宮部みゆき氏著 元警察犬 現在引退の身のマサ(イヌ)を主人公にした一人称の推理小説。
着眼点がユニークで 犬の目から見たらこうであろうという独白が狂言回しになっています。
お話は明るく題材が暗い話でも すっきり読めます。この本は二冊目ということで順序が逆になりましたが 一冊目パーフェクトブルーを読まねばならなくなりました。
新人の頃の作品らしく やや慣れない部分があるように思いましたが、初々しくもあります。
表題作と最後の作品を較べると 随分の成長があるように思いました。(生意気ですいません)ここまでが感想です。
ここからは寝言と思って下さい。推理小説は私、苦手でして宮部みゆきさんですから喜んで読みましたが、かなり遅読で苦労しました。
謎解きがメインでは退屈で堪らないです。
でもうさぎの出てくるじゅん子さんのお話は読後感が良かったです。
少し人情話になっていました。
宮部さんはこうでなくっちゃね。