Cocomademoiselleココ・マドモアゼル

ビスクドールの制作日記 人形制作する私の紆余曲折しつつも飾り付けない素顔の毎日をご覧下さい

パックンの約束

2022年12月31日 | ♥ 愛犬パックン
一昨日の朝、パックンは小さな段ボール箱に入れられて
いつもパックンが愛用していたニットの毛布に包まれて
半分目を閉じて、うつむいていました。
「パックン♪」」っと撫でてみたけど
もう冷たくなっていました。




パックンの事を忘れない為にお話させてください。
前にもお話した事がありますが、
パックンは、父がもらってきた犬。
もらってきたのは7月で、
プックリ太って元気一杯の子犬でした。



でも既にCocoちゃんもいるし、
父も高齢なのでパックンを他の人に譲る事にしたのです。
それが、パックンをよく見たら
子犬なのに歯が黄ばんでいるのです。
歯からどう判断しても子犬とは思えませんでした。
その事で私と父、父とパックンをくれた人との間でいざこざになり
父が怒ってパックンを返してしまったのです。
パックンは売れ残ってしまった犬で、
小さな犬から大型犬まで50頭近くの売れ残ってしまった犬を
山の中で飼っていたらしいのですが
世話をしていた人が、病気になってしまい世話が出来ないので
飼い主を探しているとの事でした。
私と父のいざこざで、パックンをまた山に返す事になってしまいました。
一度飼ったら、やっぱり可哀想だと思い
私が飼う決心で「もう一回もらってきて」という事になりました。
でも先方が意地悪な人で、
「この日に取りに来い」と言いながら
「予定が入った」と断りの連絡、
そんな事を2か月も繰り返し、
流石の父も我慢の限界で帯状疱疹になってしまった程、
こちらが怒ったら、もう貰えないと
ぐっと我慢してきました。
何度かパックンの事は、諦めようと思い始めたのですが
私の心とパックンの心が共鳴するのか、私の思いなのか
「お願いだから僕の事を諦めないで!!
僕はいい子にしてるから!」
と夢の中でパックンがワンワンと吠えながら言ったのです。
その話を父にもしたので、
父も諦めず耐えたのでした。
暑い夏が終りに近づいた9月に
パックンがようやく我が家にやってきました。
その姿は、2か月前とは違い
やせ細って生気の無いうつろな姿。
同じ犬とは、思えませんでした。



パックンのあの夢の事を忘れていましたが、
振り返ってみるとパックンは本当にいい子でした。
山(犬の世界)での生活が長かったからか、
人間に甘える事が苦手で、
私が猫ッ可愛がりするのを嫌がっていましたが、
最後まで甘える事が出来ない子でした。







Cocoちゃんの陰に隠れて自分を主張しない謙虚さ、
Cocoちゃんは、病気があったので
専用の高いドックフードを食べていましたが
パックンは、何でも食べるのでドックフードやオヤツも
全くお金がかかりませんでした。



いつもCocoちゃんの横で面白おかしく話題にしていましたが、
パックンは大人しく、面倒もかけず
私が話題にするにもとてもいいキャラでした。





パックンの人生を振り返ってみると、
夢の発言の通りの人生だったように思います。

私達家族を癒してくれて
誰にも迷惑をかけず、
小さな動くおもちゃのようでした。



夢の発言の通りパックンが約束した通りとてもいい子でした。
小さなパックンは、本当はとても大きな存在でした。

「パックン、ありがとうね」



またいつか会いたいね。
 
この記事を投稿した後に、ブログを読み返してみたら
私はすっかり忘れていましたが、
パックンは我が家に来れた後も
夢に出てきていました。
もしお時間があれば、見てやって下さい。
2014年10月19日の記事





いつもブログをご覧下さる皆さま、
今年もお世話になりして
心よりありがとうございました。
今年は、母の入院、父の怪我、
そしてパックンとのお別れ・・・と最後まで
色々あった一年になりました。
ああ、これこそが生きているから色々あると思えます。
また作品の製作に励んで参りますので
来年も宜しくお願い致します。

皆さま、よいお年をお迎え下さい💛

新年は4日からブログを再開します♪



この記事についてブログを書く
« パックンが・・・・・ | トップ | 今年も宜しくお願いします♪ »
最新の画像もっと見る

♥ 愛犬パックン」カテゴリの最新記事