うさぎ竜・裏表紙

おわり

うさぎ竜⑭

今日もうさぎ竜は、世界中のどこかで、すてきなことをしています。

うさぎ竜は、うさぎ竜でいることが、好きです。

うさぎ竜⑬

花は、わかってくれるのです。
だからうさぎ竜は、花とばかり話しています。
さみしいけど、さみしくなんかない。

うさぎ竜⑫

うさぎ竜は、かなしくて、泣いてしまうこともあります。
でもそんなとき、花が言ってくれるのです。

「泣かないで、うさぎ竜。あなたがやさしいのは、みんな知っているから」

うさぎ竜⑪

でもみんなは、うさぎ竜のこと、きらいだっていうんです。
なぜって、竜だから。
竜はいやなものだって、みんな思ってるから。

うさぎ竜⑩

ともだちのためにできること、たくさんあります。うさぎ竜は、とってもすてきな竜。

うさぎ竜⑨

竜だから、本当は火を吐くこともできます。でも、めったにはきません。ともだちが困るからです。

うさぎ竜⑧

絵を描くことだって、できます。空に飛んで、雲で絵を描くのです。

うさぎ竜⑦

花を育てることも、できます。水をやったり、風をふせいであげたり、いろいろなことをしてあげます。

うさぎ竜⑥

歌を歌うことも、できます。星空を見ると、すてきな声で、歌いたくなるのです。