ゆっくりかえろう

散歩と料理

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たまさか人形堂物語

2013-09-29 | 読書
津原泰水氏著 この作品大好き!のひとことです。

もともとこの作者の奇談ものが好きで探していましたが 数が少なく
販売数も延びなかったのか 古本を探すのに苦労します。

舞台は東京の何処かの時代遅れの人形店のお話。
祖父から譲られた人形店は
OLを辞めた店主(30代)が経営しています。
風変わりな店員 どこか悩みをもったお客さん 店主はいたって普通の人ですが、その店主から見た 様々な人の人形をめぐるエピソードをたどりながら ストーリーは進んでいきます。

話は深く静かに 内容は濃密で 時にマニアックであったり、普遍的であったりとゆっくり読めば読むほど面白いです。

私は森見登美彦氏の「きつねのはなし」の骨董やさんと同じにおいをかぎとりました。
短編1本目から面白く その感動は2本目3本目と加速します。

手元においておきたい本です。

続編も出るそうで、今から楽しみです。


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