ゆっくりかえろう

散歩と料理

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バスで行こう

2012-06-09 | さんぽ

 大阪市大正区にそれはあるという
 以前そんな噂を聞いて 地図もみずガイドもみず
 ふらっとJR大正駅に降り立ったことがありますが
 そのときはなぜかたどり着けず
 自分の無計画さに後悔しながら また来ようと誓うのでした

 そこはオキナワ村 その昔沖縄から移住してきた人が多く住む町
 明るく陽気で南国的な雰囲気を持つ町
 そんな想像を掻き立てるところ
   
 大正区は大阪市で一番電車交通の少ないところ
 駅はJRが端をかすめるだけ
 そのかわりバスが頻繁に行き来しており
 数は少ないけれど大阪駅前からも直通便がでています

 このバスは大阪駅から終点まで乗っても均一200円
 往復400円で遠足できるなんて夢のようです

 
 大正区平尾、そこがパラダイスの入り口でした
 なんだか想像と違い 人影はまばらだし町はお祭り騒ぎじゃなくしっとりと静か
 というよりどこにも有るような シャッター通りと
 疲れたようなお年寄りが休み休み散歩する風景

 くたびれたような人々の顔  
 
 でもここがちょっと他所と違うのは 商店街の店主さんや 街往く人が明るく親切なこと
 道を聞いても買いたい物の売り先を聞いても 丁寧親切でした
 それにここが間違いなく沖縄村だと感じたことがあります

 街往く人の顔つき骨格が 明らかに違うこと ほりが深い 若い子は目が大きく
 黒目がきれい 小柄でほっそりとしてキメの細かい肌 或いはがっしりとした
 どこかうみんちゅを思わせる体格の男性 アクセントがすこし違うはにかんだような喋り方
 もみ上げの濃い太い眉の中学生 ふくよかな年配のおばさん 笑顔が素敵なおじいさん 

 
 ここはまだ入りやすいです
 もしかしたらパラダイスの懐に入れるかもしれない入り口の場所
 アーケードにはいる手前にある、露天の立ち飲みやさん
 沖縄式ホルモン焼きやさん(もちかえりOK)

 豚のホルモンを 串に刺して目の前で鉄板で焼いていて
 一本いくらでビールと一緒に飲み食いできます
 これ以上分かりやすいものはありません 串を並べてほとんどがおでんの
 半分くらいの値段 ビールはオリオン 気分はオキナワ パラダイス
 オリオンのラベルもオキナワ限定版

 町の人と触れ合える(かもしれない)場所

 暑い夏になれば夕涼みがてら 夕方来てパラダイスの何処かの酒場で
 飲みたいな 

 

  帰りも200円バスで帰ることにしました
 寄り道を諦めるくらいの安い値段だから 大人しく帰れます
 

 パラダイスのお土産は  豚の皮付き三枚肉 酒の肴。 珍しいワタガラス カツオの内臓の塩辛
 高知辺りの酒場でみることはあるけど ほかではあまりみかけない

 パラダイスでは普通に手に入ります

 
 終点大阪駅で

 堂々と市バスの運行を止めているおばさん
 連れが遅れているので 身体を張ってバスを止めています

 片足をステップに乗せ ケイタイを耳に当て会話しながら 
 ひっしでドアの閉まるのを邪魔しています

 交通局の人が抗議しています
 いい加減にしてください! もう出発時間を過ぎています
 そこをどいてください 他のお客さんの迷惑になります

 おばさんは手すりを放さず 知らん顔で連れが来るまでバスを止め続けています

 数分して連れの男性(見たところ立派な紳士)と年配の女性がやってきました
 二人とも急ぐことなく 歩いて乗り込みました

 みれば普通のおばさんと男性 しかも男性はケイタイを持っていません
 どうやらおばさんがケイタイで呼びかけていたのは 芝居だったみたいです

 これが大阪の現実だと思うと ちょっと悲しい(怖い?)
 こんなじゃ 国際都市として外国のお客さんを迎えるなんて無理なのかなー

 一般市民の居住地までゆけば あんなに親切な人たちがいっぱいなのにね
 どちらもおおさかの現実なのです



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