やっぱり幸せ♪

日常の色んなこと、特に発達障害を持つ息子との素晴らしき日々を綴っていきたいと思います。

前に進もうとしている

2019年10月02日 | 息子の広汎性発達障害と強迫性障害、適応障害

10月1日、息子は、12日ぶりの登校。

6時間目の途中から通級に通い、この日は、放課後30分だけサッカー部に顔を出すことが出来ました。

 

部活に行きたい。

でも、怖くて行けない。

ずっと悩んでいて、通級の時間が終わった後も、部活に出ずに帰ろうと思っていたそうです。

 

けれど、〇〇が通級に来ていると聞いて、サッカー部のR君とI君が放課後すぐに通級教室に駆け付けてくれ、自分に会えたことをものすごく喜んでくれたので、頑張って参加することが出来たのだそうです。

 

わずか30分の部活で、疲れ切ったような息子でしたが、

「少しずつ増やしていけるように頑張るから!」

と、友達と約束したらしく、大きな一歩だと実感しました。

 

そして、今日は、メンタルクリニック。

カウンセリングは、息子が50分。私が10分。

 

息子は、やはり、ほとんど部活のことを話していたようです。

 

「日曜のこと、何か言ってましたか?」

と、私が聞くと、

「いいえ。日曜のことは聞いてませんが、何かありますか?」

 

「セレッソ大阪の試合とサッカー部の試合が重なってしまって、どうしようか迷っているみたいです。

どっちも行きたがっているから、『まるまる部活に出るのはまだしんどいんやし、11時ぐらいに帰って、長居に行ったらいいやん。』などと、私が言うと、『ママと話してたら、マイナス気分になる!』って、言われました。」

 

「多分、自分の思いと違っていると感じて、『どっちの試合も大事に思ってる』ってことを言いたかったのでしょうね。

彼がそんな風に言うなんて珍しいですね。

それで、どういう風に返されたんですか?」

 

「『そうなん!?』って。」

 

「『マイナス気分になる!』なんて言われたら、腹立ちますよね。」

 

「そうですね。

『ママおらんな何も出来へん』とか言って、私にべったりなくせに、どっちやねん!って、感じはしましたが、(私との)距離が近すぎてもいけないと思っているので、これが普通なのかな、と。

今朝も、薬を飲むのに、『ママ、お水入れて!』と言うので、私もちょっとうんざりしてきて、『学校や病院の送り迎えしたり、ママが出来ることはママがするけど、〇〇が出来ることは〇〇がやって!』と、言いました。」

 

「どんな反応でした?」

 

「『入れてくれへんの?』と、シュンとなってましたけど、自分で入れてました。」

 

「『マイナス気分になる!』なんて、彼がそれを言葉にして言えたというのは大きいと思いますよ。」

 

「そうなんですか?」

 

「お母さんとの信頼関係がしっかり出来ているということです。

小さい子が転んだ時に、お母さんの反応を見ながら、どうしようかと考えている様子に似ています。

自分で起き上がって、時にお母さんのところに戻ったりもしながら、少しずつ前に進んでいくのです。

彼は、今、自分の意思で動き出そうとしているのだと思います。

でも、まだ、『これでいいのか?』と不安になって、イライラしたり、甘えたり、激しく揺れ動きながらですけど、前に進もうとしているのでしょう。」

 

「お母さんも、『私が出来ることはするけど、自分で出来ることは自分でしなさい』って、大事に思っているということを伝えながら、成長を促すような言葉かけは素晴らしいと思います。」

  

なんだか嬉しいことをいっぱい言っていただいて、私の気持ちも明るくなってきました。

 

続く診察では、息子は、

「調子が悪いときがあるけど、調子がいいときも出てきました。」

と、答えていました。

 

「それは良かった! 眠れてる?」

「はい。」

「ご飯食べれてる?」

「はい。」

 

「お母さんから見て、どうですか?」

 

「やっとサッカー部に行くことが出来て、良かったなぁ、と。

30分だけでしたし、ものすごく疲れてはいましたが・・・。」

 

「良かったですね。

このままカウンセリングを続けていきましょう。」

 

次の診察は一週間後で、「リスパダールOD錠1mg(0.5mgを2錠)と、レクサプロ錠10mg(1錠)、ツムラ抑肝散加陳皮半夏エキス顆粒5g(2包)、ビオフェルミン錠3錠、頓服としてエチゾラム錠を一日4錠まで」を処方されました。