ちらり~ん日記

ちらり~んは我が家の猫の名前。美味しい料理が出来たとき書き留めておきます。
忘却の彼方に飛んでいかないように・・・・

看取り介護

2013年05月14日 | 伯母の事
伯母(義母の姉)は今年の3月で107歳になりました。
現在は施設に入所して誕生日には皆で祝って戴き、「ギネスを目指そうね」と話していました。
10日ほど前に甘酒と好物の甘いケーキを持って行ったら、布団の中から指がニョキッと現れ好きなケーキを手掴みで食べようとしたのには、皆で「元気があってよろし」と笑ったものです。

その伯母が微熱が続き食べ物も経口摂取をしなくなり、現在は高カロリーの飲む栄養剤をほんの少しだけ摂っています。
私が行くといつも「あらっ!」と喜び、帰る時は必ず「ありがとうね」って言ってた伯母が、眠ってばかりで反応がありません。
先週、かかりつけの内科医の先生と施設の係の方とで話し合いを行いました。
このままでは、いずれ終末期を迎えることになりそうなので、その場合の対応の仕方及び家族の意向確認の話し合いです。

①終末期を迎える場所はどこを希望するか
②終末期の医療はどのように望むか
③急変時の蘇生を希望するか

これまで大病を患うこともなく107歳まで生きてきたことを讃え、無理な延命措置は望まないと伝えました。
ただ問題がひとつ。
今月末24日~29日まで福井の若狭センチュリーライドに参加の予定です。
エントリーしたのは締め切りの都合で今年2月。その時点では伯母はまだまだ元気だったので申し込みました。
でも葬祭業者の方との打ち合わせで、最悪の時点での対応の仕方も決まりましたので、少しホッとしている所です。


先週から介護から看取り介護に切り替わりました。

①医療機関の対応は○年○月○日をもって、本人に苦痛を伴う処置対応を行わない。
 又、危篤の状態に陥った場合も病院には搬送せず、○○内にて最後を看取る。
②身体的介護では安心出来る声かけをし、身近に人を感じられるように尊厳を守る援助をする。
③食事は出来る限り経口摂取に務める。
④医師に指示を仰ぎながら苦痛や痛みを和らげる方法をとり、○○内で出来る限りの看取り看護・介護を行う。
⑤家族の希望に添った対応に心がける。

案外生命力の強い伯母のことだから、1年先に伸びてギネス記録を目指せるようになるかも知れませんが・・・・



60歳の仕事を辞めてから始めた、俳句と俳画と書道の伯母の作品の抜粋です。
(読めない漢字が多いです。元気なうちに聞いとけば良かった。今は無理だろうなぁ~)




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6 コメント

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長くなりますが・・・ (junjun)
2013-05-15 13:07:31
介護士の立場から~

選択するのはとても悩みますし、勇気もいります。
でも、本人を想うからこそ悩み、その想いを大事にしたいからこそ、勇気が出るんです。

・・・以前、看取り介護の方向性を悩んでいたご家族に、私が言った言葉です。

人それぞれに考え方が違い、看取りの方法も違います。
それで100%正解なんてこともないし、全てが間違ってた・・・でもないんです。

看取り介護になってからのお願いがあります。
それは~
① 本人にしてあげたい事をスタッフに伝えて下さい。
② 本人がしたいと思われる事をスタッフに伝えて下さい。
③ ①②をできる限り実施してください。
④ 実施する際に、大いにスタッフを巻き込んで下さい。
⑤ 終末が近づいてきたら、体調の変化を見逃さないよう、そばにいてあげて下さい。
⑥ 耳元で、決して悪口を言わない!亡くなるまで耳は聞こえています。
⑦ 部屋を賑やかに、空気の出入りをよくすること。間違っても締め切らない。
⑧ 自分自身の体調管理に努めてください。
⑨ 経口摂取ができるうちは、できる限り行って下さい。
⑩ スタッフとの連携をとって下さい。

私が看取りに際にて、いつも心がけていることです。
私たちスタッフはご家族からの情報があってこそ、ケアにつなげる事が出来ます。
些細なことでも教えてもらって、最高の看取りをしたいと思ってます。
そうすることで、スタッフもご家族も、そしてなによりご本人の、満足いく人生最後が迎えられると思っているからです。

来年、元気にケーキを食べてるかもしれないですよ!!(笑)
そのくらい、リラックスしてください(#^.^#)
長くなりすみません。



 
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junjunさんへ (ちらり~ん)
2013-05-15 20:19:18
丁寧なコメントをありがとうございます。
そして若いjunjunさん達が一生懸命に介護に取り組んでいらっしゃる姿が嬉しいです。
こんな介護士さんがいらっしゃると、本人も家族も安心して過ごせます。

107歳まで生きて来ると、友人も身内も他界しており、私たちが唯一の身内になりました。
かくしゃくとして生きてきた伯母ですので、最後は尊厳を持って過ごさせてやりたいと思っています。
返信する
Unknown (クラリス)
2013-05-16 23:46:06
伯母さま、早くお元気になられますように。

上記の記事とコメント
とても勉強になりました。
ありがとうございました。
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クラリスさんへ (ちらり~ん)
2013-05-17 05:43:18
ありがとうございます。
私もクラリスさんへの何かの参考になるかもと思って記事にしてみました。
家族の意向を伝えておくのが大事なのですね。

クラリスさんも色々と大変ですね。頑張れ~
返信する
60歳で (まろ)
2013-05-18 19:40:49
はじめられた作品、すばらしいです。
書はやっておられたのでは、と思うような作品ですね。
何事もやれば出来るものだと感服しました。
義理の伯母さんを看取る、なかなかです。そちらにも感心いたしました。
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まろさんへ (ちらり~ん)
2013-05-18 21:16:39
ありがとうございます。
私も60歳から初めたということに感服し、同時に誇らしく思っています。
だから伯母の前ではまだまだ自分は若い気がして、「もう歳だから」なんて言葉は使えません。

今日面会に行ったら、思いのほか目に力があり言葉も発して帰りには
「ありがと」「バイバイ」と手まで振ってくれました。
嬉しくて、何だか私の方が元気を貰って帰ってきました。

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