ラフカディオ ハーン著 上田和夫訳
ご存知第二大戦以前の日本在住で古き日本を深く愛し紹介した外国人作家の日本語訳
内容は日本の古典に材をとった怪談 伝奇 エッセイなど。
これほど深く日本を理解し愛した外国人はいないでしょう。
伝奇などはなるべく元の話をいじらず、ありのままの形を残す精神が見えて この人の学者肌が感じられます。
お馴染みの耳なし芳一やむじななど オリジナルの素晴らしさに触れて感動します。
その姿勢には戦争前のおかしくなり始めた日本を嘆き 古きよき日本を残そうと奮闘するハーンの姿が浮かびます。
これは時代に立ち向かい 世相を嘆く 反戦作品でもあるのです。
私達の知らない日本の歴史がそこにあります。