キマグレ競馬・備忘録

競馬、MLB、スポーツ観戦、趣味など気になる事を書いています。

2014/6/7の日記

2014年06月07日 | Topics & Diary

AM5:30 起床。週末の朝は、何故かこの時間に目が覚める。老化も関係あるのだろうか。

AM6:00 読書。朝のテレビ番組を見ながら、日本で初めてユネスコから世界の記憶登録を受けた炭鉱画家、山本作兵衛さんの「炭鉱に生きる」を読む。明治から昭和にかけて炭鉱で働く労働者の姿を画と解説文で紹介した本だが、過酷な環境で働く労働者の姿が克明に記録されていて、とても興味深かった。彼は、日々の生活のため、家族を守るために地の底に潜って、永年いくつもの炭鉱を転々としながら、そこで生活する労働者の姿を見てきた。炭鉱労働者は、労働者としては社会の底辺に近く、いくら働いても報われない感覚があったようだ。常に危険とも隣り合わせなのに報酬が少ないため、労働者は常に不満を抱き続け、人間関係や金銭で様々なトラブルも発生し、逃げ出す人達もいたらしい。しかし、炭鉱で働く者は炭鉱に戻るしか仕事がなく、そこで人生を終わるというのが普通だったようだ。
彼は、子供の頃から画を描くのが好きだったけれど、紙が買えないくらい困窮していたため、50年以上働いた現役を退いた後、後世に炭鉱労働の様子を伝えるために画を描き始めた。素朴な画と多少のユーモアを交えた素晴らしい文章で、当時の労働者の実態、彼が考えたことがよく伝わってくる。ひとつ気になったのは、そういう底辺の労働者であった彼が、朝鮮から強制連行された朝鮮人達に対して、気の毒に思っていた事だ。彼らこそが社会の最底辺の人達で、日本人より更に過酷な環境で働かされ虐げられていた。明治生まれで北九州に住んでいた私の祖母も同じことを言っていた。戦時中に日本国内で朝鮮人に対して行ったことは、日本の教育では何も教えられない。日本は「闇」の歴史を無視する。中国や韓国から非難される「日本の歴史認識の甘さ」というのは、そういう態度ではないだろうかと思った。画と文章を読みながら、いろいろ考えさせられることも多かった。最後に、後世にこの事実を伝えたい思いがあるという文章が心に残った。今なら生活保護を受ければ済むような人達でも、そういう制度が無い当時の人達は、働かないと生きていけなかった。社会保障制度があるこの時代に生まれて幸せだと思う。この本を読んで、彼の画を見に行きたいと思った。

AM8:00 サッカー日本代表の試合を見る。序盤に2点を失点する苦しい展開。動きは悪くないのに、相手の出方が判らず戸惑っているような印象を受けた。アフリカのチームは、「日本のサッカーの常識」では考えられない動きをするようだ。日本チームは、「自国の常識」で動くチームには組みし易いが、予想外の動きをするチームには苦戦する。2試合続けての序盤の失点に、テレビのアナウンサーが「今後の課題ですね」と言っていたが、本番の直前なのに「今さら、今後の課題じゃないでしょ」と突っ込みたくなった。序盤は守りを固めて、様子を伺うという気持ちがあれば、解決する程度のことだろう。
結果は、4対3の逆転勝ち。しかし、かなり際どい試合だった。前半はいまひとつだったが、後半の出場選手は皆良い感じだったように思う。動きが落ちた相手に対し、ボールのキープ率も高くて安心して見ていられた。ただ本田選手は、ゴールは決めたけれどパスミスも多く、ボールを奪われる場面も多くて不調のように見える。彼は、この大会が最後の気持ちを持って臨んでいるそうだが、それが返って重荷になっているのではないかと思う。体が強くて起点になる選手だが、隙も多くテクニックや動きが良くなかった。いつもマスコミに持ち上げられるので、自分がチームリーダーとして一人で重圧を抱えているような印象がある。もっと気楽に自分のプレーに集中したほうがいいと思う。香川は復調した感じがある。

AM10:00 MLBダルビッシュの投球を見る。制球に苦しみホームランを2本打たれ4点も取られたが、それ以外は無難な投球。彼は良い球と悪い球の差が大きいタイプ。この日もそうだったが、7回まで何とか投げきり、その後に味方が点を取って勝ち投手になった。運も実力のうちなので、今日は運が味方した日だった。

PM1:00 競馬を見る。ダート・芝ともに不良馬場。午前中は荒れ気味だったが、午後からは落ち着く。不良馬場と聞くと今日は荒れるぞと期待するが、今まで見てきて、荒れない日のほうが多い。今日もそんな日だったようだ。予想は大外れ。

永年競馬をやっているといろんな傾向が見えてくる。競馬の予想はそういう統計情報を仕入れて勝ち馬を決めるもので、「競馬は統計情報で予想するものだ」とベテランの競馬友達に話をしたら、「競馬に統計を持ち込んではいけない」と反論されたことがある。しかし彼が使っている情報も、競馬場との相性、血統、距離適性、近走の成績等、多くの統計情報を参考にしている。統計情報を使わないのであれば、好きな騎手で選んだり、パドックの馬の様子だけで予想するしかないが、初めて競馬をやる人以外、そういう予想をする人はほとんどいない。実は競馬ファンの多くは、「統計」という言葉が嫌いなだけで、実は無意識に統計情報を使っているのが実態なのだ。それがよく判っていないようだ。

PM4:00 図書館に本を借りに行く。今日は7冊借りてきた。あまり面白そうな本は無かったが、今週はこの中から2,3冊を読むことにする。

PM7:00 晩御飯は、久しぶりに冷やし中華。段々暑くなって、そろそろ冷たい麺の美味しい季節になってきた。

PM8:00 テレビを見る。そういえば、朝からテレビばかり見ていた。雨の日は、やることが無いと、テレビ漬けの一日になってしまう。

PM10:00 BS日テレ「おぎやはぎの愛車遍歴」は面白い番組だ。中年になると、過去のことを振り返ってみたくなる。今日は小林幸子。芸能人は、いろんな節目で車を買い替えるものらしい。彼女は全く売れなかった25歳までは、中古のセリカや117クーペに乗っていたが、歌のヒットと共に車がグレードアップし、国産高級車、ベンツを経て、今はロールスロイスに乗っているそうだ。他の売れている芸能人やスポーツ選手も同じ傾向で、自分の収入と立場が愛車に如実に反映される。家族の数や家計に合わせるサラリーマンの愛車遍歴とは大違いだ。

PM11:30 そろそろ就寝します。


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