試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

クモハ101-202[ラシ107F] 車体更新 (旧クモハ101-148[元ラシ105F] 改番,前面窓セル交換施工:塗装変更車体廃止) ※'再生産品

2018-10-28 21:59:46 | 国鉄/JR101系
一掃。

KATO製JR101系ラシ107F(Mc202:塗装変更車+旧製品+弁天橋区仕様)では最後となる塗装変更車廃止へと取り掛かった。
今入場ではクモハ100-191(ラシ107F:再生産品)に続きクモハ101-202(ラシ107F:再生産品)を竣工させる。
作業が完了すればクモハ101-59,クモハ100-34(カノ13F:Mc59)を除き運転台付黄色5号塗装変更車は消滅となる。


JR101系クモハ101-202(ラシ107F)。
※塗装変更車。

入場したクモハ101-202(ラシ107F:塗装変更車)はクハ101-73(ラシ105F:Mc148)へ再生産品LOT側面窓セルを譲ったばかりだった。
代わりに旧製品LOT側面窓セルが取り付けられたためクモハ101-202(ラシ107F)への流用は行えなくなっていた。
だがクモハ101-202用種車にはラシ105F(旧製品)から押し出された旧クモハ101-148(元ラシ105F:再生産品)が充当できた。
旧クモハ101-148はクモハ101-180(ツヌ113F:Tc74)との振替えで狭幅Hゴム支持印刷再現側面窓セル装着車に改められていた。
従って側面窓セル交換は必要無く直接クモハ101-202を旧クモハ101-148で置き換える工程となっている。


入工中のクモハ101-202,旧クモハ101-148 (ラシ107F,元ラシ105F)。
※塗装変更車,再生産品。

旧クモハ100-160(元ラシ105F:再生産品)を改番したクモハ100-191(ラシ107F)では車両番号標記インレタ転写が壁になった。
新インレタはフォント太さがモハ100-256以下8両(ラシ107F)とフォント太さが合致せず使用できなかった。
その結果転写力の低下した高経年台紙による改番しか手段は無くなり2-4位側では苦しい状況に追い込まれている。
当然ながらこの課題はクモハ101-202の車体更新でも引き継がれるため改番を第一工程に前倒しした。
インレタ所要数を減らすには[クモハ101-148]標記までを継続使用する節約式改番が理想的だった。
しかし旧クモハ101-148は車両番号標記周囲の塗装被膜状態が思わしくなく途中で路線変更に迫られた。


[クモハ101-148]:2-4位側。

残すつもりだった[クモハ101-148]標記だが転写糊が強力で崩れるだけに留まった[クモハ101-148]の影響を受けた。
車体清掃中には2-4位側の[クモハ101-148]が失われ続けざまに1-3位側も[クモハ101-148]を歪ませている。
旧クモハ101-148はラプロス式印刷消去車であり[クモハ101-148]標記除去での躓きは計算に入れていなかった。
またラプロス式車両番号標記印刷消去そのものも上手く行っておらずそれとなく成形色が伺える状態だった。
2-4位側は節約式改番に拘り[クモハ101-148]を存置したためこれ以上の隠蔽は不可能である。
それに対し[クモハ101-148]標記跡が全て顔を出した1-3位側はどうにか誤魔化せそうに思えた。


[[クモハ][10][1][-][2][0][2]]:1-3位側。

さっそく1-3位側の改番へと取り掛かったがここでクモハ100-191を一旦[クモハ101-191]に誤転写した影響が出た。
高経年台紙からクモハ101形用組標記が消え去ってしまい[クモハ101-202]は細切れで組み合わせるしかない。
経年の浅いインレタによる太文字標記も止む無しと考えたものの2-4位側には[クモハ101-148]が残されている。
そのため気を取り直し古インレタでの継ぎ接ぎ転写で凌ぐべく所要標記捜索に当たった。
1-3位側は[クモハ]+[10]+[1]+[-]+[2]+[0]+[2]と苦しい組み合わせになったがまずまずの配置に持ち込めたと思う。
続く2-4位側の追加転写は同一台紙に使い残した組標記インレタがあり[クモハ101]+[-2]+[0]+[2]を繋ぎ合わせた。
だが節約式改番を採用した弱点として印刷消去痕周囲の成形色が伺えてしまい1-3位側よりも劣る仕上がりに留まっている。
ちなみにクモハ100-191(ラシ107F)とクモハ101-202(ラシ107F)だけで101系用古インレタ3枚がお役御免となった。


クモハ100-191での工程を踏まえ切り分けた流用部品 (旧クモハ101-202)。

後から交換部品が追加されたクモハ100-191(ラシ107F)の工程順は結果的に作業効率を悪くさせた。
旧クモハ101-202(元ラシ107F)も部品状態は然程変わらないと考え流用品,転用品,保管品に区分しながら分解を進めた。
案の序旧クモハ101-202用DT21非動力台車は黒染車輪踏面劣化が激しく元クモハ101-148用を移設している。
またクモハ101-202(ラシ107F)に廻ってきたプリズムケースにはクイックヘッドマーク用マグネットが無かった。
ラシ107Fがヘッドマークを掲げた実績は不明だがクモハ100-191と揃える名目だけで保管品を転用した。
クモハ100形用動力ユニットしか転用先がないガイド無プリズムケースからクイックヘッドマーク用マグネットを捻出している。
なおこれは前照灯用プリズムガイド付プリズムケースへの更新が実施された国鉄101系トタ5F(Tc14)の発生品である。


新たに挿入したマグネットと点灯色変更対策を施した表示器用プリズム先端部(クモハ101-202用)。

表示器点灯色変更対策を終えていた旧クモハ101-202(元ラシ107F)用プリズムケースは流用対象に含めなかった。
クモハ100-191(ラシ107F)の表示器点灯色温度へ近付けるには新規施工となる旧クモハ101-148用が適していた。
表示器用プリズム先端の塗り潰しは殆ど手間を要さず両車とも施工時期が揃うため色温度調整も不要となった。
その他旧クモハ101-202からはATS-B形車上子付胴受(101系メイクアップパーツ1:11-510)を有する床板が流用された。
旧クモハ101-148用床板はクモハ101-148(ラシ105F:旧製品)との振替えで旧製品LOT品に交換されており当然の選択だった。
短期間で再生産品LOT相当床板へ復帰となったが座席部品及び台枠との相性を維持すべく締結ビスも継続使用している。


屋根板を開孔して取り付けられているKATO製B形防護無線アンテナ(クモハ101-202)。

習志野区仕様では必須のKATO製B形防護無線アンテナが取り付けられた旧クモハ101-202(元ラシ107F)用屋根板は流用した。
ラシ106F(Mc191:旧製品),ラシ104F(Mc136:塗装変更車+旧製品)まではアンテナ取付脚を切り落とした上で接着固定していた。
しかしこの方式は耐久性に難があると判りラシ101F(Mc201:弁天橋区仕様+旧製品)から屋根板へ取付孔を設けるよう改めた。
複雑な部品交換を経た旧クモハ101-202だったが取付脚固定方式が採用された再生産品LOT品であり現状のまま移設している。
これはクモハ100-191(ラシ107F)も同一仕様でラシ107FでのKATO製B形防護無線アンテナ脱落は防げると思う。
そしてクモハ101-193(元ツヌ107F-2:Mc193)の系譜を引き継ぐ101系800番代LOT前面窓セルに置き換えた。
助士側縦桟の銀色印刷が若干掠れているものの前面見附に影響を及ぼす程ではなく他車両との交換は行っていない。


組み立てを終えた旧クモハ101-202,クモハ101-202 (元ラシ107F,ラシ107F)。

組み立てはクモハ101-202(ラシ107F)ではなく旧クモハ101-202(元ラシ107F)を先行させた。
通常は残り物で構成される都合から車体更新車に先を越されるが旧クモハ101-202用部品は早めに確定していた。
締結ビス混同防止やクモハ101-202用プリズムケースへの小細工が重なり事前に待避させている。
なお旧クモハ101-202は廃車が前提であり多少曇りが見られた側面窓セルの清掃以外手を着けていない。
車体更新工程が床板関連に集中したためクモハ101-202,旧クモハ101-202は入場前とほぼ同一形態で姿を現している。
そのため外観変更はKATO製B形防護無線アンテナの活用と連動した屋根板色温度程度となった。




クモハ101-202 [07C 津田沼]:屋根板・101系800番代LOT前面窓セル・ATS-B形車上子付胴受交換施工。
※再生産品。

旧クモハ101-148の行先表示類変更とLP402前照灯交換はクモハ101-148が車体振替入場した際に施工済だった。
在籍編成が少ない習志野区仕様は行先表示を振り分けておりラシ107Fへの異動確定に伴い車体更新準備を進めた。
現在はラシ101F:[中野]幕,ラシ104F:[千葉]幕,ラシ105F:[三鷹]幕,ラシ106F:[御茶ノ水]幕,ラシ107F:[津田沼]幕が採用されている。
車体更新完了後もラシ107Fを[津田沼]幕から変更する考えは無く事前に[07C 津田沼]表示へ改めておいた。
塗装変更車に取り付けた運行番号,行先方向幕部品は塗料が付着する前例があったため別途保管品を起用している。
黄色5号LP411前照灯は保管品が尽きており自動的に旧クモハ101-148からクモハ101-148へ移設となった。
代わりに旧クモハ101-148にはメーカー塗装品のLP402前照灯を充てクモハ101-202(ラシ107F)への改番に備えた。
その後クモハ101-202用種車は一旦見直され旧製品車両に傾いたが結局初期計画へと戻り事前更新準備が奏功してくれた。


クモハ101-202 [07C 津田沼]:前照灯(表示器点灯色変更施工)。
※再生産品。


クモハ101-202 [07C 津田沼]:尾灯(表示器点灯色変更施工)。
※再生産品。


クモハ100-191 点灯比較[07C 津田沼]:ラシ107F(表示器点灯色変更施工車)。
※再生産品。

敢えて新規施工とした表示器点灯色変更対策だが大凡クモハ100-191(ラシ107F)が放つ色温度と同系統になった。
仮に旧クモハ101-202用プリズムケースを流用した場合には点灯色温度差異が発生する事態へ陥っていたと思う。
クモハ101-202(ラシ107F),クモハ100-191とも水性マッキーは一重塗りで揃い計算通り誤差の範囲内に収まった。
なおクモハ101-202は[津田沼]幕だけ傾きが見られ見事にクモハ100-191と同一方向で揃った。
よってラシ107Fは行先方向幕に撚れを有する両先頭車両が編成を締める妙な特徴が生まれてしまった。
ちなみに再生産品車両では適度な運行番号,行先方向幕部品の嵌合精度を有する個体と出会った記憶がない。
更新工程には含まれなかった[07]幕,[津田沼]幕への交換だが同時施工であれば苦戦していたと思われる。




クモハ101-202(旧クモハ101-148 改番,再生産品LOT屋根板交換施工)。
※再生産品:車体更新。

遂にクモハ101-202(ラシ107F:再生産品)が竣工を迎えラシ107F最後の塗装変更車もメーカー塗装車へ代替となった。
また塗装変更車だった6両はクハ100-34(ラシ107F:弁天橋区仕様)を除き狭幅Hゴム支持車に置き換えられている。
中野方と同じく千葉方もクモハ101-202+モハ100-256+サハ101-247(ラシ107F:再生産品)3両が同一仕様で揃った。
一方更新対象から外れたクハ101-85以下3両(ラシ107F:旧製品)及び上記のクハ100-34は広幅Hゴム支持車のまま残存する。
だがこれは異LOT混結編成の宿命でもありラシ107F(塗装変更車+再生産品+旧製品)時代に比べれば十分だと思う。


クモハ101-191,クモハ101-202 (ラシ106F,ラシ107F)。
※旧製品,再生産品。


クモハ101-148,クモハ101-202 (ラシ105F,ラシ107F)。
※旧製品,再生産品。

クモハ101-202(ラシ107F)でも101系800番代LOT前面窓セルへ交換した効果は健在だった。
ラシ101Fとの差別化だけを名目としたが在籍する習志野区仕様5編成の前面見附が微妙に異なる結果となった。
旧製品保持編成に指定されたラシ106Fはクモハ101-191:LP402前照灯車,クモハ100-171:LP411前照灯車が組み合わされる。
LP411前照灯交換による前面見附違和感緩和策が採れなかったクモハ101-191(ラシ106F:旧製品)ではJRマーク転写位置を下げた。
これで多少なりとも錯覚効果を得られたと思っていたが独自仕様のクモハ101-202が登場し相殺されたように映った。
その点ラシ105FはLP411前照灯編成かつ第二次前面窓支持色変更試作編成でありラシ107Fとの共通項が強味となっている。
仮に種車が初代ツヌ118F(Mc155→旧ラシ106F:Mc155)でなければラシ106Fも前面窓支持色変更試作編成に充当していたと思う。




元クモハ101-202(元ラシ107F:廃車,旧製品LOT屋根板交換施工)。
※塗装変更車。

そしてクモハ101-202(ラシ107F)に代わって旧クモハ101-202(元ラシ107F:塗装変更車)は廃車となった。
種車は黄色5号運転台付新金型車両初登場を飾った旧クモハ101-136(元ラシ104F←クモハ101-193:ムコ10F)であった。
ラシ104F時代には[101系さよなら]ヘッドマークを掲げる等記念すべき車両だったが塗装技量の拙さには敵わず引退となる。
それでも初代弁天橋区仕様(Mc170),十代目ツヌ118F(Mc155:再生産品)導入までの繋ぎとして十分な働きを見せたと思う。
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