アインシュタインが日本の改造社からの招待に応じて、日本へ行った時の日記。
日記というよりもメモという感じのものだが、道中の様々な出来事にコメントを
付けていて、なかなか面白かった。
アインシュタインと言えば、高貴な精神の持ち主のようなイメージがあったが、
この日記を読むと普通の人達と変わらない俗っぽい印象だった。
とは言え、時代が進んだ現代の視点から見ているのでそう感じるのであって、
当時はそれが普通だったのかも。
行く時はネガティブだった日本の印象も、帰りはかなりポジティブな印象に
変わったようで、日本の事を大絶賛している。何より謙虚で物静かな印象、
知的な雰囲気など、彼が会った日本人達が、そのまま日本の印象になっていたようだ。
出会う人によって、その国の印象が変わる。日本人も外国の一流の学者には敬意を払っていたし、外国の知識人にとって居心地が良いのは、昔も今も変わらない。
