キマグレ競馬・備忘録

競馬、MLB、スポーツ観戦、趣味など気になる事を書いています。

本「ネットカフェ難民―ドキュメント 最底辺生活」

2009年01月13日 | Book
金も職も技能もない25歳のニートが、ある日突然、実家の六畳間からネットカフェの一畳ちょいの空間に居を移した。パソコンで日雇いバイトに登録し、日中は退屈で単純な労働に精を出す。夜は11時以降が入店条件の6時間深夜パックで体を縮めて眠りを貪り、延滞料金をとられないよう、朝は早く起床。時にファミレスや吉野家でささやかな贅沢を楽しむ。やがて目に見えないところで次々に荒廃が始まった…メディアが映し出さない“最底辺”の実録。 (「BOOK」データベースより)
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ネットカフェの生活実態が知りたくて読んでみました。日記風の記録で、生活内容と自分の感情の変化がとても詳細に記録されていて、読み物としてはとても面白かった。いつ自分も同じ状態になるかもしれないという危機感もあり、参考になる部分もありますが、もともと書籍として出す意図があるのか、最底辺生活の悲惨さがそれほど感じられなかった。
著者はどこか楽天的でギャンブルに興じたり、ネットカフェを転々としながら街を楽しんだりしていて、元ニートで近くに実家があって、住む所には困らないという安心感みたいなものもあり、それが難民としての悲惨さをスポイルしているように感じられる。東京芸大出身で文章も上手いし、普通の難民ではなく、レポーターという感じで共感できなかった。
この本を読んで、この程度の「体験としてのネットカフェ難民」ならやってみたいと思う人もいるのではないかと思いました。給料をもらえても、毎晩遅くまで仕事をしなくてはいけないサラリーマンの方がよっぽど辛そうです。

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