一旦港に戻り、番長を見送ると、すぐに出発。
後半からはひとつテンヤで鯛を狙う。
田倉崎から少し西へ走り、船長が最近見つけたという漁礁を攻める。
パラシュートアンカーでゆっくりと潮に流しながら点在する漁礁を攻めてゆく。
言葉でいえば簡単なことだが、北から吹く風に押される力と潮に流される力を考慮し、
船が流れる方向を読み、最も多く漁礁を通過するラインに船を安定させる。
かなり高度な技術が無いと、全く漁礁の上を通らない事もありうる。
エンジンをかけた船なら、少し前や方向を変える事も出来るが、この釣りはそうではない。
完全に潮まかせ、風まかせでエンジンは切ってしまうから、船長の腕が問われる事になる。
しかも、オイラの位置からGPSはまる見え、船がどこをどう通っているか確認出来る、
この日の船長は、完璧に、漁礁を一番多く通るラインに船を据えてくれた。
次から次に通過する漁礁にポイントを絞り、神経を集中させる…。
時折、魚探に写るような影も出るが、残念ながら中層に多い。
まだ「鯛が浮いている」状態なのか、テンヤで誘い上げてもアタリは出せない。
それでも、ポツリポツリと鯛やゲストが釣れてくれる。
時にはえさ取りの猛攻で意地になるようなポイントもあったり、
明らかに大物のアタリだが針掛かりしなかったりと、飽きる事が無い。
3パック買って行った冷凍ウタセも残りが少なくなった頃、修さんがナイスなアオリをヒット。
やっぱり、最近イカにご執心なだけの事はある。
(残りの餌が少ないのを気遣って一人エギをしゃくっていたのかもしれないが、見事。)
2代目釣堀王は釣るごとにサイズダウン…。
「なんで…、」と嘆いておられた。
しかしこの男、釣堀でもいろんな魚種を釣るが、ここでもエソにアカエイと色々釣っていた。
で、餌も無くなり、気付いた時には14時をかるく回っていた。
オイラはキビレ、マダイ、フグ、ガシラ、に「まだまだイ」(マダイのちっちゃいの)がポツポツの釣果。
来月には本番を迎える、そんな予感のひとつテンヤ。
竿もばっちりアタリが付いたし、大満足。
そこのアンタ! いっぺんやってみなはれ! おもろいよ~。