国会中継を見ているとアレッと思ったりさすがと思う質疑が有る。当然そう答えるだろうと言う無駄な質問は大概ヨイショである。安倍首相のシンパである山本議員の質問は与党議員であるが結構面白かった。同議員は弁舌に長けており私のブログにも登場する。
総理は北朝鮮の核保有をお認めになりますか、という質問に対して、北朝鮮の核保有は断じて容認するころはできないと紋切形の答弁だった。広辞苑を引くまでもなく「認める」という言葉には幾つか意味がある。「見て判断する」と「構わないとして許す」などである。質問は明らかに現在の情勢判断からして北朝鮮が核兵器を持っていると思いますか、という流れだったと思う。ところが答えは容認する訳には行かないという従来の答弁のまますり替えてしまった。正直に答えれば、「持っていると思うがそれを許す訳には行かない」だろう。
これも山本議員の質問だったと思うが、アメリカが軍事行動に踏み切る場合、世界の首脳で最も親密な間柄である安倍総理は国益を考えてやめるようアドバイスすることはあるか(アドバイスするべきという流れだったと思う)との質問があった。アメリカがこの先どういう行動をとるかという事を予断を持って発言する立場に無いとかわされた。上手い。
森友問題では価格交渉の録音テープで、事前の価格交渉は一切ないと国会で目玉をひんむいて歌舞伎役者のように大見栄を切った現国税庁長官佐川氏の答弁が問題になっている。大栄転を果たした佐川氏はさぞ心配しているだろうと思われるが、恐らくそんな小心者ではない。メンタルの強さは官僚より政治家向きだと思う。どんな証拠を突き付けられてもシラを切りとおすことは勇気の要ることで普通の人はつい白状してしまう。
政治の世界とは無縁だが、年末に家内と北陸の温泉に出掛けることになった。日常殆ど会話が無いとブログにしばしば書いて来たが、意外に仲睦まじいと思われるかも知れない。この季節カニが美味しい筈である。多分定年後に出掛けた北海道から2年が経ったがこれが40年近い結婚生活の中で2度目の旅行である。ブログネタも拾えるだろう。一体何があったのと思われるだろうが、理由は単純である。家内が何かの懸賞に当たってタダで行けることになったからである。高い金を払って夫婦で旅行などとはどちらも想像できないから特殊事情である。タダほど高いものは無いと言うから結末はみじめかも知れないが。先の北海道旅行はパック旅行でとんでもないツアーガイドだったから全ての興味はガイドに向かい口喧嘩の暇さえなかった。今度はパックではないから多少の揉め事は覚悟しなければならない。今年の夏はカニでクロダイを釣ったが今度は私がカニに釣られて行く番である。
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