試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

クモハ100-160[ラシ105F] 車体振替 (旧クモハ100-183[元ツヌ103F] 改番,LP411前照灯交換,前面窓支持色変更試行) ※'旧製品

2018-10-06 21:45:00 | 国鉄/JR101系
大抜擢。

KATO製101系中野区,津田沼区仕様の旧製品運転台付車両は積極的な車両更新及び車体更新で大半が先頭から姿を消した。
だが前面窓支持色変更第一次試作編成に起用したカノ1F(Mc178:旧製品)での錯覚効果確認により復活へ向かう展開となった。
旧製品先頭車両は車籍を取り戻したクモハ100-108(ツヌ122F:Mc155←元クモハ100-108:廃車)の竣工から微増に転じている。


JR101系クモハ100-160(ラシ105F)。
※再生産品。

弁天橋区仕様(Mc170),ツヌ118F(Mc155:再生産品)の導入以降より旧製品先頭車両は中間組込車対応化を図り削減を進めてきた。
但し編成単位での更新は見送られたため津田沼~習志野区仕様の大多数が異LOT混結編成で占められていた。
今回JR101系ラシ105F(Mc148:再生産品+旧製品)のうちクモハ101-148,クモハ100-160(再生産品)を旧製品車体に振り替える。
既にモハ101-208,モハ100-170(ラシ105F:旧製品)の車体振替まで完了しておりラシ105Fは旧製品編成へと再編される。
先発入場車に選択したクモハ100-160は再生産品車両から旧製品車両へ置き換えられる初の先頭車両となった。


入工中のクモハ100-160,旧クモハ100-183 (ラシ105F,元ツヌ103F)。
※再生産品,旧製品。

中野方先頭車両となるクモハ100-160(ラシ105F)用種車には旧クモハ100-183(元ツヌ103F:Tc48)が抜擢された。
メーカー塗装瑕疵車両集約がツヌ103F(弁天橋区仕様+旧製品)からの離脱名目であり車体は良好さを保つ。
なお保留車にはツヌ107F(Tc83:再生産品)の車両更新完了で押し出された旧クモハ100-175(旧ツヌ107F:旧製品)も残っていた。
旧クモハ100-175,旧クモハ100-183を比較した結果塗装被膜状態が上回った旧クモハ100-183(旧製品)に軍配が上がった。
初竣工以降一度も先頭に立つ機会が巡って来なかった旧クモハ100-183だが突如として先頭車両への転用を迎えている。


[クモハ100-183]:1-3位側。

車体更新や車体振替では剛性が十分に保たれている分解前の改番を原則としている。
車両番号標記インレタ転写は不得手とする作業だったため先に時間が割かれる工程を前倒しした名残だった。
現在でも余り技量向上は伺えないが古インレタ削減を進めており途中で崩れても即対応可能な状況にある。
そのため高経年台紙淘汰に目処が立つまで第一工程のまま維持される状況が続くと思われる。
今入場では[クモハ100-183]から[クモハ100-160]への改番であり[クモハ100-160]標記が流用可能だった。
しかし1-3位側の[クモハ100-183]はその形状を維持したまま剥離へと至り定着力に不安を抱いた。
初期に行ったペイントリムーバー式印刷消去が塗装被膜へ及ぼした影響はかなり大きいと思われる。
またインレタ残数にも余裕があったため節約式改番は取り止め全桁転写に切り替えた。


[[クモハ100-][1][6][0]]:1-3位側。

予想通り1-3位側の[クモハ100-183]標記跡は塗装被膜が変質してしまい艶を帯びる状態だった。
当該部をラプロス#8000で均しラプロス式車両番号標記印刷消去車に通ずる仕上げまで持ち上げている。
車両番号標記インレタは101系用高経年台紙を持ち出し[クモハ100-]+[1]+[6]+[0]での組み合わせとした。
組標記の使い残しを使用した[クモハ100-160]は同一台紙から抽出しておりフォント太さだけは揃えられている。
一方2-4位側は[クモハ100-183]が崩れたため1-3位側よりも悪くないと判断し節約式改番を採用した。
但し[クモハ100-160]には73系用古インレタを用いた関係で転写直後はフォント太さの違いが際立っていた。
ここでかつて多用していた押圧転写が浮かびバーニッシャーで[クモハ100-160]を押し潰し違和感解消に繋げている。


前照灯を交換したクモハ100-160,旧クモハ100-160。

改番終了後直ちにクモハ100-160(←旧クモハ100-183),旧クモハ100-160(元ラシ105F)を分解した。
クモハ100-160には旧クモハ100-160からLP411前照灯,運行番号表示,行先方向幕部品が移設される。
旧製品黄色5号車両ではLP411前照灯の取付に難航する車両が続出したため一部では前照灯取付孔を拡大する対策を打った。
しかしこの方式はLP402前照灯へ戻す際に木工用ボンド固定を併用しなければならない弱点がある。
後期竣工車ではLP411前照灯用レンズ狭幅化に変更しており製品仕様のままクモハ100-160のLP411前照灯交換を終えた。
他方旧クモハ100-160はラシ107F(Mc202:塗装変更車+再生産品+旧製品+弁天橋区仕様)への異動が濃厚である。
そのためLP402前照灯以外に行先表示類も[07C 津田沼]へ交換したが操配はまだ確定しておらず再変更の余地を残す。


尾灯用プリズムの交換で対処したプリズムケース (再生産LOT,旧製品LOT)。

旧クモハ100-160(元ラシ105F)には現行LOTライト基板が装着されていたため表示器用プリズムも点灯色変更対策を終えている。
旧製品車両番号と再生産品車両では尾灯径が異なるものの基本設計に変更はなく尾灯用プリズムの成形変更で対応された。
よって尾灯用プリズム交換だけで旧製品車両へ再生産品LOTプリズムケース移設が可能でありその他小細工は不要となった。
なおクモハ100-160へのプリズムケース流用後も装着済だったクイックヘッドマーク用マグネットを存置している。
ラシ105Fは[101系さよなら]ヘッドマークを掲げて最期を飾っており将来機構が活かされる場面に備えた。


慎重に転写を行った側面用JRマーク (旧クモハ100-160,クモハ100-160)。

習志野区仕様改装で必須となる灰色JRマークだが漸減が進んでしまい中でも側面用は深刻な数量不足に陥っている。
転写失敗すると他形式にも影響を及ぼしてしまうためクモハ100-160への改番とは別工程とし窓セル装着後に行った。
厳密な再現は追求せずJRマークがある事実を優先し転写位置も旧クモハ100-160(元ラシ105F)を参考にした。
事実上目安は旧ラシ106F(Mc155:旧製品←旧ツヌ106F:Mc155)に準じた[JR]:戸袋窓中心,上辺:乗務員室扉把手となった。
無事1-3位側用,2-4位側用,前面用JRマークを転写し終えクモハ100-160(ラシ105F)の組み立てに取り掛かった。


習志野区仕様に改められたクモハ100-160。

主工程の前面窓支持色変更ではガンダムマーカーのインクを前面窓内に流出させる軽度な失策があった。
クハ101-73,クハ100-54(ラシ105F:旧製品)との前面窓セル交換も検討したが乾燥後に除去し事無きを得ている。
流用した旧クモハ100-160用屋根板にはKATO製B形防護無線アンテナが取付済で加工は行っていない。
後期竣工車のためKATO製B形防護無線アンテナは2脚嵌合式が採用されており現状でも安定した姿勢を示す。
ATS-B形車上子付胴受(101系メイクアップパーツ1:11-510)も元クモハ100-160(元ラシ105F)用床板ごと流用した。
なお旧製品編成に於けるATS-B形車上子付胴受装着車はラシ106F(Mc191←旧ラシ106F)以来約12年6箇月振りの登場となった。




クモハ100-160 [11C 三鷹]:第三次前面窓支持色変更試行,屋根板・LP411前照灯交換,JRマーク転写,運行番号・行先表示変更施工。
※旧製品。


クハ101-64 [13C 御嶽]:ツヌ108F(第一次前面窓支持色変更試作車)。
※旧製品。

クモハ100-183時代の行先表示類は[33M 館山]であったがクモハ100-160(ラシ105F)では[11C 三鷹]へ変更となった。
列車線直通用行先方向幕部品は元ツヌ124F(Tc74:弁天橋区仕様+旧製品)の発展解消以降から用途が見付け難くなった。
ただ中間組込車化された習志野区のクハ101形,クハ100形は不定期に幕廻しが行われており[33M]幕,[館山]幕を活かせると思う。
旧製品LP411前照灯車での前面窓支持色変更試作車はクハ101-64(ツヌ108F:Mc133)に続く2両目が登場した。
前面窓投影面積が拡大したように見える錯覚効果はクモハ100-160でもほぼ変わらない答を得られた。
津田沼区仕様のクハ101-64に比べ前面用JRマークとB形防護無線アンテナまで加わり印象変化度合いが深化したと思える。
結果的にLP411前照灯前面窓支持色変更試作編成をラシ105Fとした選択は最良だったかもしれない。


クモハ100-160 点灯試験[11C 三鷹]:前照灯(現行LOTライト基板更新,表示器点灯色変更済プリズムケース交換施工)。
※旧製品。


クモハ100-160 点灯試験[11C 三鷹]:尾灯(現行LOTライト基板更新,表示器点灯色変更済プリズムケース交換施工)。
※旧製品。

クモハ100-160(ラシ105F)はライト基板以外にプリズムケース一式も再生産品LOT品へと置き替えられた。
プリズム類を含めた再生産品LOT床板一式が組み合わされた旧製品先頭車両は初登場だと思われる。
但しLP411前照灯車だったせいか点灯試験では前照灯用プリズム交換の恩恵は殆ど感じられなかった。
かつて1stLOTライト基板+現行LOT前照灯用プリズムでの点灯試験を行ったが見事な空振りだった記憶がある。
クモハ101-178,クモハ100-124(カノ1F:旧製品)は現行LOTライト基板+旧製品LOT前照灯用プリズムながら照度向上に直結した。
従って何となく色温度が異なるように見える新旧LOT前照灯用プリズムだが光量増大には繋がらないと思う。




クモハ100-160(旧クモハ100-183 改番,再生産品LOT屋根板・側面窓セル交換施工)。
※旧製品:車体振替。

そして旧クモハ100-183用車体に振り替えられたクモハ100-160(ラシ105F:旧製品)が竣工した。
モハ101-208,モハ100-170(ラシ105F)と同じく再生産品LOT屋根板,側面窓セルを持つ旧製品車両へ仕様変更となった。
車体状態が良かった旧クモハ100-183をクモハ100-160用種車としたため都落ち感は出ていないと思う。
異例とも言える先頭車両での旧製品LOT車体振替は車体経年こそ高くなったが順調な滑り出しを見せた。
残るクモハ101-148(ラシ105F:旧製品←旧クモハ101-152:元ツヌ103F)での不安要素は側面用JRマークインレタである。
現時点では補充が全く見込めない状況であり何としても一発転写で乗り切り窮地を凌げるよう努める。


クモハ100-171,クモハ100-160 (ラシ106F,ラシ105F)。
※製品原形前面窓セル装着車,第三次前面窓支持色変更試作車。

ラシ106Fは初代ツヌ118F(Mc155:旧製品→旧ツヌ106F:Mc155)を改装した習志野区仕様唯一の全車旧製品編成である。
クモハ101-191:LP402前照灯車,クモハ100-171:LP411前照灯車が特徴で旧製品原形保持編成にも指定された。
よって旧製品編成へと再編されるラシ105Fが再出場した後も前面窓セルに手を加える計画は存在しない。
習志野区仕様に改装されたクモハ100-171は前面見附の違和感を最も軽く出来た旧製品運転台付車だと思っていた。
しかし前面窓支持色変更試行が加わったクモハ100-160(ラシ105F)を引き合いに出すとその度合いは小さく感じられる。
ただクモハ100-160,クモハ100-171共に異なる独自性を持っておりラシ105Fは旧製品編成で固定される確率が高くなった。


改修を終えた旧クモハ100-160。

組立工程以降からクモハ100-160(ラシ105F)と旧クモハ100-160(元ラシ105F)の同時進行は中止された。
元クモハ100-183用側面窓セルが移設された旧クモハ100-160は別途窓サッシ印刷の簡易補修を施している。
今後の再入場時に本格修繕を行う予定で印刷剥離箇所だけ油性メタリックマーカーにて埋めている。
また旧クモハ100-183から捻出された旧製品LOT床板は車体不等沈下を招く代物であった。
再度導電板との格闘に迫られると思っていたがプリズムケースの嵌合不良が原因だった。
恐らくクモハ100-183(ツヌ103F:旧製品←クモハ100-108:ツヌ118F)と同時入場させた際の手落ちだと思われる。




旧クモハ100-160(元ラシ105F:旧製品LOT屋根板・側面窓セル交換施工)。
※再生産品。

一応旧クモハ100-160(元ラシ105F:再生産品)はラシ107Fへの異動が考慮された組み立てとなった。
しかし複雑な車両入替が行われたラシ107Fは屋根板及び側面窓セルのLOTを揃えられていない。
比較的外観が整っている習志野区仕様では塗装変更車集約を担ったラシ107Fだけが異端編成となっている。
塗装変更車廃止に併せ部品LOT差を極力抑える方向であり旧クモハ100-160は部品再交換が否定出来なくなった。
その他ラシ105Fから捻出される旧製品車両2ユニットで更なる全車旧製品編成増強も可能になった。
再生産品車両ながら旧クモハ100-160は処遇が決まらないままラシ105Fの再出場を見届ける事になると思う。
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