キマグレ競馬・備忘録

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米大統領選挙~グリーンチャンネル 福元騎手

2020年10月08日 | Horse Racing
今朝は、アメリカの副大統領候補者のテレビ討論会を見ていました。こちらもどんな白熱した
議論になるか注目していたのですが、候補者応援の討論のせいか前回と違って、
本人の意思や情熱みたいなものが感じられず(通常の大統領選テレビ討論らしかったけれど)
何となく物足りなさを感じてチャンネルを変えました。

見た番組は、先日カナダのクラシック2冠を達成した福元騎手のドキュメンタリー
(「僕はカナダで騎手になる」)。今回で見たのは2回目ですが、2016,2017,2019年の3回分
をまとめて放送されたので、経緯がよく判りました。JRA競馬学校を2回も不合格になった
彼が、英語が話せないままカナダに渡り「騎手になりたい」という夢を実現するために、
厩舎の下働きから始めた1作目、2作目は新人エージェントと二人三脚で勉強し騎手に合格して
デビューするまで、3作目は3年目に最優秀見習騎手候補に選ばれ、後輩の木村騎手と共に
カナダ競馬で騎乗する様子が放映されていました。このドキュメンタリーを見ると、
自分の夢を実現するために努力する彼の姿にとても感動します。同僚の騎手や厩舎関係者に
支えられて、それに応えようと頑張っている姿がとても良い。英語はあまりできないけれど、
彼の素朴で真面目な人柄が愛されているように思います。このドキュメンタリーでは、
良い場面(良い競馬環境、優しい人達)しか放映されていませんが、実際は騎乗に厳しかった
り辛いことが多いと思います。それでも沢山あるという自分の夢を実現したいという強い想い
があるので、頑張れるのだと思います。
今回、隻眼の馬とカナダクラシック2冠を達成して、これで夢の一つが叶ったと思います。
競馬は実力と共に運が必要です。これまでの実績では木村騎手の方が上ですが、福元騎手も
上手く運を掴んでG1を勝つことができました。今後も紆余曲折あると思いますが、
二人とも将来の大きな夢に向けて頑張って欲しいと改めて思いました。
因みに先日、初めてカナダG1を制覇したニュースが流れた時に、このニュース関連掲示板の
競馬ファンのコメントを読んでみました。8割くらいは彼の偉業を称え賞賛するコメントでした
が、中には「カナダ競馬のレベルが低い」「ぬるい競馬環境」とか「レースが国内格式・
賞金が低い」「日本のG1レベルではない」等という否定的な意見もありました。
まあ結果だけ見て知ったかぶりをする競馬ファンもいます。日本の競馬も国際格式とは
言っても、外国馬は全く来ないのでレベルの比較のしようがない。賞金はその国の経済規模で
あってレベルを比較すべきものではない。外国人が社交辞令で日本馬のレベルは高いと
言いますが、欧州に行っても凱旋門賞は未だに勝てないし、アメリカのレースも勝てない。
世界的に影響を与えた名馬もいない。(カナダにはノーザンダンサーという歴史的な名馬が
いる)競馬というのは、所詮ローカルなものなのです。その国でG1を勝てれば、騎手としては
それはそれで素晴らしいこと。日本とカナダの競争馬を比較してもあまり意味がありません。
それよりも世界的名手がいるカナダで、彼が下働きから始めてわずか5年で騎手として
偉業達成したことを素直に喜びたい。
若い頃、将来の夢も希望もなくガッツも無くて怠惰な生活を送り、
ただのサラリーマンに
なってしまったオジサンとしては、彼らの頑張る姿がとても羨ましい。
だからそういう若者を手放しで応援したいのであります。

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