以前に、ルシルクの12について書いたエントリー
シルク再募集馬(その2)
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12日(月祝)の中山5R3歳未勝利(芝1600m)を、シルクのグランシルクが勝った。
グランシルク牡3
1口8万円/500口
関東・戸田博文厩舎
父ステイゴールド
母ルシルク
母父Dynaformer
配合の累代は、ステゴ×Dynaformer×フレンチデピュティ×Baldski。
Hail to Reason4S×4D。
母は米国産で、米で1勝。
母は米血主体で、パワーを感じる血脈を持っている。小柄で非力な傾向があるステゴ産駒において、母からパワー注入というのは良い方向性。
ただし、母がナスキロ血脈を2本内包しているので、それがどうか?
柔らかい体質を受け継ぐステゴ産駒では、母にナスキロ血脈は要らないと言われるからだ。
この点は注目で、気にしながら出資しなかったルシルクの13(父ダイワメジャー)にも関係する。
すなわち、母ルシルクがステイゴールドとダイワメジャーのどちらに合うか?というところ。
ルシルクが繁殖牝馬として優れているならば、ステイゴールド産駒のグランシルクにはパワーを伝えて、ダイワメジャー産駒のルシルクの13には柔らかさを伝えるかもしれない。
そこが見極められなかったからルシルクの13に出資する決断が出来なかった。
サンデー系×ロベルト系の配合は、数の割には走っていないイメージがある。
血統屋の望田潤氏は、「ステイゴールドの大物産駒の配合は、突き詰めればLady Angela増幅、更に突き詰めれば『HyperionとSwynford』に着地するのではないか・・・」と書いている。
本馬の母はNorthern Dancerを2本持ち、更に「HyperionとSwynford」血脈を2本持つので、しっかりLady Angela増幅が出来ている。
それは、ステイゴールドと相性が良いとされるデインヒルと共通の血脈を持っているからだ。
(ちなみに、ステゴ×デインヒルのフェノーメノと同厩舎)
今後に注目している。