Cocomademoiselleココ・マドモアゼル

ビスクドールの制作日記 人形制作する私の紆余曲折しつつも飾り付けない素顔の毎日をご覧下さい

日本とイギリス

2010年09月04日 | ♥ 私の思う事

最近、イギリスに住んでいる友達とメールでよく会話をします。彼女は、40年近くもイギリスに住んでいるので、日本人でありながら考え方はイギリス人と同じです。

そして、たまたまご縁があって日本人の女の子と結婚し、日本で生活をする事になったイギリス人の彼女の息子。その息子が、久しぶりにイギリスに帰ってきたという話。

日本の生活が長くなった彼女の息子さん。久しぶりの里帰りに、母が使っているボロくなった電化製品を幾つか買い換えてくれたらしいのですが、「長く愛用してまだまだ使える旧式の物も何でも、簡単に捨ててしまう!イギリス人は、壊れそうになっても大切に使うのに~!」と悲鳴をあげていました。

その話を聞いて、彼女の息子はすっかり日本人化しているのだ・・・・・と思ったのです。イギリス人の「物を大切にする」その心があるから、「アンティーク」があるわけで、イギリスに住んでいた頃、新し物好きな日本人の私には「イギリス人てケチくさい」と思った事もありました。大衆の生活レベルがほぼ同じになった高度経済成長後の日本。人が持っている物を同じように自分も持つ事が、幸せの価値観になってきたように思います。

先日も遠方から遊びに来てくれたお友達を連れて「中部国際空港」まで案内をしたのですが、ブログでも話題にしましたが今月終了する車減税のせいか駐車場に停まっている車は、どれもピカピカ!高級車ばかりです。

13年を経過した私の車。目立った傷も無いし手入れもしてあってイギリスだったら「そこそこいい車」に該当する自信があるのですが、停めてあったピカピカ高級車の中では影のようでした(笑)。「車大国日本」とはよく言いますが、不景気だと騒いでいるのに、停まっている殆どの車がピカピカと光った高級車の日本って凄いな・・・・・と痛感したのです。

・・・・・物質的な物で幸せを感じる日本人。

マイホームを建てて、車を夫婦で2台所有し、家族の各部屋にはクーラーとテレビ、子供には習い事をさせ、そして大学に進学をさせ・・・・・・。

どこの家でも当たり前の光景・・・・・・。

そんなに物に恵まれているのに、ママはパートに出かけなければならず、週末の家族のお出かけは決まってお金を消費する「お買い物?」「遊園地などのレジャー施設?」。そう、・・・・・お金を使わないと遊べない日本人。

この頃、稼ぎがあまりよろしく無い私は、イギリス人化しています。物質的な物を得ることよりも、楽しい時間、心が充実する時間を過ごす事に幸せを感じます。

ますます愛着が湧いてきた13年の車、横線が一杯入って筋だらけのテレビ・・・・・どれも古いけれどちゃんと動くし全く不自由なし・・・・・。

イギリス人のよさが、今頃になって理解出来てきたように思うのです。