試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

JR101系習志野電車区107F [Mc202] 4+6編成 (車体更新完了:塗装変更車廃止) ※再生産品+旧製品+弁天橋区仕様

2018-10-31 21:41:31 | 国鉄/JR101系出場:総武・中央線
一新。

長期に渡った車体更新と改修を終えたKATO製JR101系ラシ107F(Mc202:再生産品+旧製品+弁天橋区仕様)が再出場した。
2016年5月に初出場した当時から塗装変更車,再生産品車両,旧製品車両の3種が混結する雑多な編成だった。
その後の塗装変更車集約により塗装変更車と旧製品の2種へ纏められたが返って登場機会を減らす要因と化している。




JR101系ラシ107F (1988/4)。
[ラシ107F]:Mc202-M'256-T247-T'c34+Tc85-M253-M'247-T290-M262-M'c191
※再生産品+旧製品+弁天橋区仕様。
◆車体更新完了(塗装変更車廃止)。

JR移行直後7編成が在籍した習志野区101系は103系の投入により少しずつ勢力を縮小していく。
1988年2月から4月にかけてラシ101F(Mc201),ラシ102F(Mc173),ラシ103F(Mc133)が運用を離脱した。
ラシ101Fを構成した車両のうちサハ101-264がラシ104F(Mc136)へ異動となりサハ101-105を置き換えた。
サハ101-105は1990年8月まで車籍が残されたもののサハ101形0番代が第一線から退いている。
更に一部は中原区へ転属したが非冷房車のためか余り長い活躍は見られなかった。
次にラシ106F(Mc191),ラシ107F(Mc202)が運用から外れ中間組込車を含めたLP402前照灯車が消滅する。
残されたラシ104F,ラシ105F(Mc148)の引退は1988年11月である。
1988年2月から開始された101系の淘汰は約9箇月間で完了する短期間の出来事であった。
ラシ107Fは国鉄末期に淀川区から転入したクモハ101-202+モハ100-256,クモハ100-191+モハ101-262が特筆される。
一方クハ101-85,クハ100-34,サハ101-290は新製配置から運用離脱まで津田沼~習志野区を離れなかった。
また1985年3月に配属されたモハ101-253+モハ100-247の転出元は中野区である。
池袋区転入車のサハ101-247も1967年12月以降長らく活躍を続けた津田沼区に縁のある車両で両端ユニットとは対照的だった。
1986年11月現在では半数がラシ106を構成しており早期に4+6編成化された他編成には無い動きを見せている。
組成変更でラシ106Fへ組み込まれたモハ101-212+モハ100-206は鋼製の側扉が腐食し穴が開いた状態で庫内に留置されていた。
塗装も褪色が著しく廃車前提かと思われたがステンレス製側扉へ交換された上で運用に復帰する。
当時モハユニットの予備車はモハ101-212+モハ100-206しか在籍していなかった。
まだラシ107Fは3+4-3編成でありこのユニットが残っていなければ1987年4月以降も変則組成が見られたかもしれない。


旧ツヌ118F。
※再生産品。

本来ラシ107Fは再生産品初投入を飾った十代目ツヌ118F(Mc155ツヌ118F:再生産品)を種車に出場させる予定だった。
塗装変更車が集約される切っ掛けはクモハ101-136,クモハ100-175(旧ラシ104F:Mc136)の車体更新である。
代わりに旧クモハ101-136,旧クモハ100-175(元ラシ104F:塗装変更車)が捻出されたため十代目ツヌ118Fは分散配置へと進む。
激しい車両異動の結果ラシ107F用再生産品車両はモハ101-262,モハ100-256,クハ100-34まで削減された。
なおこの当時黄色5号新金型運転台付中間組込車は1両も在籍しておらずクハ100-34(ラシ107F)は特異な存在となった。
そのクハ100-34も旧クハ100-34(元ラシ107F:塗装変更車←クモハ100-191:元ラシ107F)により格下げされる。
これ以降クハ101-81,クハ100-30(ラシ104F:再生産品)の車体更新までメーカー塗装新金型運転台付中間組込車は登場しなかった。
再生産品車両廃止後も他編成の見附向上実施による車両異動が行われラシ107F用塗装変更車は過半数を超える6両に達した。


旧モハ100-256(元ラシ107F:現行LOT狭幅Hゴム支持再現側面窓セル装着車)。
※旧製品。

車体更新開始前に車体振替を施した車両のうち旧モハ100-256用種車には旧モハ100-224(元ラシ104F:旧製品)が充当された。
これはモハ100形塗装変更車が在籍していなかったためで編成見附の足を引っ張る存在ではなかった。
しかしユニット相手のクモハ101-202(塗装変更車)は旧クモハ101-148(元ラシ105F:Mc148)による車体更新が決定する。
その旧クモハ101-148は再生産品車両であり新旧LOT混結ユニット出現を嫌いモハ100-256(再生産品)への更新に至った。
敢えなく離脱となった旧モハ100-256(元ラシ107F:旧製品)は貴重な狭幅Hゴム支持車であるが原因不明の車体不等沈下を抱える。
現在モハ100形用床板の保管品は無く戦列復帰には新編成組成と動力ユニット新規搭載が条件で取り敢えず単独保留車とした。
辛うじて廃車こそ免れたものの再生産品LOT狭幅Hゴム再現側面窓セルは元サハ101-209(元トタ5F:Tc14)へ転用する予定である。


クハ100-34(車体更新車)。
※弁天橋区仕様。

ラシ107Fの塗装変更車体廃止は2018年7月に竣工したクハ100-34(弁天橋区仕様)が嚆矢となった。
部品取用だったクハ100-86Assy車体(Mc170)を転用しておりラシ107Fでは唯一の弁天橋区仕様に該当する異端車である。
弁天橋区仕様車の塗装被膜は旧製品車両とほぼ同等でクハ101-85以下4両(旧製品)に馴染んでいる。
側面窓セル窓サッシ印刷補修施工車であるがクハ101-85も油性メタリックマーカー式で改修を行ったため埋没してくれた。
またクハ101-81,クハ100-30(ラシ104F)以来となる新金型運転台付中間組込車が久々に登場した。
既に旧製品先頭車両の車体更新は完了し以後の編成増備でも車両異動を要さないため珍しい存在ではなくなると思われる。
第二次車体更新はツヌ122F(Mc155)の組成変更と同期したサハ101-247,サハ101-290(再生産品)が対象となった。
このうちサハ101-247用種車はサハ101-108(ツヌ122F:M'c170)だがサハ101-108(ツヌ118F:再生産品)の未改番車であった。
十代目ツヌ118Fからの離脱時に供出した部品へと復された挙げ句初期計画のラシ107Fへ異動する珍展開が繰り広げられた。


ラシ101F,ラシ107F。
※弁天橋区仕様,再生産品。


ラシ104F,ラシ105F。
※再生産品,旧製品。

また旧ラシ107Fは塗装変更車組成に加えラシ101F(Mc201:弁天橋区仕様+旧製品)とのプロトタイプ競合が弱点となっていた。
旧製品編成再編によりラシ104F(再生産品)との差別化を図ったラシ105F(Mc148:旧製品)では前面窓支持色変更試行も加えた。
この結果は良好に感じられ旧ラシ107Fも旧製品前面窓支持色変更試作編成へ充てる計画が急浮上する。
しかし側面用灰色JRマークインレタの残数が厳しくなりつつありラシ105Fに続く旧製品編成再編は廃案となった。
結局旧クモハ101-148,旧クモハ100-160(元ラシ105F:再生産品)が車体更新用種車に確定しJRマークも温存された。
LP402前照灯編成がラシ101Fと重複する問題は101系800番代LOT前面窓セル等の流用で軟着陸に成功した。
101系800番代(ムコ10F:Mc194)は側面窓セルと同じく前面窓セルもHゴム支持印刷がやや暗く再現されている。
これによりクモハ101-201,クモハ100-192(ラシ101F:弁天橋区仕様)とは印象が若干異なる前面見附に仕上がった。
再生産品車両と旧製品車両の違いこそ存在するがLP411前照灯編成であるラシ104F,ラシ105Fでの再現差異に近い。
奇遇にも2編成ずつが在籍する習志野区仕様LP402前照灯編成,LP411前照灯編成で類似の手法が採り入れられている。
また再生産品車両は再生産品LOT狭幅Hゴム支持印刷再現側面窓セル装着車で統一し編成見附にも変化を与えた。
微々たる差異ではあるものの4+6編成で揃う習志野区仕様では十分な差別点になると思う。


クハ101-75 [27C 飯田橋]:ツヌ102F(現行LOTライト基板更新車)。
※旧製品。

その他クハ101-85,クハ100-34(ラシ107F)には各々竣工経緯を由来とする現行LOTライト基板が残されていた。
改修入場に併せクハ101-75,クハ100-59(ツヌ102F:Tc75)の現行LOTライト基板更新も同時施工した。
現存する1stLOTライト基板装着編成では特にクハ101-75(ツヌ102F:旧製品)の照度低下が著しかった。
現行LOTライト基板更新は開始からまだ日が浅くカノ1F(Mc178:旧製品),ラシ105Fに続く3編成目となった。
但し予め作業時間は然程要さないと判っていたため車体改修入場を迎えたクハ101-85,クハ100-34と並行させている。
クハ101-85,クハ100-34用現行LOTライト基板は殆ど点灯機会を得られておらず更新用途には最適だった。
別途現行LOTライト基板装着車を用意する事無くツヌ102Fの点灯照度向上へと結び付けられた。
ひとまずツヌ102Fは無事現行LOTライト基板更新を終え再出場となったがまだ1stLOTライト基板装着編成が多数残っている。
今後運転台付中間組込車の入場で現行LOT相当ライト基板を発見した際には1stLOTライト基板振替も行う方向である。




ラシ107Fサイドビュー(クモハ101-202:車体更新車)。
※再生産品。


ラシ101Fサイドビュー(クモハ101-201:クモハ101-170改装車)。
※弁天橋区仕様。

習志野区仕様ではATS-B形車上子付胴受(101系メイクアップパーツ1:11-510)を標準仕様としている。
クモハ101-202,クモハ100-191(再生産品)はDT21非動力台車こそ交換となったが種車の床板を受け継いでいる。
当然ながらATS-B形車上子付胴受ごと流用しており習志野区仕様5編成の下廻りは統一が維持された。
これに加え全編成ともクイックヘッドマーク用マグネット付プリズムケースで揃えられた。
今のところクイックヘッドマーク機構は[101系さよなら]ヘッドマークを掲げるラシ104F-2(T264)しか必要性が無い。
但し分散させるより管理が行い易くラシ107Fにもクイックヘッドマーク用マグネットを取り付けた。
なおまだ余裕のあるクイックヘッドマーク用マグネットに対しATS-B形車上子付胴受は入手が困難である。
よって習志野区仕様の増備を行える環境ではないがプロトタイプは一通り揃えられており各編成とも独自性を有する。
だが旧製品編成再編断念によりラシ101Fとラシ107Fは新金型車体編成が共通要素として残った。
しかしクモハ101-201,クモハ100-192は何れも初代弁天橋区仕様(Mc170)が種車で再生産品車両とは塗装仕上げが異なる。
急いて組成した旧ラシ101F(弁天橋区仕様+旧製品+塗装変更車)だったが逆にラシ107Fとの識別点となった。


旧ツヌ118F。
※旧製品。

そしてラシ107Fに集約配置されていた塗装変更車6両は全てが廃車され部品取車となった。
クハ100-34を除いた5両は十四代目ツヌ118F(Mc155:旧製品←旧ツヌ118F)の投入が車体更新の起点である。
十代目ツヌ118Fと同様十四代目ツヌ118Fも分散配置へと至ったが旧ラシ107Fの塗装変更車廃止を間接的に支えた。
部品取名目での導入を車体更新用途へ切り替えた狙いはラシ107Fで結実している。
これで更新予定の塗装変更車はモハ101-68(カノ13F:Mc59),サハ101-239(ツヌ131F:Mc70)まで削減が図られた。
見附に劣るモハ101-68,サハ101-239も早急な車体更新が行えるよう種車の確保に当たる。
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