最近日銀に関するニュースが極めて少ない。これが通常かも知れないが数年前の華々しいバズーカは鳴りをひそめている。目標や計画を立てる時、その進捗や達成度をどう見るかは中々興味深い。エネルギーでは長期エネルギー見通しというものがあるが、計画経済ではないので「見通し」という言葉で柔軟に対応している。現在は2030年までが見通されているが、見通しの見直しが確か来年行われる(基本3年で見直し)。世界ではIEAがWorld Energy Outlook 2016を公表した。2040年までを見通しているが環境問題に対応して再エネはやや上向きの予測となっているが過激とか極端というまでは伸ばしていない。日本のことも記述されているが、2030年の通過点や日本の長エネ見通しよりやや上振れしている。
お隣中国では××次5ヶ年計画として国家計画が定められるが、途中で見直すと言う話はあまり聞かない。過去5ヶ年を総括した上で次の5ヶ年を策定するようである。勤めていた会社は会社の大きさの割には長期計画が無く、日銭、月銭計画、長くても来年度1年計画であった。年度計画は途中で1度だけ見直す機会はあるが、それでもオリジナル計画との齟齬は月毎に追及された。そこに天下りの役員の案で、3カ年ローリング計画が始められた。3カ年計画が作られるが、毎年続く3カ年計画を作り計画そのものをローリングして行く方法である。極端な事を言えば毎年3年先の目標を作るから最初に立てた目標との乖離の追及が甘くなるのは否めない。「次頑張ります、挽回します。」と言われればそうかとなる。状況の変化に応じて計画を柔軟に変えより現実的、実現可能な計画にして行くというメリットはあるが、結果は目標が有って無きがごとしで結局根付かなかった。いつの間にかその手法は誰も言わなくなった(会社というのは様々なルールは作り、それが法に触れたりするものでなければ、あのルールは廃止しますという宣言は殆どしない。多分何処の会社でもあのルールはどうなったというものが数限りないのでは。)
計画の中で一番難しいのは人生計画である。本来は過去の反省(後悔ではない)に立脚して新しい目標を立てて邁進すべきだろうが常人には中々難しい。過去は9割が後悔で7分が反省、3分が小さな達成感くらいだろうか。明日どうなるか分からないという諦観がどうしても拭い切れない。それでもせめて小さな達成感が1割くらいを占めるように努力しなければいけないと思いつつ今年も師走になってしまった。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます