MVKのいろいろ

残り少ない人生、その楽しい余生のあり方を目下研究中

木瓜(ぼけ)

2012年02月21日 | Weblog
此の木瓜の木は、例年だったら、もう、とっくに花が咲いているころである。しかし、今年は、寒さのためか未だに此の様に花の蕾も堅い状態その儘である。我が家には、木瓜に似たような草木瓜の鉢があるが、蕾はおろか未だ冬眠状態を脱していないような状態である。
この写真の木瓜(ぼけ)は、毎日の散歩とき必ず通る道筋に生えている木である。それだけに、花が咲くのが一番気がかりに思うのである。

木瓜(ぼけ)・薔薇(ばら)科。
・学名 Chaenomeles speciosa
Chaenomeles : ボケ属
speciosa : 美しい、華やかな
Chaenomeles(カエノメレス)は ギリシャ語の
「chaino(開ける)+ melon(リンゴ)」が
語源で、”裂けたリンゴ”の意味。

・開花時期は、11/25頃~ 4/15頃。
11月頃から咲き出す花は
春に開花するものと区別するために
「寒木瓜(かんぼけ)」と呼ばれることがある。

・中国原産。
・実が瓜のような形であるところから「木瓜」。
「木瓜」を「もっけ」と呼んでいたのが
次第に「もけ」→「ぼけ」になった。
(「ぼっくわ」→「ぼけ」の説もある)

・花の色は赤、白、ピンクなど。
・枝にトゲがある場合とない場合がある。

<木瓜と草木瓜のちがい>
【木瓜(ぼけ)】
・背が高い。
・枝のトゲはあまり目立たない。
・実は草木瓜の実よりも大きくて、
色は黄色。縦に「彫り」が入っている。
【草木瓜(くさぼけ)】
・背は木瓜より低い。
・枝にトゲがいっぱいある。
・実はボケよりは小さく、色は黄色。
縦に「彫り」は入っておらず表面はつるつる。

・1月21日、2月19日の誕生花。
・花言葉は「指導者、先駆者」。

  (季節の花 300から引用)

  今日の誕生日の花:オウバイ   花言葉:恩恵

  今日の一句:黄梅や鎌倉山に風出でず    高浜虚子

  (NHKラジオ深夜便から引用)

寒椿(かんつばき)

2012年02月20日 | Weblog
季節の花300によれば、寒椿というのは、道路と歩道の間の植え込みなどによく植えられるという。事実、この寒椿は、近所の住宅団地の中の垣根のような植え込みに植えられていたものである。「せいは高からず、八重咲きで、花びらが一枚ずつ落ちる」と、まさに教科書通りで、山茶花とは異なり、間違いなく之は寒椿である。


寒椿(かんつばき)・椿(つばき)科。
・学名 Camellia sasanqua cv. Fujikoana
Camellia : ツバキ(カメリア)属
sasanqua : サザンカ(日本名)
Camellia は、17世紀のチェコスロバキアの
宣教師「Kamell カメル」さんの名にちなむ。

・開花時期は、11/25頃~翌2/10頃。
・濃い紅色が鮮やか。八重咲き。
・花びらは1枚ずつ散る。
・公害に強い。道路と歩道の間の植え込みなどによく植えられる。

・山茶花とは、葉っぱも花も開花時期もほぼ同じで
なかなか見分けがつかない。(学名的にもほとんど同じ)
【寒椿】
・枝が横方向に伸びるので背丈が高くならない。
せいぜい高さ1mぐらい。
ただし、「獅子頭(ししがしら)または
立寒椿(たちかんつばき)」と呼ばれる品種
は背丈が高くなるので、
山茶花と区別がつきにくい。
(この品種は寒椿でなく山茶花の一種として
紹介されることもあります)
・花びらの数は多く、14枚以上。
・花びらはあまりしわしわにならない。

【山茶花(さざんか)】
・背が高い。
・花びらの数は少なく、5~10枚。
(ただし数の多い品種もあるようです)
・花びらはしわしわになるものが多い。

  (季節の花 300から引用)

  今日の誕生日の花:カンシロギク   花言葉:清純

  今日の一句:冴え返り冴え返りつゝ春央ば     西山泊雲

  (NHKラジオ深夜便から引用)

梔子(くちなし)の実

2012年02月19日 | Weblog
散歩の途中、道ばたの植木の木陰に何か赤い物が見えたのである。近寄ってよく見たところ、それが、この山梔子(くちなし)の実であった。今頃、山梔子の実がよく枯れないで原形をとどめていたものだと感心した次第である。
山梔子は、そのネーミングの通り、実をよく観察すると、口らしいものが見あたらないのだ。先達は、よくも旨いこと山梔子と名をつけたものだ思う。此の山梔子の実は、栗きんとんの着色用に用いられる貴重品。でも、栗きんとんを造るとき探し回ったことがあるが、中々見つけることが出来ず、やむなくお店で買ってきたことがあった。

梔子(くちなし)・茜(あかね)科。
・学名 Gardenia jasminoides(クチナシ)
Gardenia radicans (コクチナシ)
Gardenia : クチナシ属
jasminoides : ソケイ属(Jasminum)に似た
radicans : 根を生じる
Gardenia(ガーデニア)は、
18世紀のアメリカの医師かつ博物学者の、
「Garden さん」の名前にちなむ。

・開花時期は、 6/15頃~ 7/ 末頃。
一重ものは早咲きで八重ものはやや遅咲き。
・いい香り。遠くからでも香ってくる。
・実(み)はオレンジ色で薬用・染料になる。
無毒なので、布以外にも、
きんとん、たくあんの着色料にもなる。

・八重咲きものは実がならないが
一重咲きものは実がなる。
・実の口が開かないところから
”口無し”の名になった。
また、実にある突起部分をくちばしに
見立てた「クチハシ」からの変化、
という説もある。
・「梔子」の漢字は漢名に由来。

・「小梔子(こくちなし)」は八重で
「梔子」より少し小型。形はほぼ同じ。
・5月6日、7月2日の誕生花
・花言葉は「洗練、優雅」
「喜びを運ぶ」
・別名「せんぷく」

・「口なしの 淋しう咲けり 水のうへ」 松岡青蘿(まつおかせいら)

「薄月夜 花くちなしの 匂いけり」 正岡子規(まさおかしき)

「山梔子(くちなし)や 築地の崩れ
咲きかくし」 堀麦水(ほりばくすい)

  (季節の花 300から引用)

  今日の誕生日の花:ミツマタ   花言葉:壮健

  今日の一句:三椏の花三三(さざん)が九三三が九    稲畑汀子      

  (NHKラジオ深夜便から引用)

菊(きく)の花束

2012年02月19日 | Weblog
とあるスーパーの店先で菊の花束が沢山展示、発売していた。今どき季節はずれの菊の花を、と思ったとき、古い話で恐縮だが東京オリンピック開催当時のことを思い出したのである。そのときは、何故か日本をイメージするため沢山の菊の花が町中に飾られたのであった。オリンピック開催時は、菊のシーズンではなかったが、菊の花を開催時期に間に合わせるため、昼夜の時間調節をおこなって開花時期を早めたのだそうだ。この菊の花束も、もしかして、昼夜の時間調節をおこなって開花時期を遅くして咲かせたものではないかと思ったのである。

菊(きく)・菊(きく)科。
・学名 Chrysanthemum morifolium
Chrysanthemum : キク属
morifolium : クワ属(Morus)のような葉の
Chrysanthemum(クリサンセマム)は、ギリシャ語の
「chrysos(黄金色)+ anthemon(花)」が語源。

・開花時期は、10/20頃~12/20頃。
・東洋で最も古くからある鑑賞植物らしい。
平安時代に中国から渡来。
改良が重ねられ多くの品種がある。
園芸品種としては「スプレーマム」や「ポットマム」
などがよく知られる。「マム」=「菊」、とのこと。
(「小菊」「スプレーマム」「ポットマム」の区別が
私にはよくわかりません。「スプレーマム」や
「ポットマム」の名前の看板がついているものは
その名前を、
路地ものなどで看板のないものは「小菊」と
表示したケースがあります。ご了承ください。
どれもきれいな、菊の花です)。

・「きく」は漢名の「菊」を音読みしたもの。
また、「菊」の漢字は、散らばった米を
1ヶ所に集める、の意で、菊の花弁を米に
見立てたもの。
漢名の「菊」は”究極、最終”を意味し、
一年の一番終わりに咲くことから名づけられた。
・大輪の菊はよく菊花展で見かける形で
11月の上、中旬頃が見頃。
菊花展で見られるのは
「厚物(あつもの)→ 大輪もの」と
「管物(くだもの)→ 細い花びら」に分けられる。

・中国では菊は不老長寿の薬効があるとされ、
陰暦の9月9日(重陽の節句)には菊酒を飲み
長寿の祈願をした。これがしだいに日本にも伝わり、
菊の花を酒に浮かべて飲み花を鑑賞する
「重陽の宴」が催されるようになった。
のちに菊は皇室の紋章になり、日本の国花になった。
(日本の国花は、この菊と桜の2つ)
・中国で呼ばれる「四君子(竹、梅、菊、蘭))」
の一つ。水墨画の画材にもよく使われる。

・花の盛りは11月だが、冬になっても「残菊、晩菊」
というサブネームで咲き続ける。これらはだいたい
小菊のことだが、野性味の濃い小菊は寒さには強い。
これらは冬になっても咲いているので「冬菊」とも、
寒気の中で咲いているので「寒菊」とも呼ぶ。
しかし、年を越える頃にはやはり枯れてしまう
→ 「枯れ菊」になる
・ことわざ。「春蘭秋菊倶に廃す可からず」、
(しゅんらんしゅうぎくともにはいすべからず)。
両者ともにすぐれており捨てがたい、の意。

  (季節の花 300から引用)

  今日の誕生日の花:ウグイスカグラ   花言葉:未来を見つめる

  今日の一句:春浅き木立の上の空のいろ    柴田白葉女

  (NHKラジオ深夜便から引用)


椿(つばき)

2012年02月17日 | Weblog
伊豆の大島では、いま椿の花が満開、島は椿祭りで大変賑わっているという友からの便りである。やはり伊豆大島は、本土に比べると数倍暖かいから椿の花が咲いたのだと思う。この辺は、写真の通り未だ堅い蕾の儘の状態である。今年の椿の開花は、例年に比して遅いように思う。陽気が早く温んで 、椿の花が咲くのを待ちたいと思う。

椿・椿(つばき)科。
・学名 Camellia japonica(薮椿)
Camellia japonica var. decumbens(雪椿)
Camellia vernalis(春山茶花)
Camellia : ツバキ(カメリア)属
japonica : 日本の
decumbens : 伏した
vernalis : 春の
Camellia は、17世紀のチェコスロバキアの
宣教師「Kamell カメル」さんの名にちなむ。
椿はカメルさんが18世紀に東洋からヨーロッパに
もたらしたことで広まった。
英名でも「カメリア」と呼ぶ。

・開花時期は、 1/20頃~ 5/10頃(薮椿)。
・日本特産(薮椿)。
・一般に「椿」といったらこの薮椿を指すようだ。
一重や八重がある。園芸品種多数。
佗助(わびすけ)などいろいろ種類がある。
・「古事記」では”都婆岐(つばき)”、
「日本書記」には”海石榴(つばき)”の字で
表現されている。
(現在の奈良県桜井市金屋に、昔(奈良時代等)
「海石榴市(つばいち)」という市場があり
交通の要所ということもあり賑わった)。
”椿”の字は「万葉集」で初めて登場する。

・「つばき」の読み方の由来には諸説あり。
1.”光沢がある”意の古語
「艶葉木(つやはき)」から。
(葉は濃い緑色で光沢でピカピカ)。
2.葉に厚みがある意味の「厚葉木」から。
3.強い葉っぱの木の意味の「強葉木」から。
4.落ちた花が、刀の鍔(つば)に似ており、
「鍔木(つばき)」の名から。
5.朝鮮名の「冬柏(つくばく)」の名から。

・現在はふつう「椿」の字で知られるが、この
「椿」の字は日本で作られた字(春に花咲く)で
中国では「椿」は、栴檀(せんだん)科の
高木である「ちゃんちん」という木のことを指し
漢名では日本の「椿」は「山茶花」と記す。
(日本では「山茶花」は”さざんか”で定着済。
昔からの取り違え)
・椿の花が落下する瞬間を見たことがある。
直径10cmぐらいの一花全体が、
ドサッと一気に落ちる。
・古代の日本人は、冬も緑色の椿の葉に霊力を感じたらしい。

  (季節の花 300から引用)

  今日の誕生日の花:アネモネ   花言葉:信じて従う

  今日の一句:夜はねむい子にアネモネは睡い花    後藤比奈夫     

  (NHKラジオ深夜便から引用)

石楠花(しゃくなげ

2012年02月16日 | Weblog
これは、西洋シャクナゲの蕾である。散歩の道すがら、途中のお宅の庭で蕾が膨らんで今にも咲きそうだったのでデジカメに収めさせてもらった。この石楠花が何れ咲いたあかつきには、再度、此の処で紹介したいと思っている。
シャクナゲと言えば、田舎に帰るたびに苗木をもらってきたことがあった。でも、そのシャクナゲは、高山に生えているものだけに此の地は環境が違っていたためか殆ど枯らして仕舞い残念なことをしてしまった。それは、福島県花の吾妻石楠花の苗木だったのである。

石楠花(しゃくなげ)・躑躅(つつじ)科。
・学名 Rhododendron metternichii など。
(西洋石楠花を含めると、多数の学名あり)
Rhododendron : ツツジ属
metternichii : 採集家
「メッテルニッヒ」さんの
Rhododendron(ロードデンドロン)は、
ギリシャ語の
「rhodon(バラ)+ dendron(樹木)」が語源

・開花時期は、 4/10頃~ 5/ 5頃。
・漢字の「石南花」は中国産の別種だが、
誤ってこれを用いて「しゃくなんげ」となり、
しだいに「しゃくなげ」になった。
(「石楠花」は漢名)。
また、背丈が低いある種のようすから、
「尺なし(しゃくなし)」→「しゃくなげ」に
なったとの説もある。

・細長い葉っぱの先端に大きな花をつける。
・本(ほん)石楠花や細葉(ほそば)石楠花、
白山(はくさん)石楠花、東(あずま)石楠花
など、いろいろ種類があるが、
ふだん街中でよく見かけるのは
「西洋(せいよう)石楠花」かもしれない。

・6月5日の誕生花(石楠花)
・花言葉は「威厳、荘厳」(石楠花)
・ネパールの国花。
・福島県の県花(根本(ねもと)石楠花)
・滋賀県の県花(石楠花)

  (季節の花 300から引用)

  今日の誕生日の花:ジンチョウゲ    花言葉:不滅

  今日の一句:沈丁や夜でなければ逢へぬひと   五所平之助

  (NHKラジオ深夜便から引用)

紅梅(こうばい)

2012年02月16日 | Weblog
この紅梅は、知人のところで咲いていたものである。今年は、寒さのためか一般的に梅の開花が遅いようだ。我が家の梅の盆栽も、漸く蕾が出始めたところである。紅梅は、一般的に早生なのかしれない。今年、初めてお目にかかったのは1月4日七福神詣でのとき埼玉県飯能市のとあるお寺だった。昨日の一句じゃないが、「春めくといふ言の葉をくりかへし」と言いたいくらいだ。     

梅・薔薇(ばら)科。
・学名 Prunus mume(梅)
Prunus mume var. bungo(豊後梅)
Prunus : サクラ属
mume : ウメ
(江戸時代の梅の呼び名=ムメ)
bungo : ブンゴウメ(日本名)
Prunus(プラナス)は、
ラテン古名の「plum(すもも)」が語源。

・開花時期は、 1/20頃~ 4/ 5頃。
1月中旬頃から咲き出すもの、
3月中旬頃から咲き出すものなど、さまざま。
また、桜とちがって、
咲き方も散り方もゆっくり。
・木の花がほとんど咲いていない冬に、
「ついに梅が咲き出したか♪」という、
うれしさのインパクトは大きい。
・漢名でもある「梅」の字音「め」が変化して「うめ」になった。

・いろいろな園芸種がある。
・とてもよい香りの5弁花。
「馥郁(ふくいく)たる梅の香り」の”馥郁”
とは、「とてもよい香り」の意味。
(そういえばこの言葉って、梅の香りにしか 使われないような気がする・・・)

・中国原産。奈良時代の遣隋使(けんずいし)か
遣唐使(けんとうし)が中国から
持ち帰ったらしい。
「万葉集」の頃は白梅が、平安時代になると
紅梅がもてはやされた。
万葉集では梅について百首以上が詠まれており、
植物の中では萩に次いで多い。

・幹がゴツゴツしているのが梅の特徴。
花を見ただけでは桜などと区別がつきにくい。
・実が梅干しとなる(白梅の場合)。
梅雨の頃に収穫する(梅干し、おいしいです)。
江戸時代には、各藩が非常食として梅干を作る
ことを奨励したため、梅林が全国で見られるよう
になった。
ちなみに「梅雨(つゆ)」の名の由来は、
梅の実がなる頃に雨が多いかららしい。
・梅の字は「母」の字を含むが、中国ではつわりの
ときに梅の実を食べる習慣があるとのこと

  (季節の花 300から引用)

  今日の誕生日の花:アキタブキ   花言葉:包容力

  今日の一句:再びの名残の雪と思ひけり       高木晴子

  (NHKラジオ深夜便から引用)

松の盆栽

2012年02月15日 | Weblog
我が家の近所には、写真のような立派な盆栽をそだてているお宅がある。松を植えてある盆栽の鉢を見ても、とても素人とは思えない玄人はだしの人のようである。
ところで盆栽と言えば大宮盆栽村が有名だが、最近のニュースによると好家が少なくなり、日本人より外国人の方が多くなったそうである。このような日本人の盆栽離れは、嘆かわしい次第である。
生け花などと同じように、様式美というか、一定の約束事がありながらも巧みに自然を表現する芸術だと思うが。


松(まつ)・松科。
・学名 Pinus : マツ属
Pinus(パイナス)は、
ケルト語の「pin(山)」が語源。

・花は茶色でちょっと変わってる。
・寒い冬にも耐え、常緑なので、
長寿の象徴とされている。
・神がその木に降りてくるのを「待つ」
ことから「マツ」になったとも、
葉が2つに分かれていることから
「股(また)」が次第に「マツ」に なった、ともいわれる。

・1本の小さな枝からふつうは2本の細い
葉っぱが伸びる。(二葉松(にようしょう))。
赤松や黒松は、この「二葉松」。
5本の葉っぱが伸びるのは、いわゆる「五葉松(ごようまつ)」。

・「茂岡に 神さび立ちて 栄えたる
千代松の木の 年の知らなく」 万葉集 紀鹿人(きのかひと)

「立ち別れ いなばの山の 峰に生ふる
まつとし聞かば 今帰り来む」 中納言行平(ちゅうなごんゆきひら) 古今集 百人一首(16)

「誰をかも 知る人にせむ 高砂の
松も昔の 友ならなくに」 藤原興風(ふじわらのおきかぜ) 古今集 百人一首(34)

「鶴の岡 あふぎて見れば 峰の松
梢(こずえ)はるかに
雪ぞつもれる」 金槐和歌集 源実朝

「名月や 畳の上に 松の影」 宝井其角

  (季節の花 300から引用)

  今日の誕生日の花:レンテンローズ  花言葉:熱情

  今日の一句:春めくといふ言の葉をくりかへし     阿部みどり女

  (NHKラジオ深夜便から引用)

ミモザ・アカシア

2012年02月09日 | Weblog
小生の散歩エリアの中で此のミモザ・アカシアを見かけることが出来るのは二ヶ所ある。さきに此処のプログに紹介したのは、少し小さな木だった。これは、立派なミモザ・アカシアの木そのものである。
アカシアと言えば、昔からこのミモザ・アカシアに似ているニセアカシアの木を方がなじみが深かったが、この辺では余り見かけたことがない。何時だったか、甲州路を旅したとき、道ばたで白い花が咲いているのを見たことがあっただけである。


ミモザ・アカシア・豆科。
・学名 Acacia decurrense var. dealbata
(房アカシア)
Acacia baileyana(銀葉アカシア)
Acacia : アカシア属
decurrense : 下に延びた、沿下した
dealbata : 白く塗られた、漂白された
baileyana : 園芸家「ベイレー」さんの
Acacia(アカシア)は、ギリシャ語の
「Akazo(とげのある、鋭い)」が語源。

・開花時期は、 3/ 5頃~ 4/10頃。
・オーストラリア原産。
・けっこう大木になる。
・黄色い球形の花がびっしり咲く。
・葉が銀灰色をしているものは
「銀葉(ぎんよう)アカシア」と呼ぶ。
(でも、房アカシアと銀葉アカシアの区別が
つきにくいので、同じページにしました♪)

・別名「ミモザアカシア」
ミモザ(Mimosa)はオジギソウなどの植物の属名(学名)。
料理で「ミモザサラダ」というのがあるが、
トマトの上にタマゴの黄身をこまかくいっぱいかけた様子が、
この花びらをふりかけたようすに
似ていることから、ということらしい。

・フランスのカンヌでは、3月にミモザの「花祭り」が行われる。
・南アフリカでは、樹皮からゴムなどを採取する。
・オーストラリアの国花は、この房アカシアに
よく似た「ゴールデン・ワトル」。

  (季節の花 300から引用)

  今日の誕生日の花:ニオイスミレ   花言葉:秘密の恋い、高尚

  今日の一句:子は母の影に入りては麦を踏む     馬場移公子  

  (NHKラジオ深夜便から引用)

雪柳(ユキヤナギ)

2012年02月09日 | Weblog
何時も散歩でお目にかかることが出来た雪柳も、寒さのためか未だ蕾が堅いようだ。折角、其の場所まで足を運んだのに無駄足にになってしまった。悔しいので未だ蕾が堅い状態であることを、その現状を具に報告しておきたい。白い花の集団が、あたかも雪が積もったかのように美しい様をイメージして、ご覧を頂ければ幸いである。

雪柳(ユキヤナギ)・薔薇(ばら)科。
・学名 Spiraea thunbergii
Spiraea : シモツケ属
thunbergii : スウェーデンの
植物学者「ツンベルク」さんの
Spiraea(スピラエ)は、ギリシャ語の
「speira(螺旋(らせん)、輪)」が語源。

・開花時期は、 3/10頃~ 4/15頃。
・中国原産。
・葉が柳の葉に似て細長く、枝いっぱいに
白い花を雪が積もったように咲くところから。
花がいっぱい散ったあとの地面も
雪がパラパラと積もったように見える。
・群生していると見事。
・冬の紅葉もきれい。

・別名 「小米花(こごめばな)」
白い小花を米に見立てた。
・2月26日の誕生花。
・花言葉は「愛嬌(あいきょう)」。

  (季節の花 300から引用)

  今日の誕生日の花:サンシュユ    花言葉:持続、耐久

  今日の一句:山茱萸やまばたくたびに花ふえて     森澄雄    

  (NHKラジオ深夜便から引用)