一人酒 後篇

「駆けつけ３杯」の生中を飲んで、体中にアルコールが沁み渡ってきた。


メニューに目をやると、天麩羅１つ１２０円と書いてある。


ならば、とキス・アナゴ・げその３つを注文。



しばらくすると、天つゆが運ばれ、嬉しい事にそこにはどっさりと大根おろしが入っていた。






天麩羅と一緒に熱燗を１本。


まだ１６時を少し回ったところで、調子に乗ってあんまり飲むと、早い時間から酔っぱらって電車に乗る事になる。


夕方の５時や６時にへべれけで電車に乗るのもみっともないので、１合のお酒（小）にとどめておいた。


お酒は、熱さがちょうど好みの加減でいい感じ♪


キュッと１杯、　クイッっと２杯。


天麩羅とともにお酒が進む…。


天麩羅はネタがどうこうというより、熱々で美味しい。


天つゆが美味しく、大根おろしをたっぷりと乗せたキスの天麩羅は、身がホクホクとしてよろし。


お銚子を持つとまだ少しお酒が残っている。


んなら、と「イカの鉄砲焼き」280円を注文。




おろししょうががあれば最高だったけど、レモンをサッと絞り、えんぺらの部分を食す。


お～、プリッとした食感でなかなかよろし。


２切れ食べたところでお酒が無くなり、「もう１本追加！」といきたいところだったが、


そこはぐっと我慢してこらえた。


入ってもいないお銚子を振ってみたり、さかさまにしてしばらくお猪口の上に置いたりしながら残りのイカを食べ、


最後にあっつ～いお茶をいただいてお勘定。


飲んで喰って３，０００円とちょっと。


充分満足なお酒でおました。


で、時計を見たらまだ１７時前…、


ホロ酔いで乗る電車は、気持ちよく（空いていて座れたし）たまにはいいなと思った。


適当なところで切りあげるお酒は、なんだか物足らない感じだったが、翌朝も気分爽快、いい酒だった。