牝馬での勝利を目指したファンディーナの挑戦は、今年の皐月賞のハイライトだったと思います。
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皐月賞 ファンディーナ7着、高野師「力負けです」by サンケイスポーツ
牡馬の壁は厚かった。69年ぶりの牝馬による皐月賞Vを狙い、1番人気に支持された
ファンディーナは7着に敗退。3、4番手のインを進み、直線入り口で先頭に立って見せ場を作ったが、坂を上る途中で馬群にのみ込まれた。(中略)
「1番人気に推してもらったのに、期待に応えられなくて申し訳ないです」と切り出した高野調教師。
「上手にレースを進められたし、大きな不利もなかった。きょうに関しては力負けです」と
完敗を認めつつも、「これからの馬。いい経験になったと思います」と前を向いた。
次走は未定ながら春にもう1走する予定で、ダービーへの出走に関しては「考えが消えたわけではありません」と高野師。牡馬にリベンジする機会が訪れるのは、そう遠くなさそうだ。
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昨日のレースでは7着に負けましたが、見せ場はあったし、牡馬に引けを取らないパフォーマンスは
見せてくれたと思います。岩田騎手もスムーズな競馬で、坂の手前で先頭に立った時はそのまま
押し切れるような印象でしたが、そこで脚が止まってしまいました。
これまでのレースがいつも直線で並ばれることなくブッチギリだったので、両側から競られて
馬が戸惑ったのかもしれません。競られて闘志に火が付く馬と怯んでしまう馬がいますが、
牡馬ばかりのレースで1頭の牝馬ですから、おそらく後者だったのでしょう。
牝馬同士であれば、また違った結果になっていたかもしれません。
次走は決まっていないようですが、できればオークスに出走して牝馬No.1に挑戦して欲しい。
今年の牝馬のレベルを考えると、挑戦する価値は充分にあると思います。
ちなみにレース後の記事の掲示板を見たら「なぜこの馬が1番人気だったのか判らない」
というコメントが掲載されていました。確かに結果論としてはそうなのですが、
人気というものは新聞やテレビ等の情報で形成されるものです。
ビデオで何度も前哨戦のブッチギリのレースを見せられると、走破タイムに関係なく、
相手が弱くても、競馬場や馬場の状態が違っていても、また同じパフォーマンスが出来ると
思ってしまいます。その結果が、人気に反映されているわけです。
でも競馬場はコンディションも違うし、馬も生き物ですから、同じ能力が発揮できるとは限らない。
レース展開も毎回違うわけだし、そこが競馬の難しさだと思います。
人気通りに決まるレースほどつまらないものはない。不確定要素があるからこそ、
競馬は面白いと思います。この記事を見て、そんなことを考えてしまいました。