Cocomademoiselleココ・マドモアゼル

ビスクドールの制作日記 人形制作する私の紆余曲折しつつも飾り付けない素顔の毎日をご覧下さい

アンティークのポストカード♪

2010年01月06日 | ♥ お気に入り

昨年の買い付けの際に購入したセルロイドの表紙のアルバム。表紙がとっても可愛いので買ったのですが、アンティークの生写真が苦手な私には、中の黒い台紙に貼られた一族の写真を持ち帰るのは何となく怖くて、でも捨てる事も出来ず、表紙をもぎ取って下のアルバムは紙物を扱うアンティークの店先にこっそりと置いてきたというお話を以前しました。その話をアンティークのディーラーでもあるエンジェルコレクションの坂崎さんに話したら、「どうして可愛い女の子の写真だけ剥がしてこなかったの?!衣装なんかも参考になるじゃない!」っと言われて「その通りかも・・・」と思ったのですが、可愛い女の子の写真だけを剥がす勇気が私にはありませんでした。それ以来、何だかアンティークの写真が気になる・・・・・・。でもやっぱり生写真は苦手・・・・・。っと目に付いたのが、アンティークの写真のポストカードでした。

そう、あれ以来、私はアンティークのポストカードにはまってしまったのです。

今までにも何枚か買い付けで見かけた際に購入した事はありましたが、集めようとまでは思っていなかったのです。写真版からバラのイラスト、女の子、天使・・・・・・集め始めると楽しくて~。つい一枚一枚の単価も買いやすい値段なので、何枚か一度に買ってしまう事もしばしば(たまに無駄使いを反省しますが)。買ったカードを眺めては、ニンマリ。

小学生の敬君が、100円のゲーム機でゲット出来るカードを集める気持ちをもの凄く理解できる私です。(笑)

ポストカードに何が書かれているのか・・・・・っと思いながら、読めない文字を目で追って想像するのも楽しい・・・・・。っと仕事の合間に、そんな楽しみに目覚めてしまった私ですが、何枚も見ているうちにある事に気が付きました。

それは殆どのカードが1900年ぐらいから1913年頃までの期間のもの。どうして1800年代の物が無くて、1920年前後の物も無いのだろう・・・・っと疑問に思ったのです。調べてみたら、1904年以前は、ポストカードには宛名と差出人の名前しか書く事が出来なかったのに1904年にフランスの郵便法でメッセージを書き込んでもいいという事が決まって以来、ポストカードは更に庶民の伝達手段の一つとして栄えたのだとか。そしてベルエポックの華やかな時代と共にポストカードの印刷技術、写真技術、デザインも構築されたのです。

そして疑問だった1913年。華やかな時代も幕を閉じ1914年に第一次世界大戦が始ったのです。もう、ポストカードでメッセージを伝えるどころではありません。勿論、1914年以降にもポストカードでのやり取りはあったようですが、戦場に行った恋人を思い遣る手紙だったり、遠く離れた親族の安否を気遣う手紙だったり・・・・と手紙の内容も一転するのです。

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ポストカードに写っている笑顔の可愛らしい子供達。この子供達がこの後、1914年から始った第一次世界大戦と1939年から始った第2次世界大戦と2つの大きな戦争の渦中にいたかと思うと、複雑な気持ちになります。時代に翻弄される可愛い子供の笑顔を残したこのカード。そんな事を思いながら、一枚一枚のカードを手にしている私は、何と幸せな・・・・・・。色々な想いと空想を膨らませながら、カードを眺める。

・・・・・・それが、この頃の私の癒しの時間なのです。