NHKマイルカップは、マイネルホウオウが優勝しました。
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【NHKマイルC】マイネルホウオウ 接戦制し大金星!(スポニチアネックス)
第18回NHKマイルカップ(G1、芝1600メートル・晴良18頭)は5日、東京競馬場11Rで行われ、柴田大騎手騎乗の10番人気、マイネルホウオウ(牡3=畠山吉厩舎、父スズカフェニックス、母テンザンローズ)が、直線差し切り勝利した。勝ち時計1分32秒7。レースはレッドアリオンとゴットフリートがやや出遅れるばらついたスタートから、コパノリチャードがハナを奪い、2番手にガイヤースヴェルト、3番手内にフラムドグロワール、外にエーシントップがつける展開。 4コーナーまで隊列は変わらず、直線に入ると、逃げ粘るコパノリチャードにガイヤースヴェルトが競り掛けるところに、馬体を併せたマイネルホウオウとインパルスヒーロー、更に内からフラムドグロワールが一斉に追い上げる。各馬横並びの接戦となるも、最後はマイネルホウオウが2着インパルスヒーローを首差制し、優勝した。
マイネルホウオウに騎乗した柴田大知騎手は平地G1初勝利を飾り、同時に200勝を達成。 インパルスヒーローから首差の3着にはフラムドグロワールが入った。
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今年のNHKマイルカップは混戦が予想されていましたが、結果も大波乱となりました。
出走メンバーは先行馬が多くて、馬場状態が良いため速いタイムの決着が予想されていました。レースでは前のほうに付けた有力馬が早目に仕掛けたため、最後まで持たずに失速してしまったようです。そんな中、やや出遅れてスタートした柴田騎手は後方でじっくり待って外側から仕掛け、最後の1ハロンで抜け出し、粘る2頭を退けて優勝しました。やや展開の助けがあったとは言え、下馬評に上らなかった10番人気の馬を好騎乗で優勝に導いた見事なレースだったと思います。2,3着も人気の無い馬で、配当も高額になりました。
柴田騎手は、一昨年の中山GJで障害G1を勝った時にインタビューで泣いた事がありました。年間で一度も勝てない不遇の時代を過ごしましたが、それにめげずにリスクの高い障害レースまで地道に騎乗を続けた結果の勝利でした。彼の涙に感動して応援してましたが、その後も良い騎乗をしてもなかなか勝てない事が多かったです。それだけに今回、熊沢騎手に続く障害と平地のG1優勝を達成したことは、素晴らしい功績で誇りになる記録だと思います。若手や騎乗数の少ない騎手には、同じような境遇の人もいると思いますが、彼のG1制覇はすごく励みになるのではないかと思います。
トップ騎手は年間100勝以上するのに、彼は18年でやっと200勝。未勝利戦のような下級条件でのレースでも、時々ガッツポーズが出たりします。観客の中には、それを見て不思議に思う人もいるけれど、それだけ1勝の重みが大きいということでしょう。これをきっかけに、今後の活躍に期待したいです。
とにかく、感動的だったこのNHKマイルカップは忘れられないレースになりそうです。