久々に辛口

「養殖魚は美味しくない」と言う人が居る、


それはそれで結構な事で、別にとやかく言おうとは思わない。


なぜなら、養殖魚の美味しい食べ方を知らないのと、


ちゃんと手をかけて食卓に運ばれた魚ではないと思うからで、


養殖魚であっても充分に美味しいし、


天然魚でも、旬を外し、手入れの悪い魚は美味しくない。


天然であるが故の寄生虫に悩まされたりもする。


養殖と言うのは市場を安定させ、価格を安定させるうえで重要な生産手段で、


現場の努力はハンパじゃない。


「食」に携わる仕事をしている人であるなら、養殖がどうとか、天然がどうとか言うべきではないと思うけどね、


大しけで近海の魚が市場に出なかったら休みますか？


自分が市場で買っている魚は、どんな風に流通していますか？


僕が知っている「こだわりの板前さん」は生産者や漁師に会いに行くらしいです、


本気で「商売」を考えたらそうなっていたそうです。


その人はこだわりなく魚を使うと言います、


料理により、単価により、色々な魚の使い方があると言います。


僕もそうだと思います、


「食」を生業にしているならもっとリベラルに考えた方がいいと思うんですよね、


僕が一番行きたくない店は、


「ワシがこだわって選んで、こだわって作ってるねん、どや！うまいやろ！」的なお店で、


マスターの独りよがりを押し付けられる店です。


マスターのマスターベーションに付き合わされるほど辛いものはありません。


なんか話がわからんようになってきましたが、


とにかく、天然至上主義にはもううんざりです、


そんなに天然にこだわるなら、「お肉も野菜も天然にせんかいっ！」って思うんです。



そろそろお鍋の季節ですね、





養殖のフグ買って、ハウス物の菊菜買って、遺伝子いじくられた大豆の豆腐を買って、


消毒剤まみれの水道のお水使って「てっちり」でもしましょうか。（爆）