キマグレ競馬・備忘録

競馬、MLB、スポーツ観戦、趣味など気になる事を書いています。

本「東大教授 若年性アルツハイマーになる」

2024年08月02日 | Book
東大教授で脳外科医の若井普氏の妻による手記。若井教授は有名な脳外科医だったが、50歳代で若年性アルツハイマーを発症し早期退職する。その後、自らの病気を公表し、講演活動を行うが徐々に病気が進行して寝たきりになってしまう。この本は長年、彼の様子を見てきた妻によるアルツハイマーの病状を追った手記となっている。 脳外科医がアルツハイマーを患ったという話は、以前に聞いたことがあり、この人のことかと思って読んでみた。徐々に病状が現れて、自分自身の意思と行動が一致しなくなっている様子や家族との関わり方の変化がよくわかる。 脳外科で最先端の医療を行う優秀な先生でも、病気とは無縁ではない。アルツハイマー病は、本当に恐ろしい病気だ。 
ただ、この本について言えば、病状の進行とエピソードや話の流れに纏まりがなくて、時間の経過が行ったり来たりして判り難い部分があった。彼との思い出を思いつくままに書かれた感じがした。夫のことを「晋が…、晋が」という文章が多くて、自分の子供を呼んでるような違和感がある。(普通に"彼”又は”夫”で良いと思うが)自分の経験を伝える目的で、本にして読んでもらうのであれば 、もう少し時系列で整理してまとめて欲しかったと思う。 

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする