太陽光発電シニア

太陽光発電一筋、40年をはるかに過ぎたが何時までも興味のつきない厄介なものに関わってしまった。

突然の辞任

2018-03-10 09:44:12 | 社会観察

佐川国税庁長官が辞任した。久し振りに姿を映像で見たがやつれた感じはしなかった。国会答弁であれほど強弁を奮い、長官就任後も公の場に姿を見せなかったのに突然の辞任である。国会答弁で混乱させた責任を詫びての辞任である。何故今と思うが、辞任の朝近畿財務局の国有地売却担当の人が自殺したというニュースが一斉に流れた後である。また、払い下げの決裁文書が書きかえられたという疑惑が報じられている最中でもある。担当者の自殺の理由は分からないが誰もが払い下げに関するだろうとは想像している。可哀そうなものである。決済権など無かっただろうし、上の言う事を忠実に実行してきたのであろう。国政レベルのスキャンダルがあると必ずと言って良い程自殺者が出てしまう。主犯格でもあるまいに何もそこまでと思う人も多いだろうが、もう逃げ場が無いと思う程追い詰められたら弱い人間も居る。あの時ああしておけばと後悔することも神様ではあるまいしあるだろう。特に些細な失敗でも許されない、上司の命令でと言い訳も利かない役人の世界であっても辞めるという選択肢はある。私が相談相手なら、まず辞めようと言ったと思う。その後の生活は分からないが何か開ける可能性はある。尻尾を自ら切ってでも逃げおおす覚悟が必要である。長官の辞任を野党はトカゲのしっぽ切りと呼んでいるが、胴体、詰め腹を切らされたと言う方が正しい。終息したと思った森友問題は燻り続けている。籠池さんは今の状況をどう見ているのだろう。国際政治がめまぐるしき動いている最中、些事とは言わないがこの問題を早々と決着するのは財務省の出方次第である。これ以上犠牲者を出さないためにも。

日本が関係する国際政治の最大のものは北朝鮮問題である。北朝鮮がオリンピックの微笑外交からトランプ大統領との会談の意向まで表明した。ミサイル実験の凍結から非核化にまで言及し、トランプ大統領も米朝会談を受けるようである。北朝鮮の条件の一つにやはり金体制存続の保証がある。ここに来て一気に雪解けムードだ。圧力が功を奏したと自慢げにコメントが方々にある。一方、シナリオ通りに進むかどうかは分からない、今後の推移を慎重に見極めるという日本政府の態度は当然である。今回の雪解けを演出したのはやはり韓国文大統領だろう。日本外交が前面に出てお膳立てしたと言えれば良いがやはり同じ民族同士阿吽の呼吸も感情もあるだろう。全くの閉塞状態から思えば歓迎すべき事ではあるのだが揺り戻しは必ずある。振り出しに戻るだけならまだしもマイナスに振れる事だけは何としても回避して欲しい。マイナス側は北朝鮮が難題あるいは新たな条件を持ち出してトランプ大統領の逆鱗に触れ戦闘状態に入ることである。米朝会談実現に向けて安倍総理が記者会見で「我々はアメリカと100%ともにある」と言っていたが言わなくとも良いセリフである。アメリカを介して物を言わざるを得ない日本外交のお粗末さを評論家が批判していたが一理ある。拉致という最大の問題を抱えている日本は拉致問題優先の発言もしなくてはならないだろう。勿論有能な日本の外交官は水面下で着々と北朝鮮とパイプを作っているのだろうから心配はしていないが。兎に角辛抱強く、持久戦覚悟の外交交渉が必要である。戦争だけは何としても避けるべきというのが世界の思いだろうから、暴走が始まったらスティーブン・せガールのような人が現れてトランプさんを止めて貰わねばならない。



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