試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

クモハ101-148[ラシ105F] 車体振替 (旧クモハ101-152[元ツヌ103F] 改番,LP411前照灯交換,前面窓支持色変更試行) ※'旧製品

2018-10-07 22:08:55 | 国鉄/JR101系
僚車。

旧製品編成再編に伴うKATO製JR101系ラシ105F(Mc148:再生産品+旧製品)の最終入場車はクモハ101-148(再生産品)となった。
車体振替用種車にはツヌ103F(Tc48:弁天橋区仕様+旧製品)から捻出した旧クモハ101-152(元ツヌ103F:旧製品)を起用する。
クモハ100-160(ラシ105F:旧製品←旧クモハ100-183:元ツヌ103F)と同じく旧クモハ101-152も初の先頭車両充当を迎えた。


JR101系クモハ101-148(ラシ105F)。
※再生産品。

クモハ101-148(ラシ105F:旧製品)への車体振替工程は原則クモハ100-160(ラシ105F)に倣う。
下廻りには現行LOTライト基板が取り付けられているクモハ101-160用再生産品LOT床板一式を流用する。
旧製品編成での現行LOTライト基板更新は国鉄101系カノ1F(Mc178)から本格開始されたばかりでラシ105Fは2例目となった。
クモハ101-148用種車はクモハ101-155(ツヌ118F:再生産品)のため工程に付帯して現行LOTライト基板更新が行える。
但しラシ105Fの車体振替で旧製品編成が純増する一方1stLOTライト基板のまま残る旧製品先頭車両への対応は難しくなった。
たまたまラシ105Fでは現行LOTライト基板捜索を免れたが今後は現行LOTライト基板捻出車選択から始めなければならない。


入工中のクモハ101-148,旧クモハ101-152 (ラシ105F,元ツヌ103F)。
※再生産品,旧製品。

旧クモハ101-152もツヌ103Fへのメーカー塗装瑕疵車両集約により押し出されただけで車体状態に不足は無い。
初竣工以降より運転台付中間組込車の位置付けは変わっておらず先頭車両への抜擢に適していた車両だった。
保留車へ廻された旧クモハ101-152だがクモハ101-152(旧製品←旧クモハ101-184:元ツヌ123F)とは対照的な経緯を辿る。
旧製品先頭車両の再配置はクハ101-64,クハ100-34(ツヌ108F:Mc133)で試行した前面窓支持色変更が引き金となった。
本格採用へと傾きつつあるが運転台付中間組込車の再異動は旧製品先頭車両にて施した車両更新,車体更新を否定してしまう。
よって既存編成からの旧製品車両振替施工は旧クモハ101-152,旧クモハ100-183が最初で最後になると思われる。


[クモハ101-152]:2-4位側。

クモハ101-148(ラシ105F)への改番は最早恒例となった[クモハ101-152]標記を継続使用する節約式とした。
だが旧クモハ100-183から一転し[クモハ101-152]は容易な剥離とは行かずばらばらに崩れてしまった。
転写糊も広範囲に広がってしまいペイントリムーバー式印刷消去車では欠かせない清掃作業が厄介であった。
せっかく残した[クモハ101-152]を傷めないよう注意を払ったものの2-4位側では[クモハ101-152]を失っている。
最終的にラプロス#8000での塗装被膜修正と並行して[クモハ101-152],[クモハ101-152]標記跡の転写糊除去を終わらせた。
なお剥離失敗により2-4位側が[クモハ101-152]へと変わってしまったため1-3位側,2-4位側でインレタの組み合わせは異なる。


[クモハ101-1[4][8]]:1-3位側。

車両番号標記インレタはクモハ100-160(ラシ105F)に続き73系用,201系用高経年台紙を充てた。
予定通り1-3位側の車両番号標記は[クモハ101-1]+[4]+[8]と節約式改番が実っている。
だが[クモハ101-148]は転写力が極端に落ちた[8]標記インレタが多く再転写を繰り返した。
元々使い残しが激しい古インレタだったため[クモハ101-148]は同一台紙からの抽出で纏められた。
計算が狂った2-4位側だったが[クモハ101-]+[1]+[4]+[8]の組み合わせで改番を終えた。
各所に点在する崩れた組標記インレタを拾った割には十分な車両番号配置へ至ったと思える。
ただ同じ台紙にはクハ201-148用組標記が残っておりこれに気付いたのは改番終了後で最早手遅れだった。
所要標記抽出ばかりに気を取られた結果組標記が活かせる機会を見事に逃している。


所要部品毎に区分けされた旧クモハ101-148。

分解は新旧クモハ101-148の同時進行を避け旧クモハ101-148(元ラシ105F:再生産品)から開始した。
当初車体と尾灯用プリズム以外は全てクモハ101-148(ラシ105F)へ転用する予定だった。
ところが旧クモハ101-148用[三鷹]幕には嵌合の窮屈さを示す変形が生じており切り出し済保管品と振り替えている。
前照灯寄の縦方向に白濁が走る[三鷹]幕は先頭車両用としては不向きと言え中間組込車で活用するしかない。
クモハ101-148での地味な変更点はクイックヘッドマーク用マグネットの前後方向入れ換えである。
別途追設を要した旧クモハ101-148では武蔵小金井区,豊田仕様とは逆向きにマグネットが挿入されていた。
単にマグネット装着車の仕様を揃える名目だけだったがクランパーで引き抜く際に一部が崩れてしまった。
機能へ及ぼす影響はまず無いと思われるものの灰色で仕上げられた面よりも硬度が低いのかもしれない。


木工用ボンドで固定したLP411前照灯(クモハ101-148)。

さっそく旧クモハ101-148(元ラシ105F)から撤去した部品をクモハ101-148(ラシ105F)へ移設する。
最初に取り掛かった前照灯交換ではLP411前照灯ライトレンズへの細工が裏目となった。
初竣工より一貫してLP402前照灯車を貫き通してきた旧クモハ101-152は前照灯取付孔拡大が未施工だった。
稀ではあるが旧製品車両でもLP411前照灯交換に難儀しない個体が存在しクモハ101-148はこの該当車だった。
未確認のままLP411前照灯用ライトレンズ後端部を狭幅へと加工してしまったため逆に安定性が失われた。
その結果傾斜に加え脱落しそうな嵌合精度しか確保できなくなり木工用ボンド固定併用を余儀無くされている。
なお木工用ボンド塗布部は車体前照灯取付孔断面とし装着後にライトレンズ導光部を拭き上げた。


支持色変更施工直後の前面窓セル(クモハ101-148用)。

クモハ100-160(ラシ105F)では前面窓支持色変更試行時に僅かな綻びが顔を出し前面窓へのインク流出を招いた。
決して油断した訳ではないがガンダムマーカーのインク排出過多が原因で前面窓の修正も必ず成功するとは限らない。
そこで適宜インク排出量調節を行いながら順次前面窓Hゴム支持モールド全周の塗り潰しまで漕ぎ着けた。
塗布直後は均一に見えたHゴム支持再現だったが時間が経過すると共に塗斑が現れたため塗り直しを行っている。
まだいまいちガンダムマーカーインクの特性が掴めておらず前面窓支持色変更本格採用に向けての課題となった。
この後旧クモハ101-148(元ラシ105F)用側面窓セルへ交換しJRマーク転写に移ったが剛性確保のため一旦床板を嵌合させている。


一回で打ち切ったJRマーク転写(クモハ101-148)。

灰色JRマークは前面用:TOMIX製旧インレタ,側面用:TOMIX製103系High-Grade製品付属インレタを持ち出した。
両者では色温度差があり統一感に欠けるが在籍する101系習志野区仕様は何れもTOMIX製旧インレタで揃えられている。
5編成の前面見附に共通項を持たせるためクモハ101-148(ラシ105F)もTOMIX製新旧JRマークが共存する結果となった。
JRマークインレタは補充の目途が立たず絶対数に限りがある側面用だけは傾きと欠損を見切り一発転写で済ませている。
また転用先に流動要素を含んでいた旧クモハ101-148,旧クモハ100-160(元ラシ105F)はラシ107F(Mc202)への異動が確定した。




クモハ101-148 [11C 三鷹]:第三次前面窓支持色変更試行,LP411前照灯交換,再生産品LOTホース付ジャンパ栓納め取付,JRマーク転写,運行番号・行先表示変更。
※旧製品。


クモハ101-152 [61 千葉]:ツヌ103F(再生産品LOTホース無ジャンパ栓納め取付車)。
※旧製品。

クモハ101-148(ラシ105F)は先頭車両へ変更となるためジャンパ栓納め部品をホース無からホース付に交換した。
長らく旧製品LOT品に拘ってきたジャンパ栓納め部品だがクモハ101-152(ツヌ103F)で再生産品LOT品の初試用に踏み切った。
そのクモハ101-152は運転台付中間組込車であり遠慮なく再生産品LOTホース無ジャンパ栓納めの試験採用が行えた。
部品単体で伺えた車体との色温度差は殆ど気にならずクモハ101-148には再生産品LOTホース付ジャンパ栓納めを取り付けた。
ホース付ジャンパ栓納めでも車体色に馴染み弁天橋区仕様(Mc170)品,再生産品LOT品は十分な戦力になると判った。
ツヌ118F(Mc155:旧製品)の増備が途絶え旧製品LOTジャンパ栓納め部品残数はそろそろ底が見えてきた頃合いである。
この色温度差で留まるならば弁天橋区仕様品,再生産品LOTホース付ジャンパ栓納めへの切り替えは抵抗無く行えると思う。


クモハ101-148 点灯試験[11C 三鷹]:前照灯(現行LOTライト基板更新,表示器点灯色変更済プリズムケース交換施工)。
※旧製品。


クモハ101-148 点灯試験[11C 三鷹]:尾灯(現行LOTライト基板更新,表示器点灯色変更済プリズムケース交換施工)。
※旧製品。


クモハ100-160 点灯比較[11C 三鷹]:ラシ105F(現行LOTライト基板更新車)。
※旧製品:表示器点灯色変更施工車。

旧クモハ101-152用尾灯用プリズムを旧クモハ101-148(元ラシ105)用プリズムケースへ移設し旧製品車体に対応させた。
表示器用プリズムへの点灯色変更対策はクモハ101-148(ツヌ105F-2→ラシ105F)時代に施工済であり省略となった。
旧クモハ101-148用再生産品LOT床板も流用が図られクモハ101-148(ラシ105F)は自動的に現行LOTライト基板へと更新された。
そのためクモハ101-148の点灯試験は前尾灯,両表示器類とも旧クモハ101-148と変わらない結果に辿り着いている。
折しも水性マッキーを切らしている最中だったため助かったが早急に用意しなければならない。
ただラシ107F(塗装変更車+再生産品+旧製品+弁天橋区仕様)も車体更新はラシ105Fを踏襲する方向であり乗り切れると思う。
なお種車のクモハ101-155,クモハ100-108(ツヌ118F:再生産品)とも当初からライトスイッチ部品が無く非点灯には出来ない。




クモハ101-148(旧クモハ101-152 改番,再生産品LOT屋根板・側面窓セル交換施工)。
※旧製品。


モハ100-170(ラシ105F:再生産品LOT側面窓セル装着車)。
※旧製品。

不安要素だった側面用JRマーク転写は多少見切った部分があり理想とは若干離れた結果となった。
しかし引きでは誤魔化せる範囲にあると考えクモハ101-148(ラシ105F:旧製品)を竣工させている。
ユニット相手のモハ100-170(ラシ105F:旧製品)とは全部品LOTが合致しており折衷仕様で揃う形態に至った。
再施工した前面窓Hゴムモールドの塗り潰しだが直後に見られた塗斑を抑えられたように思える。
よってクモハ101-148も第三次前面窓支持色変更試作車としての役割を十分に果たしてくれると考えている。


補修した側面窓セル窓サッシ(旧クモハ101-148用)。

ラシ105Fから離脱した旧クモハ101-148(元ラシ105F)にはラシ107F(再生産品+旧製品+弁天橋区仕様)への異動準備を施す。
相互交換となった旧クモハ101-152用側面窓セルだが窓サッシ印刷には斑点状剥離が発生していた。
クモハ101-202(ラシ107F:塗装変更車)の車体更新は旧製品LOT側面窓セルのままとする予定で窓サッシ修正を本施工とした。
そのため部分補修から全段補修に切り替えたが中段窓サッシモールド塗布時の油性メタリックマーカー踏み外しは皆無だった。
旧クモハ101-152用側面窓セルの修繕は短時間で終了となり残る部品を寄せ集め旧クモハ101-148も車両へと復帰させた。




旧クモハ101-148(元ラシ105F:旧製品LOT屋根板・側面窓セル交換,側面窓セル窓サッシ印刷補修施工)。
※再生産品。

ラシ107Fの塗装変更車廃止は旧クモハ101-148+旧モハ100-170,旧クモハ100-160+旧モハ101-208(再生産品)にて行われる。
旧製品編成再編も可能だったが旧クモハ101-148,旧クモハ100-160(元ラシ105F)へ転写済の側面用JRマークが強く作用した。
インレタの余裕があればラシ101F(Mc201:弁天橋区仕様+旧製品)との差別化もあり措置はまだ決まっていなかったと思われる。
予想以上に錯覚効果が感じられる前面窓支持色変更だが今のところ習志野区仕様ではラシ105Fだけで留まる方向となった。
だが側面用JRマークの動向次第ではラシ107Fを旧製品編成へ再編するかもしれずその際は漏れなく施工項目に挙がると思う。
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