試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

クハ100-30[ラシ104F] 車体更新 (クハ100-78[ツヌ118F] 改番,LP411前照灯・旧製品LOT屋根板・側面窓セル交換施工) ※'再生産品

2017-01-24 21:20:34 | 国鉄/JR101系
軟着陸。

KATO製JR101系ラシ104F(Mc136:再生産品+旧製品)の車体更新はクハ100-30(旧製品)を以て運転台付車両が全て終了する。
クハ100-30(ラシ104F:再生産品)もクハ101-81(ラシ104F:再生産品)と同様の工程としDT21非動力台車も交換対象に加わった。
所要となる黄色5号LP411前照灯は別途塗装変更品を用意しクハ100-78(ツヌ118F:Tc75)へ取り付ける算段とした。


JR101系クハ100-30(ラシ104F)。
※旧製品。

クハ101-81(ラシ104F←クハ101-75:ツヌ118F)の車体更新では古インレタの所要標記抽出に時間を要した。
ラシ104F-2(T264)内での極力フォント太さを揃えるべくクハ100-30(ラシ104F)への改番もクハ101-81と同じ台紙に頼る。
だがこの高経年台紙は[3]標記インレタがかなり減った虫食い状態のため余り失敗できない状況にあった。
まだモハ101-230(ラシ104F:旧製品)が入場を控えており[3]標記はある程度残しておかなければならなかった。
そのため妙な抑圧感に苛まれながらクハ100-30(ラシ104F)とクハ100-78(ツヌ118F:再生産品)を同時入場させている。


入工中のクハ100-78,クハ100-30 (ツヌ118F,ラシ104F)。
※再生産品,旧製品。

滞りなく分解できたクハ100-30(ラシ104F)に対しクハ100-78(ツヌ118F)は1-3位側用側面窓セルがなかなか外れなかった。
斜めにしても直ぐに側板へ戻る始末でクロスを被せたプラスチックドライバー3本を挟み込み撤去可能な角度まで至らせた。
側面窓セルはプラスチックドライバーが差し込み可能な箇所に限りがあるためHゴム支持モールドを傷めないよう注意している。
なお側面窓セルを撤去した際に妻板付近から擦過音が生じたが妻面窓セルに異常は見られず原因不明のままとなった。
元クハ100-30用側面窓セルをクハ100-78へ移設する際も同じような擦過音が発せられ1-3位側用の組み込みに難航した。
その後何度も妻面窓セルを嵌め直したが結果は変わらず強引に取り付けるしか手が無くなってしまった。
ここでもHゴム支持モールド保全が最優先とされ先ず側面窓上辺と車体を揃えた後に腰板側の押し込みへと移った。
何とか組み立てられたもののこれまでの車体更新車では現れなかった現象で個体差とは考え難く今ひとつ釈然としない。


部品交換を終えたクハ100-78,クハ100-30。

クハ100-30(ラシ104F)用床板はクハ100-78(ツヌ118F)用床板と元クハ100-30(ラシ104F)用DT21非動力台車を組み合わせた。
また再生産品車両と旧製品車両では尾灯径が異なるためクハ100-78用プリズムケースへの交換も行っている。
そしてようやく改番工程に突入したが生憎クハ100-78は車両番号標記印刷位置偏位が著しい癖のある個体だった。
加えて印刷が濃い曲者でもあり先ずラプロス#4000にて[クハ100-78]標記印刷を崩しラプロス#6000へ切り替えた。
次のラプロス#6000も擦る感覚ではなく表面に軽く当てる程度とし印刷全体が薄くなる時を待った。
最後は僅かに残る[ハ100-78]標記印刷跡直上でラプロスを回転させ完全消去まで漕ぎ着けている。


[クハ100-78]:2-4位側。

消しゴムと磨きクロスで[クハ100-78]標記跡を均したところ塗装被膜の擦過痕は最小限に留められた。
成形色も顔を出しておらず無事に第一関門を突破できたがまだ古インレタからの所要標記抽出が待っている。
クハ101-81(ラシ104F)と同じく1-3位側,2-4位側共に[クハ100-30]以外はバラ標記インレタを組み合わせなければならない。
どうにか[クハ100-30]:[クハ]標記,[クハ100-30]:モハ100形用組標記に決定した一方[3]標記インレタは残4しかなかった。
一度でも失敗するとモハ101-215(ツヌ118F:Tc75モハ101-230:ラシ104F)の改番は別台紙に変更せざるを得なくなる。
経年劣化も不安視され[クハ100-30]は爪楊枝とバーニッシャーを二度擦り当てる剥離防止策にて対処した。


[[クハ][100-][3][0]]:2-4位側。

続く[クハ100-30]は使い残した組標記インレタで締めたがここでも[クハ100-30]の保全を最優先とした。
結果1-3位側,2-4位側とも[クハ]+[100-]+[3]+[0]での組み合わせとなり継ぎ接ぎ具合はクハ101-81(ラシ104F)と変わっていない。
モハ100形用組標記インレタを活用しながらも[クハ100-30]が若干傾斜するなど配置は今ひとつに終わった。
特に2-4位側は[クハ100-30]のずれが著しく旧クハ100-30(元ラシ104F:旧製品)を下回ってしまった。
前途の通り[3]標記インレタ残数が限られており[クハ100-30]を削ぎ落としかねない再転写は見送りとなった。
今後細フォントインレタが入手できればサハ101-264(ラシ104F-2:再生産品)以降の車体更新車を含め修正する予定である。


旧クハ100-30,クハ100-30 (元ラシ104F,ラシ104F)。
※旧製品,再生産品。

クハ100-30(ラシ104F)も旧クハ100-30(元ラシ104F)時代の行先表示類を引き継がせ[53C 館山]とした。
取り付けたLP411前照灯は最後の塗装変更品だが珍しく厚塗りになっておらずライトリム周りがはっきりと浮き出ている。
色温度は弁天橋区仕様(Mc170)用よりも車体色に近く無理に旧クハ100-30から移設しなくて良かったと思えた。
また旧クハ100-30も製品標準の[13C 千葉]表示とはせず保管品に廻っていた[07 ]幕,[津田沼]幕を再用した。
仮に[13C 千葉]表示にしていたとしてもクハ100-78(ツヌ118Fクハ100-30)との交換ではなく保管品を用いたと思う。
再生産品車両に装着されている[13C]幕,[千葉)幕は湯口痕処理の甘い個体が多いため積極起用する気にはなれない。




クハ100-30(クハ100-78 改番,旧製品LOT屋根板・側面窓セル交換施工)。
※再生産品:車体更新。

車両番号標記印刷位置偏位車だったクハ100-78(ツヌ118F)だが無事クハ100-30(ラシ104F:再生産品)への改番を終え竣工した。
側面窓セル嵌合や車両番号標記インレタ使用制限等の展開があったものの最終的には車体更新完了まで持ち込んでいる。
重要度の高いラシ104F-2(再生産品)に組み込まれるため今後クハ100-30が編成異動対象車に挙がる可能性は無いと思う。
ただ何からの都合で分解に迫られるかもしれずその際は1-3位側用側面窓セルの取り扱いが注意事項となる。




クハ101-81,クハ100-30 (ツヌ104F:車体更新車,車体更新車)。
※再生産品。

ちなみにクハ101-81,クハ100-30(ラシ104F)は在籍車両初の本格的な再生産品運転台付中間組込車となった。
今まで再生産品運転台付車は大半が旧製品先頭車両更新名目を兼ねて導入したため全車先頭に立たせてきた。
一時的に運転台付中間組込車へ充当された旧クハ100-34(旧ラシ107F:Mc202→クハ100-64:ツヌ106F)も現在は消滅している。
これもラシ104F-2だからこそ実現したようなもので他編成がプロトタイプならば先頭車両で起用していたと思う。
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