皐月賞はイスラボニータが優勝
20日、中山競馬場で行われた牡馬クラシック第1弾・第74回皐月賞(芝内2000メートル)は、道中中団を進んだ蛯名騎乗の2番人気イスラボニータが直線差し切り優勝。管理する栗田博調教師はクラシック初制覇となった。勝ち時計は1分59秒6。2着は1番人気のトゥザワールド。3着は8番人気のウインフルブルーム。(東スポWeb)
今年の皐月賞は、下馬評で大混戦が予想されていましたが、結局勝ったのは唯一重賞2勝しているイスラボニータでした。レースでは好位置をキープして、坂で先行するトゥザワールドを捉えての勝利でした。
大混戦を期待した割に、結果は順当な印象ですが、3着に入ったウインフルブルームの意外な強さを感じました。大外枠から強引に先頭に立って、ゴール前まで逃げ粘りレースを面白くしてくれました。一度差されて後退しましたが、その後差し返してよく踏ん張りました。もしダービーに行くのであれば、同じようなレースをするのは厳しいと思いますが、有力馬が牽制し合うような展開になれば、面白い存在になりそうです。
ちなみに応援していたのは、2歳王者のアジアエクスプレス。こちらは、ウインフルブルームとの競り合いに負けて6着に終わりました。着差は0.4秒で大きく負けたわけではないのですが、距離や芝適性を考えると今後の芝のクラシックレース挑戦は難しいかもしれません。
皐月賞を振り返ってみると、このレースの有力候補として期待していたプレイアンドリアルやバンドワゴン等の有力馬が出なかったことがとても残念でした。役者があと数頭足りなかった印象です。ダービーでは、この両馬を含めてイスラボニータとの対決を楽しみにしたいと思います。
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もうひとつ、本日の注目レースはこれ。
8番人気テイエムチュラッコが逃げ切り勝ち/雪うさぎ賞
20日、福島競馬場で雪うさぎ賞(3歳・500万・芝1200m)が行われ、先手を取った藤懸貴志騎手騎乗の8番人気テイエムチュラッコ(牝3、栗東・柴田光陽厩舎)が、そのままゴールまで粘り切り、先団の後ろから差を詰めた4番人気クリノコマチ(牝3、美浦・伊藤伸一厩舎)にアタマ差をつけ優勝した。勝ちタイムは1分10秒4(良)。勝ったテイエムチュラッコは、父テイエムオペラオー、母テイエムチュラサン、その父タイキシャトルという血統。昨年8月の未勝利戦以来の勝利となった。(netkeiba.com)
久しぶりにテイエムオペラオー産駒の鹿児島産馬が勝ってくれました。
福島のローカル下級条件のレースですが、2勝目ということで、めでたく3歳オープンに勝ち上がりました。今日のレースは時計の掛かる馬場であることや、相手や展開に恵まれた部分もあると思いますが、果敢に逃げてよく頑張りました。母のテイエムチュラサンも鹿児島産で、新潟のアイビスサマーダッシュG3を勝った馬ですから、この馬にも重賞レースでの活躍に期待したいです。