先日、この夏一番の思い出となるような再会がありました。
その相手は、10年ほど前に亡くなった親友の雅子さんの子供。雅子さんが亡くなってしばらくして、旦那さんが再婚をした為、全く連絡が取れなくなり会う機会もありませんでした。亡くなった時は多分4歳。それが今では中学2年生。すっかり成長し背の高い可愛らしい女の子になっていました。成長したその姿は、母親である雅子さんの中学の頃を思い出させるほど雰囲気が似ていてびっくりでした。今は亡き雅子さんの遺伝子が、確実に受け継がれているのを実感しました。
雅子さんが亡くなる時に、一番に危惧していた事がありました。それは、4歳の彼女が母親である自分の事を忘れてしまうのではないかと言う事。・・・・その心配の通り「お母さんの事は、あまり覚えていない」の返事が。
涙の再会の後には、私なりに母親であった雅子さんの想いを彼女に伝えるべく色々な話を彼女にしたのです。
何故、雅子さんが彼女に遺書を残さなかったのか・・・・・、どんな想いで病気と戦っていたのか・・・・・、そして雅子さんが伝えたかったであろう彼女に対するメッセージを私なりの言葉で一生懸命伝えたのです。彼女も目の前に出したお茶やお菓子を食べる事も忘れて、食い入るように私の言葉に耳を傾けてくれました。
雅子さんがきっかけで、今も読み続けている小林正観さんの本。この本のお陰で、我が家の傲慢だった父も私も少しずつ変わってきたのですが、正観さんの本に影響されて私なりに色々な気づきがありました。今は亡き雅子さんの想いは私にも影響し、母親の想いを伝えるにはあまりにも幼過ぎた彼女に、ようやく物事を理解できるようになるまで成長した今、残す事が出来なかったメッセージを私を通じて伝えたような気がしました。
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今回の再会を機に、彼女の成長の過程で母親である雅子さんのメッセージを伝えるべく役割が私にあるように感じています。
それは私が彼女の生涯よりもさらに10年余分に生きた成長と彼女から伝授した目に見えない大きな学び・・・・それは私自身の言葉でもあり、母親である雅子さんの言葉でもあり・・・・・。