クロマグロが取引禁止になりそうです。
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クロマグロの禁輸阻止へ全力=農水相 (時事通信)
赤松広隆農林水産相は5日の閣議後会見で、13~25日に開かれるワシントン条約締約国会議で大西洋・地中海産クロマグロ(本マグロ)の禁輸案が議論されることについて、「(採択を)阻止できるように最後まで力いっぱい頑張りたい」と述べた。採否の行方については「負けたと最初から思っているわけでもないし、阻止できたと報告できる状況でもない」と述べ、数票以内の小差の争いになるとの見方を改めて示した。
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モナコから「大西洋と地中海産クロマグロの国際取引を禁止」という提案が行われ、これに対し日本政府としては、「留保」という立場を取るようです。留保の理由は、国内の「クロマグロ」産業維持のための方針なのかもしれませんが、世界の消費の8割を占める国が、大西洋や地中海のマグロについて、自国の利益を考えて反対するのはどうかと思います。確かに、鮨屋でマグロを食べている人達は、「クロマグロ取引禁止」ということになったら心配する人も多いでしょう。でも「クロマグロ」は食べられなくても、他のマグロは食べられるわけですから。それに回転鮨チェーン店では、時間が経って見栄えが悪くなった「マグロ」はどんどん廃棄処分されているわけですから、「マグロの価値」を改めて見直す意味で、禁止に賛成してもいいのではないかと思います。国内産業への影響もありますが、これは環境問題と捉えて「環境立国」らしい振る舞いをして欲しいと思います。消費者も「クロマグロ」が食べられなくなったら、他の美味しい魚を食べれば済むだけの話です。