今年のF1がバーレーンで開幕しました。
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退屈なレース展開で新ルールに批判が集まる
ルールが変更されて初のレースとなったバーレーンGP、レース展開が退屈なものになったこともあり、新ルールに対する非難の声が出ている。ドライバーや関係者は、ほとんどのクルマが似たような戦略を採用したこと、そして前を走るクルマに接近することが困難になり、追い抜くことができなかったとして給油禁止ルールを批判した。(TN)
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ストーブリーグで選手の移籍話ばかりに注目していたため、ルールについては勉強不足でした。ということで、ちょっとおさらい。
最大のルール変更は、ピットストップでの給油禁止と新しいポイントシステムです。ピットストップではタイヤ交換のみが可能となり、ストップ時間は大幅に短縮されます。また給油の禁止により、車体には全レース距離を走るのに十分な燃料を搭載することになります新しいポイントシステムでは、上位10位までドライバーズポイントが与えられ、1位25ポイント、2位18ポイント、3位15ポイント、4位以降は12、10、8、6、4、2、1となります。ドライタイヤは1レース11セットに減らされ、予選上位10人は予選の最後で使用したタイヤを装着して決勝レースをスタートする必要があります。車両の最低重量は、大きくなった燃料タンクと長くなったホイールベースに適合するため、現行の605キログラムから620キログラムに増加します。
概略はこんなところですが、今回のレースは記事にあるようにやや退屈なレースだったのは間違いありません。新規チームのマシンもトラブル続出で、早々に姿を消してしまい、期待された「走るシケイン」の役目を果たすことができませんでした。上位チームは、タイヤ磨耗やガス欠を心配しながらツーリングに徹していたようで、オーバーテイクもほとんど見られず、前の車について走るだけという感じでした。敢えて言えば、独走していたヴェッテルがマシントラブルで自ら後退してしまったのが、唯一の見所だったように思います。でもトラブルのマシンを抜いても、オーバーテイクとは言えません。
今回は、新ルールでの初レースで各チームとも「手探り」だったと思います。
おそらく、圧倒的な1-2フィニッシュで勝ったフェラーリと同じ戦略では、他のチームは勝てないと思いますので、これからいろいろな戦術・戦略的な駆け引きが始まるのではないかと思います。確かにバーレーンは面白くなかったけれど、だからと言って安易にルール変更はしないで欲しい。毎年変更されてばかりで、見るほうもルールを理解するのが大変ですから。