MVKのいろいろ

残り少ない人生、その楽しい余生のあり方を目下研究中

桜草(さくらそう)

2012年02月23日 | Weblog
散歩をしていると、至る所で桜草が恰も雑草のように生えているのを見かける。埼玉には、自生地があるように、桜草にとって此処が適地なのかもしれない。その桜草が、写真のように至るところで、ぼちぼち咲き始めたようである。また、桜草の絨毯と言わないまでも、一面、桜草が生い茂っているところもある。この桜草が一斉に咲いたとしたら、さぞ見事なことだるう。

桜草は江戸時代に育種が進み、以来熱心な愛好家たちによって多くの改良が加えられてきた古典園芸植物です。
現在では、その種類が数百種に及び、世界では20属千余種ともいわれています。
 大阪府、埼玉県、軽井沢町の花にもなっており、軽井沢町植物園には沢山の桜草が植えられています。
埼玉県さいたま市桜区の「田島ヶ原サクラソウ自生地」は、国の特別天然記念物に指定されています。


桜草(さくらそう)・桜草(さくらそう)科。
・学名 Primula sieboldii
Primula : サクラソウ属
sieboldii : 日本植物の研究者「シーボルト」さんの
Primula(プリムラ)は、「primos(最初)」が語源。
早春、花が他に先駆けて咲くことから。

・開花時期は、 4/15頃~ 4/ 末頃。
・日本原産。園芸品種多数あり。
・都会ではほとんど見かけないが
植物園でよく植えられている。

・ピンク色の可憐な花。白いのもある。
・花はプリムラ(西洋桜草、マラコイデス)に
そっくりでまぎらわしいが、
葉っぱの形がちょっと異なる。

・2月16日の誕生花
・花言葉は「長続きする愛情」
・埼玉県と大阪府の県花(桜草)

・「我が国は 草も桜が 咲きにけり」 小林一茶
花の形も色も桜に似ている。

・東京周辺の見どころ
<浦和、田島ケ原>
郊外で残った数少ない桜草自生地。
「さくら草公園」として整備されている。
花見頃4月中旬~4月下旬。
桜草は埼玉県の県花、浦和市の市花。
浦和市田島ケ原。
最寄駅 → JR武蔵野線西浦和駅

  (季節の花 300から引用)

  今日の誕生日の花:アズマイチゲ   花言葉:温和

  今日の一句:鶯のけはひ興りて鳴きにけり     中村草田男

  (NHKラジオ深夜便から引用)

日本水仙が満開

2012年02月23日 | Weblog
日本水仙は、大分まえから咲いているから、さほど目新しくもないと思う。でも、この水仙は、ここの町内の会館の土手に一斉に咲き誇って好いにおいを漂わせていた。また、散歩の道すがら、道端の雑草に中で日本水仙の仲間とおぼしき八重咲きの白い花が咲いていた。まだ足取りは遅いようだが、一歩一歩何となく春が近づいた様な気がするのである。、


水仙(すいせん)・彼岸花(ひがんばな)科。
・学名 Narcissus tazetta var. chinensis
(日本水仙)
Narcissus : スイセン属
tazetta : 小さいコーヒー茶碗
(イタリア語)
chinensis : 中国の
Narcissus(ナルキッサス、ナルシサス)は
ギリシャ神話の美少年の名前にちなむ。

・開花時期は、12/15頃~翌4/20頃。
早咲きものは正月前にはすでに咲き出して
いる(「日本水仙」「房咲き水仙」などの
早咲き系は12月から2月頃に開花)。
3月中旬頃から咲き出すものは花が
ひとまわり大きいものが多い。
(「ラッパ水仙」や「口紅水仙」などの
遅咲き系は、3月から4月頃に開花)
・地中海沿岸原産。平安末期に中国から渡来。

・漢名の「水仙」を音読みして「すいせん」に
なった。漢名は「仙人は、天にあるを天仙、
地にあるを地仙、水にあるを水仙」という
中国の古典から。
きれいな花の姿と芳香がまるで「仙人」の
ようなところから命名された。
・学名でもある英名「ナルシサス」はギリシャ
神話の美少年の名前で、泉に映った自分の
姿に恋をして毎日見つめ続けたら
いつのまにか1本の花になってしまった。
”ナルシスト”の名はここからくる。
・イギリスの国花の一つ。

・いろいろな種類がある。
「日本水仙(にほんずいせん)」が
最もポピュラー。
・別名 「雪中花(せっちゅうか)」、
雪の中でも春の訪れを告げるので。
・福井県の県花(水仙)

・1月2日の誕生花(房咲水仙)
2月9日の誕生花(ラッパ水仙)
3月4日の誕生花(口紅水仙)
3月16日の誕生花(糸水仙)
4月3日の誕生花(笛吹水仙)
4月16日の誕生花(八重咲水仙)

・花言葉は「思い出、記念」(房咲水仙)
「持って生まれた素質」
(ラッパ水仙)
「詩人の心」(口紅水仙)
「思い出」(糸水仙)
「優しい追憶 」(笛吹水仙)
「田園の幸福 」(八重咲水仙)

・「其(そ)のにほひ 桃より白し 水仙花」 松尾芭蕉(まつおばしょう)

「水仙の 花の高さの 日影かな」 河合智月(かわいちげつ)

「水仙の 香やこぼれても 雪の上」 加賀千代女(かがのちよじょ)

「初雪や 水仙の葉の たはむまで」 松尾芭蕉

「水仙や 白き障子の とも映り」 松尾芭蕉

「水仙や 寒き都の ここかしこ」 与謝蕪村(よさぶそん)

・東京周辺の見どころ
<伊豆半島爪木崎>
伊豆半島の南東部の
爪木崎(つめきざき)に群落あり。
冬咲き種。強く甘い香り。
花見頃12月下旬~1月中旬。
下田市須崎。 最寄駅 → 伊豆急下田駅

  (季節の花 300から引用)

  今日の誕生日の花:カンヒザクラ   花言葉:あでやか

  今日の一句:秋千(しゅうせん)に腰かけて読む手紙かな    星野立子

  (NHKラジオ深夜便から引用)

梅の花が際咲いた

2012年02月23日 | Weblog
梅の花が咲いたと言っても、我が家の鉢植えの梅の木、それも、たったの一輪だけである。この近所では、先日紹介した紅梅が咲いただけで、普通の梅の木は、何処も未だ咲いていない。従って、たとえ一輪であっても、この辺では珍しい部類に入るのではないかと、いささか自賛しているところである。
梅の開花予測は、難しいそうだ。何故ならば、桜は至近の気温の上昇によって予測出来るが、梅の木は、しばらく前の気温の関係に左右されるからだそうだ。ちなみに気象庁、今年の梅の開花予測(関東南岸)は、例年より一ヶ月程度遅れとのことである。

梅(うめ)・薔薇(ばら)科。
・学名 Prunus mume(梅)
Prunus mume var. bungo(豊後梅)
Prunus : サクラ属
mume : ウメ
(江戸時代の梅の呼び名=ムメ)
bungo : ブンゴウメ(日本名)
Prunus(プラナス)は、ラテン古名の「plum(すもも)」が語源。

・開花時期は、 1/20頃~ 4/ 5頃。
1月中旬頃から咲き出すもの、
3月中旬頃から咲き出すものなど、さまざま。
また、桜とちがって、
咲き方も散り方もゆっくり。
・木の花がほとんど咲いていない冬に、
「ついに梅が咲き出したか♪」という、
うれしさのインパクトは大きい。
・漢名でもある「梅」の字音「め」が変化して「うめ」になった。

・いろいろな園芸種がある。
・とてもよい香りの5弁花。
「馥郁(ふくいく)たる梅の香り」の”馥郁”
とは、「とてもよい香り」の意味。
(そういえばこの言葉って、梅の香りにしか 使われないような気がする・・・)

・中国原産。奈良時代の遣隋使(けんずいし)か
遣唐使(けんとうし)が中国から
持ち帰ったらしい。
「万葉集」の頃は白梅が、平安時代になると
紅梅がもてはやされた。
万葉集では梅について百首以上が詠まれており、
植物の中では萩に次いで多い。

・幹がゴツゴツしているのが梅の特徴。
花を見ただけでは桜などと区別がつきにくい。
・実が梅干しとなる(白梅の場合)。
梅雨の頃に収穫する(梅干し、おいしいです)。
江戸時代には、各藩が非常食として梅干を作る
ことを奨励したため、梅林が全国で見られるよう
になった。
ちなみに「梅雨(つゆ)」の名の由来は、
梅の実がなる頃に雨が多いかららしい。
・梅の字は「母」の字を含むが、中国ではつわりの
ときに梅の実を食べる習慣があるとのこと。

★「鶯宿梅(おうしゅくばい)」の故事
ある時、宮殿の前の梅が枯れてしまった。
そのときの天皇、村上天皇はこれを残念に思い、
かわりの木を探させていたが、
ある屋敷で良い梅の木を見つけて
それを勅命で宮殿に献上させた。
そしてその木を植えてみたところ、
屋敷の女主人の書いた歌が紙で結びつけてあり、
「勅なれば いともかしこし 鶯(うぐいす)の
宿はと問(と)はば いかがこたえむ」とあった。
歌の心を知る天皇は、すぐにこの梅の木を元の屋敷に返したという。
(ほのぼのとしたお話です)

  (季節の花 300から引用)

  今日の誕生日の花:オウレン    花言葉:変身

  今日の一句:早春の庭をめぐりて門を出でず     高浜虚子

  (NHKラジオ深夜便から引用)