毎日がHappy気分♪

映画大好き!山が大好き!ビーズもバラも好き!!
そんな私の日常を気ままに綴った日記です。

◆天才マックスの世界◆

2023年04月26日 | 映画でハッピー♪

 今日のシネマ 

1998年 アメリカ

俳優の名前をクリックすると詳細が見れます

 

課外活動に熱中するあまり落第を繰り返す

風変わりな天才少年の日常を描いた、ウェス・アンダーソン監督の長編第2作。

名門校ラッシュモアに通う15歳のマックスは、

勉強そっちのけで19ものクラブを掛け持ちしているため落第ばかりしていた。

ある日、女性教師ローズマリーに恋をしたマックスは猛烈なアタックを開始。

鉄鋼会社の社長ハーマンの力を借りてローズマリーのために水族館をつくろうとするが、

ハーマンもローズマリーに恋をしてしまい……。(映画comより)

 

天才マックス・・・って邦題だから

誰にも解けなかった数式を あっという間に解き明かす・・

みたいなやつかと思ったら全く違いました

ストーリーは ↑ イントロ通り

 

勉強が嫌いだからクラブに打ち込むのか、

クラブに打ち込み過ぎて勉強がおそろかなになるのかはわかりませんが

マックスの好奇心旺盛さ、行動力、交渉力、プロデュース力 は、

全てにおいて凄い!

遠くから見ている分には すごーく面白いキャラクターだけど

近くにいたらちょっと厄介な人、それがマックス

 

そんなお騒がせマックスが恋をします

そして、絶対的な信頼を置いていた友人ハーマンもまた彼女に惹かれてしまう

マックスとハーマンは親子ほども歳が違うのですが

二人の年齢を感じさせない関係も ちょっと面白かったです

 

進学校を退学になったり、三角関係の末に失恋したりしながらも

得意の演劇で周囲をまとめちゃうラストもなかなか良かったです

 

監督は 独特の世界観を持つ ウェス・アンダーソン

マックスは ジェイソン・シュワルツマン(あのフランシス・コッポラが伯父)

ハーマンは アンダーソン作品常連の ビル・マーレイ

二人が恋する教師に オリビア・ウィリアムス

他に、ブライアン・コックスシーモア・カッセル など

 

これって25年前の作品ですが(日本未公開)

今の時代なら マックスみたいな人間こそ生き残っていく気がしますね

天才は机上だけじゃない

生きる力を持ってる人はやっぱり強い

長いものにグルグル巻かれながら生きてきた私には

彼の破天荒ぶりが、ちょっと羨ましくも思えたのでありました

 

 

 

 

 

 

2023-24

 

 

 

 

 

 

 

 

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◆母性◆

2023年04月22日 | 映画でハッピー♪

 今日のシネマ 

2022年 日本

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自分の母親を愛しすぎるあまりに娘を愛せない母親と、

そんな母親から愛されたいと願う娘が織りなす母性をめぐるすれ違いの愛憎模様を

母と娘それぞれの視点からミステリアスに描き出す。

お嬢様育ちのルミ子は実母の愛情を一身に受け、ルミ子もそんな実母を溺愛していた。

ルミ子の娘・清佳の願いは、そんな母から愛してもらうこと。

今はある事情からルミ子の夫の実家で暮らしていたルミ子と清佳だったが…
                      (TSUTAYAより)

 

湊かなえ の 同名小説を映画化

これから観られる予定の方は ネタバレ、注意してくださいませ

 

観た方の評価が思っていたよりも低かったのでちょっと驚きました

ただ、原作を読んだ人の方が特にそう思われてるみたいですね

原作のディテールが映画に完全には描き切れていなかった、っと言うことなのでしょうか

だからなのかわかりませんが、原作未読の私には けっこう面白かったです

内容的に、「面白い」 という表現が相応しいかどうかはわかりませんが。

 

まず、中心人物のルミ子の二人の母親の存在感が凄すぎて

全然 現実味を感じられませんでした(だからこそ逆に面白いと思えたのかも)

ルミ子(戸田恵梨香)の実母が 大地真央 

ルミ子の義母(だんなの母親)高畑淳子

この二人の何もかもが真逆で 怖いくらいベストなキャスティング

いや、怖いくらい・・じゃなくていろんな意味で本当に怖かったです

 

ルミ子の娘は 永野芽郁 なのですが、

この二人のそれぞれの視点でストーリーが進んでいきます

そして、母と娘の話のズレを、自分がどちら側に、より共感できるのか

自問自答しながら追っていきました

前半と後半では ちょっと雰囲気が異なりますが

前半のルリ子と母の物語は 住んでる家から何から

お伽噺を見ているようでした

後半、だんなの実家に住むことになり 生活は一転します

 

母性・・・・

女性が、子どもを守り育てようとする母親として持つ本能的な性質や機能(日本国語大辞典)

本能的に女性に備わっているものではなく 一つの文化的・社会的特性である(ブリタニカ国際大百科事典)

 

定義付けるって難しいですね

妊娠がわかった時点で なんとしても我が子を守ろうとする・・

その気持ちそのものが母性で、産み、育てていきながら母親になっていく・・

私自身は、そんな風に捉えていますが・・

 

ルリ子は 最初から最後まで「娘」のままだったってことですかねぇ

 

監督は 『ノイズ』 の 廣木隆一

ルミ子の夫に 三浦誠己

ルミ子の親友に 中村ゆり

吹越満 など
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
2023-23
 
 
 
 

 

 

 

 

 

 

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◆異動辞令は音楽隊!◆

2023年04月18日 | 映画でハッピー♪

 今日のシネマ 

2022年 日本

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違法すれすれの強引な捜査が問題視され、音楽隊に異動させられた現場一筋の鬼刑事が、

楽団の個性豊かな隊員たちとの交流を通して再生していく姿を描く。

犯罪捜査一筋30年の鬼刑事・成瀬司は、コンプライアンスばかり気にする上司と衝突してばかり。

昔ながらの強引な捜査はもはや許されず、

アポ電強盗事件を一緒に担当する部下の坂本からも違法すれすれの捜査を厳しく非難されてしまう。

そしてついに事実上の左遷とも思われる警察音楽隊への異動を命じられる成瀬。

すっかり不貞腐れてしまい、はぐれ者だらけの隊員たちともまるで打ち解ける様子のない成瀬だったが…
                                  (TSUTAYAより)

 

昨年公開された映画で、今現在上映されてるわけじゃないのに

私が観た翌日?に

ブロ友のふくさん(毎日映画記事更新していて大尊敬しています!)

この映画を紹介していて驚きました

数え切れないほどの作品がある中で同じ時期に同じ映画を観ていたって・・

なんだか嬉しくなりました

 

さて・・・

ストーリーは 青字のイントロダクション通り。

そして、実にストレートなタイトル・・・

もっとコメディ色が強いと勝手に思っていたのですが

そんなことはなくて、基本はよくある刑事ドラマ

荒くれ刑事だった主人公が 音楽隊のメンバーと出会ったことで

人の傷みがわかる人間に変わっていく・・という

予想通りの展開・・なのだけど

やっぱり 阿部寛 のキャラが際立っていて(この役は大泉洋じゃダメなのよ)

観ていて実にしっくりきました

そして、音楽隊のメンバー全員が 吹替え無しでの演奏だそうで、

猛練習の成果がしっかり表れていて感動しました

 

監督は 『ミッドナイトスワン』内田英治

警察側に 磯村勇人光石研

音楽隊に 清野菜名高杉真宙渋川清彦

母親に 倍賞美津子、娘に モトーラ世里奈

など・・・

渋川清彦は 前期ドラマの「リバーサルオーケストラ」でにも出てましたよね

今に様々な楽器を使いこなせる役者さんになるんじゃ・・・

 

主題歌を ”髭男” が担当してるのですが、

メンバーの楢﨑誠は、前に島根県警音楽隊でサックスを演奏していたそうです

へぇ~~~

 

 

 

 

 

 

2023-22

 

 

 

 

 

 

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◆アプローズ、アプローズ! 囚人たちの大舞台◆

2023年04月15日 | 映画でハッピー♪

 今日のシネマ 

2020年 フランス

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刑務所の囚人たちに演技を教えることになった俳優の奮闘を描いたフランス発のヒューマンドラマ。

売れない俳優エチエンヌは、刑務所の囚人たちを対象とした演技ワークショップの講師を依頼される。

サミュエル・ベケットの戯曲「ゴドーを待ちながら」を演目に選んだ彼は、

一癖も二癖もある囚人たちに演技を指導していく。

エチエンヌの情熱はいつしか囚人たちや刑務所管理者の心を動かし、

実現は困難とされていた刑務所外での公演にこぎつける。

彼らの舞台は予想以上の好評を呼んで再演を重ねることになり、

ついには大劇場パリ・オデオン座から最終公演のオファーが届く。

2020年・第73回カンヌ国際映画祭オフィシャルセレクション。(映画comより)

 

 

内容をほとんど知らずに観たんです

 

 

これ日本用のポスターなのですが、

大劇場で喝采を浴びてるこの画を見て

まあ、予定調和のよくあるラストなのね、って思ってたんですよ

 

このポスターの上部に書いてある

 

”圧巻のラストに、あなたは言葉を失う!”

 

・・・実はこれが、

予想していたのとは全然違う!!

驚くべき結末で、言葉を失うことになるのです

 

この映画、スウェーデンの俳優、ヤン・ジョンソンの実体験をもとに

実在の刑務所で撮影されたそうです

演劇矯正プログラム(スウェーデンで本当にあるらしい)を使い

やる気のなかった囚人たちが 次第に結束し、

芝居に取り組んでいき、お客さんに観てもらうことで

生きる価値を見いだしていく

・・・って流れは想定内

 そして、なんだかんだありながらも経験を積み、

ラストのパリ・オデオン座での公演を迎えるわけです

 

この部分は書かないでおきましょう

私は鳥肌が立ちました

”感動” という言葉を使ってよいのかどうか迷うところですが

他の言葉が見つかりません

 

「ゴドーを待ちながら」という戯曲のことを知らないので

そこがわかっているともっと楽しめたかも

『ドライブ・マイ・カー』の冒頭で家福が演じていたのがこれだったそうで

知らなーい 覚えてなーい 

 

主役、エチエンヌには カド・メラッド

監督は エマニュエル・クールコル

 

最初はちょっと退屈に感じるかもしれませんが

予想外の興奮がラストに待っています

そして、今でもヨーロッパ各地でこの芝居が上演されているそうです

 

ああ、でも これってやっぱり ”感動” って言葉でいいのかなぁ・・

なんて エンドクレジットを見ながらもずっと考えてしまった私です

 

 

 

 

 

 

 

2023-21

 

 

 

 

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◆ファンタスティック Mr. Fox◆

2023年04月11日 | 映画でハッピー♪

 今日のシネマ 

2009年 アメリカ

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「チャーリーとチョコレート工場」の原作者ロアルド・ダールのロングセラー児童文学

『すばらしき父さん狐』を、「ザ・ロイヤル・テネンバウムズ」のウェス・アンダーソン監督が

パペットを使用した手作り感あふれるストップモーション・アニメで映画化したファンタジー・コメディ。

子どもが生まれて以来、泥棒稼業から足を洗い、妻と息子と家族3人で平穏な穴暮らしをしてきたMr.FOX。

しかし、人生も折り返し地点に差し掛かり、貧乏で退屈な穴ぐら生活への疑問が芽生え始める。

そして、近くに悪名高い3人の農場主がいるから危険だとの友人の忠告にも耳を貸さず、

丘の上にそびえる大木の家へと引っ越してしまうMr.FOXだったが…。(TSUTAYAより)

 

 

これは、ブロ友の mikaさんが紹介されていた映画です

面白そうだったので即リスト入りさせました

前知識ゼロで観始めたのですが、

序盤で あれ~? この雰囲気、前に味わったことがある・・と思ったら、なんと!

『犬ヶ島』 の ウェス・アンダーソン監督作品だった(制作は犬ヶ島よりこちらの方が先)

 

87分という短い上映時間なのですが、

テンポ良く、センス良く、そしてクセのある(←これこれ!)キャラとストーリー

スーツをビシッと着て、人間みたいに暮らすMr.fox

なのに、食事のシーンでは野獣になる

 

 

ツッコミどころは多々ありますが

これは突っ込まずにクスクス笑いながら観てほしいです

お子ちゃま・・というよりは大人向き(でも、犬ヶ島よりはソフトかな)

 

とにかく声優さんがすごいです

ジョージ・クルーニーメリル・ストリープビル・マーレイ

ウィレム・デフォーオーウェン・ウィルソン

エイドリアン・ブロディ などなど

もう、このまま一本 大作ができちゃうくらいの俳優さんたち!

ジョージとメリルは夫婦役ですが

感情を極力抑えた声色がこの雰囲気にピッタンコで

さすが~! って感じでした

 

監督始め、スタッフが楽しんで作ったんだろうなぁ~

っていうのが何より伝わってきて こっちまでニタニタしちゃいました

mikaさん、紹介してくれてありがとうございました~! 

 

 

 

 

 

 

 

 

2023-20

 

 

 

 

 

 

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◆英雄の証明◆

2023年04月09日 | 映画でハッピー♪

 今日のシネマ 

2021年 イラン・フランス合作

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「別離」「セールスマン」でアカデミー外国語映画賞を2度受賞するなど

世界的に高い評価を受けるイランの名匠アスガー・ファルハディーが手がけ、

2021年・第74回カンヌ国際映画祭でグランプリを受賞したヒューマンサスペンス。

SNSやメディアの歪んだ正義と不条理によって、

人生を根底から揺るがす事態に巻き込まれていく男の姿を描く。

イランの古都シラーズ。ラヒムは借金の罪で投獄され、服役している。

そんなある時、婚約者が偶然17枚の金貨を拾う。

借金を返済すればその日にでも出所できるラヒムにとって、

それはまさに神からの贈り物のように思えた。

しかし、罪悪感にさいなまれたラヒムは、金貨を落とし主に返すことを決意する。

そのささやかな善行がメディアに報じられると大きな反響を呼び、

ラヒムは「正直者の囚人」という美談とともに祭り上げられていく。

ところが、 SNSを介して広まったある噂をきっかけに、

状況は一変。罪のない吃音症の幼い息子をも巻き込んだ、大きな事件へと発展していく。
                         (映画comより)

 

ストーリーは イントロダクション通り 

 

主人公のラヒム・・・・

すごくいい人に見えちゃう得な雰囲気を持っています

 

借金を返さないとイランでは刑務所に入るらしいです

でも、「休暇」っていうのがあって

その時は家に自由に帰れるそうです

・・・なんだそりゃ

 

”拾ったお金を持ち主に返した”

このなんてことはない行動が

メディアによって広まって英雄に祭り上げられ、

慈善団体に多額の寄付が集まっちゃう・・・?

・・・なんだそりゃ

 

しかし、そう甘くはないのが世の中です

もしかして その話自体が嘘なんじゃないの?っていう噂が広まって

今度は一気に悪者に・・・

 

そもそも 英雄って何?

「はーい! 私、いいことしたから英雄でーす!」

いやいや、そうじゃなくて

英雄とは、本人の意図とは別に、周りの人たちが作り上げていくもの

そこに大きく影響を与えるのは メディアやSNSなんですよね

日本との文化の違いに驚くことが多かったけれど

そこの影響力の怖さは世界共通なんだなぁと・・・

 

真実を証明しようと動けば動くほど裏目に出る・・

そんなラヒムがもどかしくて、ちょっとイライラしちゃったけれど

彼は息子を守りたかっただけなんだよねぇ

世間への理不尽さと、本人の自業自得とが

混ぜこぜになって 気持ちをどうまとめていいかわからなくなりました

映画としては まあ、面白かったですけどね

 

監督は、受賞歴がいっぱいの アスガー・ファルハディ

 

そして、ラヒムには

 

アミール・シャディディ

って・・えええっ!!?

メチャメチャ イケメンじゃないですか~!

😲

この方、本当にあのラヒム? 

うっそー!

 

 

 

 

 

 

 2023-19

 

 

 

 

 

 

 

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◆ロストケア◆

2023年04月06日 | 映画でハッピー♪

 今日のシネマ 

 

2023年 日本

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現在、劇場公開中の映画ですので

これから観られる方で、内容を知りたくない、という方は ご注意ください

 

 

 

 

 

 

 

これは、とても重くて、誰もが他人事では済ませられないお話です

私は自分の親も義父母ももういません

幸いなことに、この映画に出てくるような大変な経験はありませんでしたが、

今後、パパも私も否応なしに歳を取ります

なので、「老々介護」という目線で観ていました

 

主人公の斯波(しば)は 訪問介護センターで介護士として働いていますが

優しくてスタッフからも訪問先の家族からも大きな信頼を得ています

ある日、訪問先で殺人事件が発生します

それを調べ始めた検事の大友秀美は

この介護センターで亡くなっている老人の数が

この3年の間に42人と、異常に多いことに気付き 調べ始めます・・・

 

 

「人にしてもらいたいと思うことは  あなたからも人にしなさい」

     マタイによる福音書 第7章12節

 

犯人は斯波でした

彼は、自分がやったことは「殺人」ではなく「救い」だと言います

かつて自分が過ごした地獄のような日々・・・

それと同じような目に合っている家族を救ってあげたのだと・・・

 

今までも 不幸な環境から起きた犯罪を扱った映画はたくさんありました

しかし今回のこの話は、本当に他人事ではないのです

そこには老人格差の問題もあり、経済的に余裕がある人とそうでない人では

天国と地獄の差が生まれます

家庭での介護の負担は想像をはるかに超え、今回のような悲劇が起きるのは

映画の中の話だけではない・・・

介護は家庭だけで抱えるものではなく

国の問題としてもっと真剣に考えてほしい、

政治家の人にこそ観て欲しい作品だ、と強く思いました

 

監督は 前田哲

斯波に 松山ケンイチ

大友健二に 長澤まさみ

斯波の父親役は 柄本明(私がかつて観た中で一番迫真の演技でした)

他に、鈴鹿央士坂井真紀戸田菜穂峯村リエ

綾戸智恵藤田弓子梶原善 など

 

2025年に65歳以上は人口の約30%に達します

高齢者人数の推移では5人に1人が認知症・・・

この裏には、法律や道徳だけで解決できない問題がたくさん隠れています

是非、一人でも多くの人に観てもらいたい映画です

 

 

 

 

 

2023-18

 

 

 

 

 

 

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◆秘密の森の、その向こう◆

2023年04月04日 | 映画でハッピー♪

 今日のブログ 

2021年 フランス

◆俳優の名前をクリックすると詳細が見れます◆

 

大好きだった祖母を亡くした8歳の少女ネリーは両親に連れられ、

祖母が住んでいた森の中の一軒家を片付けに来る。

しかし、少女時代をこの家で過ごした母は

何を目にしても祖母との思い出に胸を締め付けられ、ついに家を出て行ってしまう。

残されたネリーは森を散策するうちに、母マリオンと同じ名前を名乗る8歳の少女と出会い親しくなる。

少女に招かれて彼女の家を訪れると、そこは“おばあちゃんの家”だった……。
                           (映画com)

 

 

なんて素敵な映画なんでしょう

でも、実は私は この映画が 「素敵」 とわかるまで

少し時間がかかっちゃいました

 

ネタバレ無しには書けないレビューなので、ごめんなさい・・・バラしちゃいます

おばあちゃんを亡くしたネリーがパパとママと一緒に

おばあちゃんちにお片付けにやってきます

森の中にあるおばあちゃんち

この森が本当に美しい

風の音や冷たさ、匂い、踏みしめる落ち葉の感触

ネリーと一緒に自分もそこにいるかのような不思議な雰囲気に包まれました

そして、そこで一人の女の子に出会います

それが、なんと・・ 8歳の頃のママだったんです

 

ファンタジー?

タイムワープ?

そんな言葉が邪魔になるほど、美しくシンプル、そして

余計な描写を省き、自然を最大限の味方にして

祖母、母、娘 の3世代の奇跡のお話を描いた セリーヌ・シアマ監督

恐れ入りました

現実と非現実の境目が感じられない 本当に奇跡のお話でした

 

 

 

ネリーとマリオンは、

ジョセフィーヌ・サンス と ガブリエル・サンス

という、双子ちゃんが演じているのですが

まあ、雰囲気を持ってる姉妹でしたね

 

原題『PETITE MAMAN』= 小さなママ

このタイトル、好き!

このままでも良かったのになぁ

でも、日本だと難しいかな

 

フランス映画だからこそ出せた雰囲気と心地良さ

ハリウッドじゃこうはいかないだろうねぇ

 

 

 

 

 

 

 

 

2023-17

 

 

 

 

 

 

 

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◆こちら あみ子◆

2023年04月01日 | 映画でハッピー♪

 今日のシネマ 

2022年 日本

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芥川賞作家・今村夏子が2010年に発表したデビュー小説を映画化。

広島で暮らす小学5年生のあみ子。

少し風変わりな彼女は、家族を優しく見守る父と

書道教室の先生でお腹に赤ちゃんがいる母、

一緒に登下校してくれる兄、憧れの存在である同級生の男の子のり君ら、

多くの人たちに囲まれて元気に過ごしていた。

そんな彼女のあまりにも純粋で素直な行動は、

周囲の人たちを否応なく変えていく。

大森立嗣監督作などで助監督を務めてきた森井勇佑が長編監督デビューを果たし、

あみ子の無垢な視線から見える世界をオリジナルシーンを盛り込みながら鮮やかに描き出す。
                       (映画comより)

 

 

すごく苦しくて辛かった・・・

 

あみ子は 発達障がいだと思われます(っていうか間違いなくそうです)

でも、ストーリーの中で、一度もそういう言葉は出てこないし

イントロダクションにもある通り、あみ子のことを、

”少し風変わり” とか

”あまりにも純粋で素直な行動” という言葉で片付けて

 誰だって生き辛さや困難はあるんだよ

と 健常者の延長線上にいるような雰囲気にしているところがとても気になりました

 

彼らは私たちとは全く別の世界で生きています

それは私たちには到底理解できないことです

まずそれをしっかりと理解し受け止めた上で

彼らと生きていく必要があるのです

 

先日の「百花」のレビュー

「自分が育った環境や親との関係に

何かしらの引っかかりがある人だったら

もっと寄り添えたんだろうな」

・・みたいなことを書きました

今回の作品は、逆に、自閉症スペクトラムの息子を育ててきた当事者として、

いたたまれない気持ちの連続でした

 

この家族はあみ子のせいで崩壊します

一つ一つの彼女の行動に きっと嫌悪感を抱く人もいるでしょう

でも、あみ子はいつもあみ子の世界の中で考え行動しているのです

誰かを困らせようなんて これっぽっちも思っていません

だから、彼女は自分を不幸だとも思っていない

 

同じクラスに坊主頭の男の子がいます

その子だけは あみ子に普通に言いたいことを言っていました

そのシーンが泣けて泣けて仕方ありませんでした

 

これは、今村夏子さんの小説を映画化したものです

かなり原作に忠実なようですが

やはり活字からの想像と、ストレートな映像では

印象が違うかもしれないから 小説も読まなければ、と購入しました

それは読了後にまた記事にしようと思います

 

あみ子役はオーディションで選ばれた 大沢一菜

お父さんに 井浦新

お母さんに 尾野真千子

 

ちょっと批判的なことを書いたかもしれませんが、

これは あくまでも私個人の感想です

色々な想いが渦巻いて 数日経っても ずっと あみ子が離れません

 

「こちら あみ子 応答せよ 応答せよ」

 

 

 

 

 

 

2023-16

 

 

 

 

 

 

 

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◆百花◆

2023年03月30日 | 映画でハッピー♪

 今日のシネマ 

2022年 日本

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プロデューサー、脚本家、小説家として数々の作品を手がけてきた川村元気が

2019年に発表した同名小説を、自ら長編初メガホンをとって映画化した。

レコード会社に勤める青年・葛西泉と、ピアノ教室を営む母・百合子。

過去に百合子が起こしたある事件により、親子の間には埋まらない溝があった。

ある日、百合子が認知症を発症する。

記憶が失われていくスピードは徐々に加速し、泉の妻・香織の名前さえも分からなくなってしまう。

それでも泉は、これまでの親子の時間を取り戻すかのように献身的に母を支え続ける。

そんなある日、泉は百合子の部屋で1冊のノートを発見する。

そこには、泉が決して忘れることのできない事件の真相がつづられていた。
                         (映画comより)

 

菅田くん 大好きなので、公開当時、映画館に観に行こうって思っていたのですが

タイミングが合わなくて行けなかった作品です

結局、家でDVDで観たわけですが、それで充分だったと思いました

・・・あ、こう書くとまるでつまらなかったみたいに聞こえるかもしれませんが、

決してそうではなくて、大きなスクリーンで観るよりも

家で一人でじっくり観た方が入り込める内容だった、っていう意味です

 

認知症は誰もがなるものではないですが、

逆に言うと、誰がなってもおかしくない

ましてやそれが自分の親なら・・・

この作品は、認知症そのものを追っているわけではなくて、

母(原田美枝子)の記憶が薄れていくのと並行して

菅田くん演じる泉が母との思い出を取り戻していく過程を描いています

 

二人の間には 「空白の一年」があり、

そのことで泉はずっと心にわだかまりがありました

私は親の立場でも子の立場でも

ちょっと離れた位置から成り行きを伺っていましたが

自分が育った環境や親との関係に何かしらの引っかかりがある人だったら

もっと違う感情が湧いてきて、泉、あるいは母親に寄り添えたんだろうな、と思います

 

全体的な流れがゆっくりで、各シーンがすごく丁寧な感じがしたのは

ワンシーン=ワンカットという手法で撮られているからなのでしょうか

 

花火の場面が物語っているように 人の記憶って本当に曖昧だし不思議。

覚えていることと、忘れていることが、病気とかに関係無く、

その人の心の奥底にしまってある

大切なもの、愛するものの違いなんだな、って

改めて思いました

 

出演は他に、長澤まさみ北村有起哉岡山天音

永瀬正敏板野由香 など

 

ストーリーには直接関係ないのですが、

原田美枝子が若い頃の時代を代役を使わず演じていて

それが、え!?ってくらい本当にきれいで驚きました

私、彼女と同い年なんですよ

今時のメイクアップの技術ってすごいのですね

是非、私もプロの方にどうにかしてもらいたいものです

 

・・・ん? 土台が違い過ぎる?  確かに・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

2023-15

 

 

 

 

 

 

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◆プアン 友だちと呼ばせて◆

2023年03月28日 | 映画でハッピー♪

 今日のシネマ 

2021年 タイ

俳優の名前をクリックすると詳細が見れます

 

ニューヨークでバーを経営するタイ出身のボスは、バンコクで暮らす友人ウードから数年ぶりに電話を受ける

ウードは白血病で余命宣告を受けており、ボスに最後の願いを聞いて欲しいと話す

バンコクへ駆けつけたボスが頼まれたのは、ウードが元恋人たちを訪ねる旅の運転手だった

カーステレオから流れる思い出の曲が、かつて2人が親友だった頃の記憶をよみがえらせていく

そして旅が終わりに近づいた時、ウードはボスにある秘密を打ち明ける

「恋する惑星」などの名匠ウォン・カーウァイがプロデュースを手がけた

2021年サンダンス映画祭のワールドシネマドラマティック部門で審査員特別賞を受賞
                           (映画comより)

 

 

タイの映画です

監督は『バッド・ジーニアス 危険な天才たち』の バズ・プーンビリア

この監督、若いのにすごいなぁ

『バッド・ジーニアス・・』も 面白かったけど 

今回の映画も 私にはとても刺さりました

 

二人の若者が主人公です

 

ボス = トー・タナポップ

 

 

 

ウード = アイス・ナッタラット
(途中、何度か綾野剛に見えた)

 

話の流れは 青字のイントロダクション通り・・・

難病もの、と知って 最初ちょっと気が重かったのですが

過度に泣かせにかかるようなことはなく、

全体的にスタイリッシュでノスタルジック

 

ウードのお父さんは 昔、ラジオのDJをしていました

その流れで、今では懐かしい カセットテープがストーリーの重要なアイテムになっています

カセットのA面(前半)は ウーノが元カノを巡り、思い出を振り返る旅・・

そして、ある段階でカセットがB面(後半)に変わり、

そこからは ボスの物語になるんです

 

余命宣告を受けたウーノが、何故わざわざボスをNYからタイに呼び戻したのか

本作の核心部である真相が、このB面で明らかになります

恋愛もの、であると同時に、その外枠にはもっと大きな友情のストーリーがありました

ウーノの贖罪の旅の結末は・・・

 

 

バズ・ブーンビリア監督・・・

次回作の情報はまだありませんが、気になります

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2023-14

 

 

 

 

 

 

 

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◆デリシュ◆

2023年03月24日 | 映画でハッピー♪

 今日のシネマ 

2020年 フランス・ベルギー合作

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フランス革命前夜の18世紀フランスを舞台に、

世界で初めてレストランを作った男の実話をもとに描いた人間ドラマ。

1789年。宮廷料理人マンスロンは、創作料理「デリシュ」に

ジャガイモを使用したことで貴族たちの反感を買って解雇され、息子を連れて実家へ帰ることに。

ある日、マンスロンのもとに謎めいた女性ルイーズが料理を習いたいと訪ねてくる。

彼女の熱意に負けて料理を教えることになったマンスロンは、

失っていた料理への情熱を徐々に取り戻していく。

やがてマンスロンはルイーズと息子の協力を得て、

一般人のために開かれた世界初のレストランを開店する。(映画comより)

 

 

映画レビューが溜まっています 

でも 焦っても仕方ない・・・一つずつ片付けます

 

 

青字のレビューに ”世界で初めてレストランを作った男の実話をもとに・・・”

と 書いてありますが、どこまでが実話なのか、ちょっとわかりません

それに、世界で初めてのレストラン・・については 諸説あるみたいです

 

まあ、それはこっちに置いといて・・

貴族のお抱え料理人のマンスロンが、食事会で創作料理の「デリシュ」を出したことで解雇されます

その「デリシュ」とは、

 

”薄切りにしたジャガイモとスライスしたトリュフを重ねて生地で包み焼きしたパイ”

 

まあ、なんて美味しそう! 

でもね・・

当時のヨーロッパでは ジャガイモもトリュフも 悪魔の産物 と言われて

豚の餌にしかならなかったそうですよ 😲

「天に近いところにあるものほど聖なるもの」

つまり、鳩などの鳥類が最上級で、土に埋まっている根菜類は人間が食べるものではなかったのですね

 

クビになったマンスロンの元に、ある日、ルイーズという女性が 「あなたの弟子にしてほしい」 とやってきます

意気消沈していたマンスロンは彼女によって料理作りへの情熱を取り戻していきます

そして、このルイーズの正体が後半で明かされ、その後の展開が見ものです

 

ただの田舎の家が徐々にレストランらしくなっていく様子はワクワクしました

そして、マンスロンを解雇した公爵がお店にやってくる場面・・

貴族が下々の者たちと一緒に食事をするなど考えられないことで、

これ以上の辱めはないのではないでしょうか

痛快でした

 

悪魔の産物だったジャガイモから

今では老若男女が大好きなフライドポテトが生まれる瞬間も興味深かったし

お客さんに、小皿に料理を盛って順番に出していく、

いわゆるコース料理のアイデアも この頃に考えられたのですね~

 

マンスロンは グレゴリ-・ガドゥボワ

ルイーズは イザベル・カレ

公爵は バンジャマン・ラベルネ

 

料理の映画って観てるだけで楽しい♪

それに、お皿や食材が並んでいる様子はまるで絵画みたい

それにも増して、フランスの田園風景が四季折々とても美しかったです

こんなレストランがあったら、絶対行っちゃう!

 

 

 

 

 

 

2023-13

 

 

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◆フェイブルマンズ◆

2023年03月13日 | 映画でハッピー♪

 今日のシネマ 

2022年 アメリカ

俳優の名前をクリックすると詳細が見れます

 

一昨日の土曜日に劇場で観てきました

あの、スティーブン・スピルバーグ 監督の自伝的映画・・・・

ではあるものの、かなりフィクションも入っているようです

タイトルが

「スピルバーグズ」ではなく「フェイブルマンズ」となっていることで

それがわかります

”フェイブル” というのはドイツ語で ”寓話” という意味もあるそうです

 

さて、私はこの映画、メチャクチャ感動しちゃって

何度も自然と涙がこぼれました

現在、上映中ですが、ネタバレありでの感想となるので

これから観られる予定の方はご注意ください

 

 

怖がりのサミーが両親に連れられて生まれて初めて観た映画は

『地上最大のショウ』でした

その中で列車と車の大事故のシーンがあるのですが

そのシーンに取り憑かれたサミー・・・

スピルバーグが映画の世界に入る一歩目がそれだったとは驚きでした

でも、これって後の『激突』につながっていますよね

 

それからボーイスカウト時代に仲間と撮った戦争を模した動画

あれはもしかして『プライベート・ライアン』に?

などと、ちょっとしたシーンに

勝手に想像をぶつけながら観てるのがすごく楽しかったです
(『ツイスター』『バック・トゥ・ザ・フィーチャー』なんかも??)

 

家族ぐるみの付き合いをしているお父さんの友人ベニー

家族とベニーとでキャンプに行った日、

サミーはホームムービーとしてその様子を映していました

しかし 編集時、その片隅に写っていたママとベニーの行動にショックを受けます

それと、引っ越した高校でいじめに合いながらも

海辺でのイベントの様子を撮影し、プロムで上映した時にも

ヒーローとして撮ったはずの友人を ひどく傷つけてしまった・・・

 

そう・・・・ただ楽しいから と自分本位で撮ったものが

時には思いもかけない事実を映し出したり、人を悲しませることもある・・・

サミーがカメラを通して様々な人生経験を積み、

成長していくエピソードがとても興味深かったです

 

ユダヤ系であったり、両親の不仲であったり

スピルバーグの過去作品を遡ると、思い当たるものが多々ありますね

優秀なエンジニアであった父と、ピアニストであり芸術家の母

映画という芸術と、いち早く取り入れたテクノロジー技術など

やはり両親の影響をしっかり受け継いでいるのもまた事実

才能ってすごいなぁ

 

両親は一度は離れましたが、晩年はまたよりを戻されたようで

どちらもとても長生きされました

 

さあ、そしてラストです

サプライズと言ってもいいようなシーンが待っています

サミー少年にとって、雲の上の存在だった ジョン・フォード監督との出会い!

これを なんと デビッド・リンチ監督が演じています!

そして、「地平線」のくだりからの本当のラスト・・・

カメラアングルをご覧あれ!

 

サミーのママを演じた ミシェル・ウィルアムズ・・・最高でした!

パパは ポール・ダノ、ベニーは セス・ローゲン

スピルバーグ役のサミーは オーディションで選ばれた ガブリエル・ラベル

伯父役の ジャド・ハーシュ は、出番がすごく少なかったのに

アカデミー賞助演男優賞にノミネートされています
(作品賞、監督賞、主演女優賞、脚本賞なども)

 

そして、スタッフも長年スピルバーグと親交がある人が多く、

音楽は あのジョン・ウィリアムズ! 御年91歳!!!

 

スピルバーグの伝記・・・というだけではなく

一つの家族の物語としてとても良い作品だったと思います

エンドクレジット後の "リアに捧ぐ " アーノルドに捧ぐ "

のメッセージを天国の両親はどんな気持ちで受け止めたのかな

 

長くなってすみません 最後にもう一つだけ・・・

スピルバーグ監督があちこちで言ってることですが

彼に一番大きな影響を与えたのはディズニー映画です

でも、この作品ではそのことは一切触れられていません

大人の事情ってのはわかりますが、それがちょっと寂しかった・・

 

 

 

 

 

2023-12

 

 

 

 

 

 

 

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◆死刑にいたる病◆

2023年03月12日 | 映画でハッピー♪

 今日のシネマ 

2022年 日本

俳優の名前をクリックすると詳細が見れます

 

「凶悪」「孤狼の血」の白石和彌監督が、

櫛木理宇の小説「死刑にいたる病」を映画化したサイコサスペンス。

鬱屈した日々を送る大学生・雅也のもとに、

世間を震撼させた連続殺人事件の犯人・榛村から1通の手紙が届く

24件の殺人容疑で逮捕され死刑判決を受けた榛村は、

犯行当時、雅也の地元でパン屋を営んでおり、

中学生だった雅也もよく店を訪れていた。

手紙の中で、榛村は自身の罪を認めたものの、最後の事件は冤罪だと訴え、

犯人が他にいることを証明してほしいと雅也に依頼する。

独自に事件を調べ始めた雅也は、想像を超えるほどに残酷な真相にたどり着く。
                  (映画comより)

 

ホラーやスプラッターは観ないようにしているのですが(っていうか単純に怖い・・)

サイコパスは気になって観てしまうんですよね

ごく普通の、しかも人当たりが良くて 犯罪とは無縁に見える人が ある日殺人鬼に・・・

よくニュースでも 「そんなことするような人には全然見えませんでした」

なんていうインタビューをしてたりするじゃないですか・・

人間の心の奥底に潜む、何がそうさせてしまうのか

ちょっとのぞいてみたくなるんです

 

ストーリーは 青字のイントロダクション通り

阿部サダヲ のサイコパスぶりが不気味でした

人懐こくて、会話した全員が 彼を「いい人」の括りに入れるでしょう

長い時間をかけて相手を観察し、信頼関係を築き、寄り添って

人の心に巧みに入り込んでいきます

そして 彼が作ったルールに従って犯行を繰り返す・・・

 

もう一人の主役が 水上恒司(2022年に岡田健史から改名)

彼が最初に榛村に面会に行った時のオドオドした感じを覚えておくと、

終盤の面会時での彼との差に驚きます

拘置所の犯人からヒントをもらいながら、素人の雅也が彼なりの方法で

事件を調べ始めるその様子は

ちょっと「羊たちの沈黙」の レクター博士とクラリスを思い出したりしました

 

最後の最後にわかる事実

結局、雅也は榛村の手のひらの上で転がされていただけだった・・・

 

ちょっと薄気味悪い金山という男が出てくるのですが、

彼を演じていた俳優が この記事を書いている今 初めて知って

ビックリしているところです

岩ちゃん だったなんて!😲・・・・全然わからなかった・・

他に 中山美穂音尾琢真岩井志麻子 など

監督は 白石和彌

 

残虐なシーンがありますので子どもが観るには相応しくない作品です

PG12というレイティングは絶対におかしいと思います

R18でもいいのでは?

 

先日の日本アカデミー賞・・・

この作品で主演男優賞にノミネートされていた阿部サダヲ

残念ながらオスカーは「ある男」のブッキーが受賞しましたね

劇場で観はぐったので、レンタル開始されたら絶対観たいです(余談)

 

映画レビューがまた たまりつつあります

がんばって挙げねば・・・

 

 

 

 

 

 

2023-12

 

 

 

 

 

 

 

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◆エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス◆

2023年03月06日 | 映画でハッピー♪

 今日のシネマ 

2022年 アメリカ

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3月12日(現地時間)に発表される第95回アカデミー賞で

10部門11のノミネートを受けている本作品

発表の前に 是非、観ておこうじゃないか、と勢いよく公開初日に劇場へ

しかーし・・・・

 

何度か意識を失いました(

実は マルチバース(平行世界、多元宇宙)、と聞いた時に

ん?私、大丈夫か? って ちょっと不安にはなったのです

マルチバース、メタバース そういう系にめっぽう弱い

私はあの人気映画の「マトリックス」シリーズも、かろうじてついていけたのは初作のみ

「ドクター・ストレンジ」も 多分ダメだろうとパスしていたし・・

 

これ、はまる人にはメチャメチャはまる映画だと思います

とにかくものすごいスピード感

そして、コロコロ変わる場景、カオスのループ

それに振り落とされなければ問題なし(私は呆気なく落とされた)

 

ミシェル・ヨー のカンフー最高

そして、ジェイミー・リ-・カーティスの存在感!(あのトニー・カーティスの娘)

最初、ミシェルは おふざけシーンにあまり乗り気ではなかったようですが

ジェイミーと絡むうちにどんどん奇想天外な場面を創り上げていったそう・・

 

終わってみれば、シンプルな家族の愛の話だった

再生・・っていうよりは、必然を再認識する・・みたいな?(上手く表現できない)

とにかく描き方がぶっ飛び過ぎ

 

エブリン(ミシェル・ヨー)の夫役がなんと・・・

スティーヴン・スピルバーグ監督作『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』や

グーニーズで大活躍した元・子役スターの キー・ホイ・クァン

いや~~ 面影がありますね~ 

しばらく俳優から遠ざかっていたみたいなので、

また彼に会えたのは嬉しかったです

娘役に ステファニー・スー、おじいちゃんに ジェームス・ホン

 

そして、監督(ダニエル・クワン & ダニエル・シャイナート)から日本へのメッセージ

 

「この映画は多くのアジア映画へのラブレターでもあるのです。

日本のアニメ作品やあらゆるものから

インスピレーションを受けてこの映画を作ったので、

日本の皆さんにはぜひ楽しんでもらいたいと思っています。」

 

だそうですよ・・

好き嫌いが真っ二つに分かれるこの映画、さあ、あなたはどっちだ!

 

アカデミー賞にこの映画がノミネートされたってこと自体、

すごいなぁと思いました  結果が楽しみ

 

 

 

 

 

2023-12

 

 

 

 

 

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