MVKのいろいろ

残り少ない人生、その楽しい余生のあり方を目下研究中

南天(なんてん)の紅葉

2013年11月20日 | Weblog
これは、目木(めぎ)科、ナンテン属の南天(なんてん)という木である。昨日、散歩の途中、この南天の木が綺麗に紅葉しているところに出会ったのである。この南天は、花が終わり、いま真っ赤の実を沢山つけているところである。その南天が、かくも綺麗に紅葉しているのを見たのは初めてである。このような南天が紅葉するのは、当たり前なのか、それとも偶然なのかよく分からない。いずれにしても、此処のアップして多くのブロガーのご意見を頂きたいと思う次第である。
南天は、「難を転ずる」に通ずることから縁起の良い木とされ、葉は赤飯などの飾りに使われる。また、実は、南天実(なんてんじつ)という生薬で咳止めの薬として用いられる。葉は、南天葉(なんてんよう)という生薬で健胃、解熱、鎮咳などの作用があるという。



南天(なんてん)・目木(めぎ)科。
・学名 Nandina domestica
   Nandina : ナンテン属
   domestica :国内の、その土地産の
 Nandina(ナンディナ)は、
 日本語の「ナンテン」が語源。

・開花時期は、 6/15 ~ 7/10頃。
・中国原産。
・花は比較的地味な白い花。
 真ん中は黄色。

・漢名の「南天燭」を略して「南天」。
 「なんてん」は
 「南天」を音読みしたもの。

・秋に赤い実をつける。
 鳥が食べない限り
 冬中見ることができる。 
  (鳥の大好物のようです)
 実を乾燥させたものには
 「せき」止めの効き目がある
   → のどあめがありますね。
 また、葉には「ナンジニン」
 という成分を含み、殺菌効果がある。

・福寿草の花と南天の実とセットで
 「難を転じて福となす」という
 縁起物の飾り付けが
 されることがある。
 (特にお正月に多いですね)。
 また、無病息災を願う、
 「南天の箸(はし)」と
 いうのもある。
 防火・厄除けとして
 庭先や鬼門にも植えられる。

・京都の金閣寺の床柱は、
 南天の材を使って 
 いることで知られている。

  (季節の花300から引用)

  今日の誕生日の花:リュウノウギク    花言葉:無常の美

  今日の一首:山道をにぎやかに行く少女らはリュウノウギクを帽子に挿せり  鳥海昭子

  (NHKラジオ深夜便から引用)

姫蔓蕎麦(ひめつるそば)

2013年11月19日 | Weblog
これは、蓼(たで)科、イヌタデ属の姫蔓蕎麦(ひめつるそば)というコンペー糖のような花である。この花は、どんどん伸びて、道端でも咲いているので、雑草扱いされることもある。でも、この花の愛らしさには、結構フアンが多いようである。この姫蔓蕎麦(ひめつるそば)は、そのネーミングの由来は分からないが、花の名前が花のイメージと、何となく似つかわしくない感じがしないでもないのである。


姫蔓蕎麦(ひめつるそば)・蓼(たで)科。
・学名 Persicaria capitata
   Persicaria : イヌタデ属
   capitata  : 頭状花序の
 Persicaria は、
 「persica」(桃)に似ている、
 との意味。
 (葉が桃に似ていることから、
  らしい)
 
・ヒマラヤ地方原産。
・明治中期頃に渡来。
・ピンク色の小さい花が
 つぶつぶ状に
 球形に集まって咲く。
 四季を通じて咲くようだ。

・庭によく植えられ、
 ときどき群落しているのを
 見かける。
 どんどん伸びるので、
 雑草扱いされることもある。

・葉っぱにはしましま模様が入る。
 秋に紅葉する。

・別名 「ポリゴナム」
   姫蔓蕎麦の学名を
   Polygonum chinense
   で紹介しているケースがあり、
   「ポリゴナム」の名で
   呼ばれることも多い。

  (季節の花300から引用)

  今日の誕生日の花:イワレンゲ   花言葉:よき家庭を築く

  今日の一首:イワレンゲのはな見に来よという人を訪ねゆく日の空のたかさよ  鳥海昭子 

  (NHKラジオ深夜便から引用)


臭木(くさき)の実

2013年11月18日 | Weblog
これは、熊葛(くまつづら)科、クサギ属の臭木(くさき)の実である。この臭木の花は、大分前に咲いてしまったが、斯うして臭木の実が青く色づいていたのである。この臭木の実は、赤いガクと、深いブルーの色が、木を華やかに彩っているのである。それは、多分、鳥などに食べてもらって新しい子孫を設けるためではないかと思う。また、この臭木の実は、草木染などに使われるのだそうだ。しかも、草木染で紺色に発色するのは、この臭木と藍などだそうだ。いまでは此の臭木(くさぎ)の実も少なくなり、貴重品になったということである。

臭木(くさき)・熊葛(くまつづら)科。
・学名 Clerodendron trichotomum
   Clerodendron : クサギ属
   (または Clerodendrum)
   trichotomum : 三分岐の、三叉の
 Clerodendron
 (クレロデンドロン)は、
 ギリシャ語の
 「cleros(運命)
  + dendron(樹木)」が語源。
 
・開花時期は、 7/25 ~ 8/末頃。
・木や葉の薬品臭から
 臭木の名がついたが、  
 花自体はとっても甘い香り。

・実は瑠璃色でよく目立つ。
 秋に実る。
 鳥の好物らしく、
 鳥がよく来る木の実は
 すぐなくなってしまう。
 (青く丸いのは「タネ」らしい)

  (季節の花300から引用)

  今日の誕生日の花:ムラサキシキブ   花言葉:聡明

  今日の一首:むらさきの清(さや)かなる実の雨にぬれムラサキシキブも山ゆく人も  鳥海昭子

  (NHKラジオ深夜便から引)
  



皇帝(こうてい)ダリアが咲いた

2013年11月17日 | Weblog
これは、菊(きく)科、ダリア属の木立(きだち)ダリアという花である。今年は、夏が酷い暑さだったこともあり、皇帝ダリアは、例年に比べて咲いているところが少なかったような感じである。でも、皇帝ダリアが咲く時期でもあり、きっと何処かに咲いているところがあるだろうと歩き回った結果、立派に咲いているところに出会ったのである。それが、この木立(皇帝)ダリアである。この花には、幾つかの種類があり、八重咲きの花もあるという話だが、まだ一度もお目にかかったことがない。



木立(きだち)ダリア・菊(きく)科。
・学名  Dahlia imperialis
   Dahlia : ダリア属
   imperialis : 皇帝の、威厳のある
 Dahlia(ダリア)は、
 18世紀のスウェーデンの
 植物学者の「Dahl ダールさん」の
 名前にちなむ。
 
・メキシコ地方原産。
・背が高い。
・秋深い11、12月頃に、
 ピンク色の花を
 いっぱい咲かせる。
・「木立」を「きだち」と
 読むこともあるが
 この木の場合は
 「こだち」と読むことが
 多いようだ。

・別名 「皇帝(こうてい)ダリア」

  (季節の花300から引用)

  今日の誕生日の花:ウメバチソウ   花言葉:いじらしい

  今日の一首:けんめいに今年も其処に咲いているウメバチソウよけなげな花よ  鳥海昭子

  (NHKラジオ深夜便から引用)

木楢(こなら)

2013年11月16日 | Weblog
これは、橅(ぶな)科、コナラ属の木楢(こなら)の紅葉である。「ナラ」という名前の樹木はなく、「コナラ、ミズナラ、ナラカシワ」の類を総称して「ナラノキ」と呼んでいるらしい。この木楢は、云うまでもなく団栗(どんぐり)がなる樹である。かって我が家には、この木楢が庭の隅に生えていたことがあった。それは、子供が山で拾ってきた団栗が何時の間にか大きな木に成長したものだった。
この木楢という樹は、必ずしも紅葉する木とは限らない。この写真の木楢は、偶然にも紅葉する樹であったのであった。この紅葉した木楢は、先日、旅先のと有るところで散見した珍しい木楢なのである。


木楢(こなら)・橅(ぶな)科。
・学名  Quercus serrata
   Quercus : コナラ属
   serrata : 鋸歯のある
 Quercus(クワカス)は、
 ケルト語の「quer(良質の)
  + cuez(材木)」が語源。
 
・樹皮は縦に不規則に裂け目あり。
・葉っぱは卵形でギザギザ。
・どんぐりがよくできるため、
 こどもの遊ぶ公園などで
 植えられることも多い。

・「下毛野(しもつけの)
  みかもの山の
  小楢のす
  まぐはし児(こ)ろは
  誰(た)が
  笥(け)か持たむ」   万葉集 作者不詳

 「楢の葉の
  葉守の神の ましけるを
  知らでぞ折りし
  祟(たた)りなさるな」 後撰和歌集 藤原仲平


  (季節の花300から引用)

  今日の誕生日の花:イソギク    花言葉:清楚な美しさ

  今日の一首:磯菊は見つめていたり砂山の砂の流れる一部始終を  鳥海昭子

  (NHKラジオ深夜便から引用)

五色唐辛子(ごしきとうがらし)

2013年11月15日 | Weblog
これは、茄子(なす)科、トウガラシ属の五色唐辛子(ごしきとうがらし)である。この五色唐辛子は、
辛子の分類で良いのかどうか、良くわからないが、一応、この解説を用いることとしたいと思う。この五色唐辛子は、実が丸っこい観賞用の唐辛子で「五色唐辛子(ごしきとうがらし)」と呼ばれているようだ。これは、実が上を向いており、色は、紫 から 白 、 黄 、 橙 そして 赤 と5の色に変幻自在である。これは、専ら観賞用、したがって、辛いか辛くないかよく分からないが、いずれにしても綺麗な唐辛子であることには違いないようだ。




五色唐辛子(ごしきとうがらし)・茄子(なす)科。
・学名  Capsicum annuum
   Capsicum : トウガラシ属
   annuum : 一年草の
 Capsicum(カプシカム)は、
 ギリシャ語の
 「kapsa(袋)」が語源。
 (「kapto(かむ)」が語源、
  との説もある)
 
・南アメリカ原産。
 コロンブスが
 アメリカ大陸から持ち帰ったときに
 胡椒(こしょう)と間違えて
 ペッパーと呼んだことから、
 今でも海外では
 ペッパーと呼ばれている。
・日本には、16世紀に
 ポルトガルから渡来した。
 「唐」の名だが中国原産ではない。

・古くから
 香辛料や野菜として栽培される。
 鑑賞用のものも多いそうです。
・夏に白い花が咲く。

・この赤い実が
 ”あの”トウガラシになります。
 いかにも、からそうな色♪
 辛味種と甘味種とがある。
 赤トウガラシを乾燥させたものを、
 その形状から  
 「鷹の爪(たかのつめ)」と呼ぶ。
         から~い。


★一味唐辛子(いちみとうがらし)
  唐辛子のみを
  使用した香辛料。すごく辛い。

★七味唐辛子(しちみとうがらし)
  = 七色唐辛子
  (なないろとうがらし)
   とも呼ぶ。
  = 唐辛子の粉末に、

  ・山椒(さんしょう)の実

  ・胡麻(ゴマ)の実

  ・陳皮(ちんぴ。
     みかんの皮を干したもの)

  ・麻(あさ)の実

  ・芥子(けし)の実

  ・菜種(なたね)

  ・青海苔(あおのり)

  ・生姜(しょうが)

  ・紫蘇(しそ)

 など、唐辛子を含めて全部で
 7種類ほどの   
 薬味を混ぜた香辛料
 (実際には六味や八味かも)。
 一味唐辛子に比べて
 辛さがおさえられている。

 そば屋さんのテーブルに、
 この「七味唐辛子」の
 ふりかけ瓶が
 置いてあることがある。

 江戸時代初期の1625年に、
 浅草両国の
 「薬研堀(やげんぼり)」
 という薬問屋の集まるところで
 売り出され、
 その後、京都、大阪など
 全国に広まった。


・実が丸っこいものは観賞用で
 「五色唐辛子
  (ごしきとうがらし)」
 と呼ばれる。
 実が上を向き、
 色は、
 紫 → 白 → 黄 → 橙 → 赤 と
 5色に変化する。

  (季節の花300から引用)

  今日の誕生日の花:ミセバヤ  花言葉:静穏

  今日の一首:まっさらの今日(こんにち)さまのひかり受けミセバヤの花つつましく咲く  鳥海昭子

  (NHKラジオ深夜便から引用)




ユリオプスデイジー

2013年11月14日 | Weblog
これは、菊(きく)科、ユリオプス属のユリオプスデイジーという花である。この花は、それほど珍しい花ではないが、普通の菊と違い葉っぱはおじぎ草に似ているところが変わったところかもしれない。菊(きく)科の花は沢山あるが、半耐寒性多年草で開花期は11月〜翌5月頃。葉には短い白毛が生えているといった葉っぱが普通の花と違うのと、比較的寒さに強いのが特色ではないかと思う。


ユリオプスデイジー・菊(きく)科。
・学名 Euryops pectinatus
   Euryops : ユリオプス属
   pectinatus : 櫛(くし)の歯状の
 Euryops(ユリオプス)は、
 ギリシャ語で 
 「大きな目を持つ」という意味。
 花の姿形に由来する。
 
・開花時期は、 9/25 ~ 翌 5/末頃。
 長い間咲き続ける。
・南アフリカ原産。
 1972年に
 アメリカから輸入された。

・花は咲く前は白い房に包まれている。
・葉っぱはおじぎ草に似ている。
 銀白色の茎葉もきれい。
・比較的寒さに強い。過湿を嫌う。
・「ユリオプスデイジー」とも読む。

  (季節の花300から引用)

  今日の誕生日に花:ミゾソバ   花言葉:純情

  今日の一首:いちめんのミゾソバ咲けりおもいでは透明にしてこんべとうの花  鳥海昭子

  (NHKラジオ深夜便から引用)


木通(あけび)

2013年11月12日 | Weblog
これは、木通(あけび)科、アケビ属の木通(あけび)である。我が家の近所、とあるお宅で、驚くほど沢山の木通(あけび)が、たわわに実っているのである。この木通(あけび)は、野や山の自然の環境で生えているものであるが、普通のお宅で此れ程見事に実っているのは珍しいのではないかと思う。このように一斉に口を開いたアケビは、圧倒的というか、壮観そのものである。


木通(あけび)・木通(あけび)科。
・学名 Akebia quinata(木通)
  Akebia trifoliata(三葉木通)
   Akebia : アケビ属
   quinata : 五枚の小葉の
   trifoliata : 三枚の葉の

・開花時期は、 4/ 1 ~ 4/末頃。
・つる性植物。

・名前は、実が熟して割れたさまが、
 人の「あくび」に似ていることから
 「あけび」に変化していった。
 また、実は熟してくると
 ぱっくり口をあけたように 
 裂けることから、
 「開け実(あけみ)」
  →「あけび」になった、
 という説もある。

・実の白い中身は食べられる。
 つるの部分は利尿作用があり、
 漢字の「木通」は、 
 「小水が通じるつるの木」
 からきているらしい。  

・春の若菜は、”おひたし”や
 お茶(アケビ茶)に使われる。
・江戸時代は、
 実の中の種子から油を採った。

・木通の葉は5枚で丸っこく、
 三葉木通の葉は3枚で、
 ふちは波状になっている。

・「通草」とも書く。
・「実」は郁子(むべ)に似ている。

  (季節の花300から引用)

  今日の誕生日の花:ダルマギク    花言葉:打たれ強い

  今日の一首:打たれ強いなどと悲しく人は言いダルマギク風に耐えつつ咲けり  鳥海昭子

  (NHKラジオ深夜便から引用)

見せばや

2013年11月11日 | Weblog
これは、弁慶草(べんけいそう)科、キリンソウ属の見せばやという花である。この花は、一見、多肉植物で冬の花ではないと思わせる感じであるが、この時期、葉っぱが紅葉し、花は、いま丁度、満開といったところである。この花のネーミングは、見せばや「きれいなので誰に見せようか」という意味だそうであるが、分かったような感じがしないでもない。また、一説によると、何でも、吉野山の法師が見つけた際に花の美しさに感動して詠んだ詩歌に由来するらしいという説もあるようだ。

これは、小倉百人一首
「見せばやな 雄島の海人の 袖だにも ぬれにぞぬれし 色はかはらず」  殷富門院大輔


見せばや・弁慶草(べんけいそう)科。
・学名 Sedum sieboldii
   Sedum : キリンソウ属
   sieboldii : 日本植物の研究者
     「シーボルト」さんの
 Sedum(セダム)は、ラテン語の
 「sedere(座る)」が語源。
 この種の植物が
 岩や壁に張りついていることが
 多いところから。 
 
・開花時期は、 9/15 ~ 11/末頃。
・「見せばや」は、
 ”きれいなので誰に見せようか”
 という意味。
・葉は多肉質で、ぶっとい。
 冬になると赤く紅葉する。

・北海道に生える、
 「日高見せばや」という品種もある。

(季節の花300から引用)

  今日の誕生日の花:ヤクシソウ   花言葉:にぎやか

  今日の一首:素朴なる黄色ひろげるヤクシソウ秋深む野をにぎやかにして   鳥海昭子

  (NHKラジオ深夜便から引用)

柿の実

2013年11月10日 | Weblog
これは、柿(かき)の木科、カキノキ属の柿の実である。秋の果物の典型、柿の実は、我が家の周辺至る所で見ることが出来る。今朝、近所の方から30個ぐらいの柿の実を頂いたところである。でも最近は、柿がなっても採らずに、ただ小鳥の餌にしてしまうところが多いという。

昨日10日の朝日新聞、天声人語に面白い記事が載っていた。
「筆者が育った田舎にも、あちこちに柿の木があった。竿でもいでよく食べたものだ。今はそうでもないらしい。何年か前の川柳蘭に「熟れ柿の少しも減らず少子国」と載っていた。」

いまや柿の実は、少子化で、あまつさえ子供のおやつにもならないというのが現実。それを風刺した川柳のようである。


柿(かき)・柿の木科。
・学名 Diospyros kaki
   Diospyros : カキノキ属
   kaki : 柿(日本名)
 Diospyros(ディオスピロス)は
 ギリシャ語の
 「Dios(神、ジュピター)
  + pyros(穀物)」
 が語源で、
 ”神の食べ物”の意味。
 
・秋の果物。
 甘柿(富有、次郎、
    江戸一、御所等)、
 渋柿(西条、平核無等)
 がある。
 実の表面に黒い斑点が
 ポツポツあるものは
 どちらかというと
 「甘い」そうだ。

・春の新緑若葉は
 とてもすばらしい色で、
 林の中でよく目立つ。
・葉は”柿の葉のお茶”
 としても使われる。

・花はあまり目立たない。
 5月頃に咲く。
 花は終わりかけになると
 ボトボトッと
 音をたてて地面にどんどん落ちる。
 その場に居合わせると壮観。

 時期はだいたい
 5月下旬から6月初め頃。
 梅雨の前。
 「柿花落」は
 その頃の季語だったと思う。

 この、花が落っこちてくるようすは
 青桐も同じ。

・秋に紅葉する「赤」い葉と
 「黄」色の実から、
 「赤黄」→ 「あかき」
   → 「かき」になった、
 という説がある(名前の由来)。

・「桃  栗 3年、

  柿8年、梅は酸い酸い13年、 

  柚子は大馬鹿18年、

  林檎ニコニコ25年」。

 実を結ぶ時期のこと。
 何事も、時期が来なくてはできない
 というたとえ。
 ただし柿は鉢作りなら
 3~4年くらいで結実するらしい。

・英語では
 「パーシモン(persimmon)」。
 ゴルフのクラブの
 ヘッドの材料として
 柿の木が使われた時期があった。
 (パーシモンヘッド)。
 柿の木の前には
 「ブナの木」が使われていた。


・劇場が新築されてから
 初めて行われる劇のことを
 「柿落とし(こけらおとし)」
 という。

 この場合の「柿」の字は、
 右側の「市」の部分の縦棒が
 上から下まで突き抜けている字で、
 「こけら」と読み、
 「材木のけずりくず」などを
 意味する。   
 新築、改築工事の最後に
 足組みなどの
 柿(こけら:
   材木のけずりくず)を
 払い落としたところから。

・「柿食へば
  鐘が鳴るなり 法隆寺」   正岡子規

  「柿食ふや
  遠くかなしき 母の顔」   石田波郷

 「おりたちて
  今朝の寒さを 驚きぬ
  露しとしとと 柿の落葉深く」伊藤左千夫

  (季節の花300から引用)

  今日の誕生日の花:ミズヒキ     花言葉:慶事

  今日の一首:木漏れ日の降るひとところ水引の慶び事の紅(べに)そよがせる  鳥海昭子
  
  (NHKラジオ深夜便から引用)