体投地ではありませんが、このような格好で拝みます。膝をつくマットが置いてあります。


少し見ただけですが、お寺の参拝の仕方も、日本とはずいぶんちがうことがわかりました。どちらが正しいではなく、どちらも正しいのですが、空海さんが長安に行った頃もこういう光景だったのでしょうか。
こちらの仏さまも金ぴかです。


こちらは、天井までお金のデザインが施されたお堂です。お金が貯まる仏さま?なんでしょうか。現実的というか、中国的というか…。(実は、日本にもあるんですよ)


壁一面に金ぴかの仏さま?が並んでいました。


屋根の上にも動物(神獣)が並んでいました。北京の紫禁城にもあるようで、要するに魔除け、火除けの意味があるそうです。


おもしろい形をした屋根のアーチです。見る物、見る物がはじめてのものばかりでした。



そろそろ大雁塔に登ることにしましょう。この塔は、西遊記」でおなじみの玄奘三蔵が、インドから持ち帰った仏典を収蔵するために建てられたそうです。何度も改修を重ねて現在は7層の塔になっています。現在も修復中のようでありました。


階段を上って行きます。なしろ7層と言うのですから大変です。


汗をかきながら上ります。やっと、てっぺんに着きました。


てっぺんからの景色はさすがに良かったです。下の方に玄奘三蔵の像も見えます。


遠くには西安の高層ビルがつづきます。


はじめて訪れた寺院では、日本とのあまりのちがいに軽くカルチャーショックを受けました。

<つづく>

西安の旅 6

2016-09-05 19:50:00 | 中国の旅
2日目の夕食は、楽しみにしていた餃子宴です。

 (ライトアップされた鐘楼)

この二日間で、こちらの中華料理は日本とはまったくちがうものということを学習していたので、こころの準備も出来ています。まあ、私にとって餃子といえば王将の餃子ですが…。
向かったのは、鐘楼と鼓楼の近くにある「徳発長」というお店です。西安では餃子のお店として有名店だそうです。


薄いビールが多かったのですが、このビールはおいしかったです。これも青島ビールです。


これは、なんという餃子でしたか?日本にもある餃子の形ですよね。これを焼餃子にして食べたかったですね。


いろんな種類の餃子がでてきました。蒸すのが基本のようで、餃子というよりはシューマイのイメージです。残念ながら、餃子の名前は覚えていません。






餃子宴の締めはスープ餃子でした。豆粒みたいな餃子が入っていました。碗に入れてくれるのですが、そこに入っている餃子の数で、おみくじのように楽しむそうです。




日本人もたくさん来るお店なのでしょう、日本語の上手な店員がお土産のセールスをはじめました。(ちょっと興醒めですね)
徳発長の餃子は美味しかったのですが、やっぱり、私は王将の餃子がいいですね。(眠眠餃子も好きですが…。王将も眠眠も関西圏の餃子店ですかね?関係ない話になってしまいました。)


満腹になって外に出ると、雨もすっかり上がり鐘楼や鼓楼がライトアップされていました。
 (鼓楼)

ライトアップといっても、日本のようにライトを当てるだけではなく、建物自体を発光させています。日本でいったら重要文化財のような建物ですが、さすが中国と感心しました。でも、ライトに浮かび上がった建物は綺麗でした。
 (鐘楼)

<つづく>

西安の旅 5

2016-09-04 21:51:38 | 中国の旅
西安2日目の午後は、センセイ博物館に行きました。なかなか学術的な旅ですよね。



入場券を買うところで耳寄りな情報がありました。1951年生まれより上の人は無料になるというのです。私はまだ65歳にはなっていないのですが、中国的な数え年方式ではクリアーです。ということで、「特殊人群」の窓口でタダ券をゲットです。「特殊人」という言葉には抵抗がありますが、タダならオーケーです。


入口では、形ばかりの手荷物検査があります。それでも自撮り棒は引っかかっていましたよ。


センセイ博物館の正面からの写真です。入館は横の棟から入ります。けっこう沢山の人が来ています。(どこもですが)


博物館の案内板です。センセイという漢字はこんな漢字です。「日本醍醐寺国宝展」をしていたのにはびっくりですが。


博物館の入場料は30元(480円)でした。とりあえず入館したのですが、教授がお勧めの「唐代壁画館」は別料金でした。そこがなんと300元(4800円)もするのです。私は特殊人なのでそこもタダで入ることが出来ましたが…。そこに入るには、靴の上からシューズカバーをつけなくてはいけません。まるで鑑識のようです。


「唐代壁画珍品館」は300元もするせいか、さすがに空いていました。そこには、唐の乾陵の周辺にある陵墓から持ってきた壁画が展示してありました。持ってきたと言ったら聞こえはいいのですが、「ひっぺがした」といった方がいいのかもしれません。日本では考えられないことですが。(もっとも、日本では高松塚の壁画をカビでダメにしてしまいましたが)


そんな貴重な壁画が、ここに集められているのです。しかも本物が展示してあり、写真撮影もオーケー(フラッシュは禁止)なのです。
なるほど、シューズカバーを履かせるわけでね。


なんかすごい物を見せてもらった気がしました。

<つづく>

明日香の棚田にこころ和む

2016-09-04 19:33:00 | カメラ紀行
すこしばかり田園風景が見たくなったので、明日香を訪れました。

前回、5月18日に明日香を訪れた時には、田植え前だった稲渕の棚田も、すっかり稲穂が実っていました。


案山子ロードがあります。テーマはオリンピックのようでした。


大きな案山子は、真田丸になっていました。


棚田の下を飛鳥川が流れます。


お彼岸の頃には、畦道に彼岸花が咲き、多くの人が訪れるそうですが、彼岸花はまだまだのようでした。


その代わりに水アオイが咲いていました。


青い空と白い雲、田んぼの緑が広がる風景は、こころが和みます。


上へ上へ、昔の人の苦労がしのばれます。


いつまでも、ボケーっと眺めていたい景色です。


飛鳥川にかかる雄綱です。上流には雌綱があります。


日本の風景、やっぱりいいですね。

西安の旅 4

2016-09-03 19:33:11 | 中国の旅
お昼になったので、鼓楼の近くでラーメンを食べることにしました。
そして、入ったのがこのお店です。


小さなお店です。味はどうなんでしょう?


2種類の麺を頼みました。おじさんが手で伸ばしてゆきます。










こんなラーメンがやって来ました。幅広の麺で、きしめんみたいです。我々の仲間は、辛いのや香草が苦手な人が多いので、それらは抜いてもらっています。


もう一つのラーメンはこちらです。はるさめみたいなものが入っていました。酸っぱい味がしました。いずれにせよ、日本のラーメンとはまったく違うものです。


となりの店の看板ですが、この麺が西安では一般的なようです。それにしても、やたら画数の多い漢字です。ビャンビャン麺と読むそうです。辛そうですね!



雨はまだ降り続いています。次の目的地の博物館へタクシーで向かいます。西安では、タクシーのほとんどがこんな色をしていました。このタクシーは「有客」でした。


タクシーからの景色です。本当は、一人でゆっくりと町中もぶらりしたかったのですが、なかなか勇気がわきませんでした。
バス停です。バスもけっこう走っていました。


果物屋さんってわかりますよね。露天も含めて、スイカやハミウリを売っている店が多かったです。


車が道路いっぱいにあふれ、クラクションが響き渡ります。


まだまだ西安の旅はつづきます。まだしばらくは、お付き合いくださいね。

<つづく>