長さ1cmくらいの小さな小さな蛾が一匹、家の中に入り込んでいました。
今朝、テレビの前にいるのを息子が見つけました.
逃げ出す力もなく、時折ピクピク動くので、まだ生きているんだと分かるくらいにまで弱っていました。
息子は、その小さな蛾が気になるようで、何も手につかず、ずっーと見守り続けていました。
「殺虫剤でシューしよう」と言っても、
「それは、やめて!」と、反対します。
「外に出してやろう」と言っても、
「飛んでいく?」と、心配して、
「多分、よう飛ばんと思う」と言うと、
「落ちたら、アリに食べられる!」と、反対します。
2時間半ぐらい蛾を見守り続けていた息子が、
「この蛾はどうなるの?」と聞いてきました。
「死んじゃうと思うよ」
「いつ、死ぬの?」
「さあ・・・。 2時間後かもしれへんし、夜になるかもしれへん。明日になるのか明後日になるのか分からんけど、寿命がきたら死んじゃうよ」
それから、しばらくして、「やっぱり、外に出してあげる」と、息子が言いました。
蛾を紙ですくって、庭草の葉の上にそっとのせました。
ここならアリが来ないと、息子も思ったようです。
息子は、10分置きぐらいに様子を見に行って、「まだ生きてる」と教えてくれました。
何度も何度も確認しに行ったあとで、「もう、見に行かへん!」と言って、
そのとおり報告しに来なくなったので、しばらく蛾のことは忘れていました。
お昼すぎ、「蛾がおらんようになった!」と、息子が言ってきました。
「風で飛んでいったのかな・・・。」と、私は言いました。
「あの蛾はな、頑張って、寿命まで生きたと思うで。」
「うん!」と、息子は、頷いてくれました。
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