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柿の実

2013年11月10日 | Weblog
これは、柿(かき)の木科、カキノキ属の柿の実である。秋の果物の典型、柿の実は、我が家の周辺至る所で見ることが出来る。今朝、近所の方から30個ぐらいの柿の実を頂いたところである。でも最近は、柿がなっても採らずに、ただ小鳥の餌にしてしまうところが多いという。

昨日10日の朝日新聞、天声人語に面白い記事が載っていた。
「筆者が育った田舎にも、あちこちに柿の木があった。竿でもいでよく食べたものだ。今はそうでもないらしい。何年か前の川柳蘭に「熟れ柿の少しも減らず少子国」と載っていた。」

いまや柿の実は、少子化で、あまつさえ子供のおやつにもならないというのが現実。それを風刺した川柳のようである。


柿(かき)・柿の木科。
・学名 Diospyros kaki
   Diospyros : カキノキ属
   kaki : 柿(日本名)
 Diospyros(ディオスピロス)は
 ギリシャ語の
 「Dios(神、ジュピター)
  + pyros(穀物)」
 が語源で、
 ”神の食べ物”の意味。
 
・秋の果物。
 甘柿(富有、次郎、
    江戸一、御所等)、
 渋柿(西条、平核無等)
 がある。
 実の表面に黒い斑点が
 ポツポツあるものは
 どちらかというと
 「甘い」そうだ。

・春の新緑若葉は
 とてもすばらしい色で、
 林の中でよく目立つ。
・葉は”柿の葉のお茶”
 としても使われる。

・花はあまり目立たない。
 5月頃に咲く。
 花は終わりかけになると
 ボトボトッと
 音をたてて地面にどんどん落ちる。
 その場に居合わせると壮観。

 時期はだいたい
 5月下旬から6月初め頃。
 梅雨の前。
 「柿花落」は
 その頃の季語だったと思う。

 この、花が落っこちてくるようすは
 青桐も同じ。

・秋に紅葉する「赤」い葉と
 「黄」色の実から、
 「赤黄」→ 「あかき」
   → 「かき」になった、
 という説がある(名前の由来)。

・「桃  栗 3年、

  柿8年、梅は酸い酸い13年、 

  柚子は大馬鹿18年、

  林檎ニコニコ25年」。

 実を結ぶ時期のこと。
 何事も、時期が来なくてはできない
 というたとえ。
 ただし柿は鉢作りなら
 3~4年くらいで結実するらしい。

・英語では
 「パーシモン(persimmon)」。
 ゴルフのクラブの
 ヘッドの材料として
 柿の木が使われた時期があった。
 (パーシモンヘッド)。
 柿の木の前には
 「ブナの木」が使われていた。


・劇場が新築されてから
 初めて行われる劇のことを
 「柿落とし(こけらおとし)」
 という。

 この場合の「柿」の字は、
 右側の「市」の部分の縦棒が
 上から下まで突き抜けている字で、
 「こけら」と読み、
 「材木のけずりくず」などを
 意味する。   
 新築、改築工事の最後に
 足組みなどの
 柿(こけら:
   材木のけずりくず)を
 払い落としたところから。

・「柿食へば
  鐘が鳴るなり 法隆寺」   正岡子規

  「柿食ふや
  遠くかなしき 母の顔」   石田波郷

 「おりたちて
  今朝の寒さを 驚きぬ
  露しとしとと 柿の落葉深く」伊藤左千夫

  (季節の花300から引用)

  今日の誕生日の花:ミズヒキ     花言葉:慶事

  今日の一首:木漏れ日の降るひとところ水引の慶び事の紅(べに)そよがせる  鳥海昭子
  
  (NHKラジオ深夜便から引用)


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