キマグレ競馬・備忘録

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本「作家の収支」

2021年05月21日 | Book
作家の経済事情。
 一般人にはとてもわかりにくい作家の収支について、著者の経験をもとに紹介する。
著者は元大学助教授で作家。現在は小説家を引退して悠々自適の生活を送る。
主な収入源は印税とパートタイムの原稿料。 作品がヒットすれば、50年間の印税生活が可能。とはいえ、そういう人は一握り。 副業として講演会やサイン会、雑誌への寄稿、対談などを行い謝礼をもらう。 著者は、趣味で書いた作品が受けて作家になったが、小説家としてのこだわりはないそうだ。 大ヒットのミリオンセラーもないけれど、コンスタントに作品を発表し確実にファンを掴んでいる。 作家にはこれが重要。 一発屋では安定した生活はできない。アイデアとそれを生かす表現力があれば、小説家は良い職業である。元手はかからないし、当たれば大きい。 印税も本という形態をとれば10%ほどだが、電子媒体になれば印刷製本がなくなり、かなりコストダウン&収入アップにつながる。 作家にも商売の戦略が必要ということだ。
読んでみて、一般人が知らない作家の世界が紹介されており大変面白かった。著者は、この作家の収支ネタの本で更に儲けたと思うが、これも戦略なのかも。 作家のマネー裏事情を知りたい人は多いだろうし、、。

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